北海道ツーリング4日目、道内を走るのは2日目の8/8(日)です。
初山別から最北端・稚内の宗谷岬、そして紋別のホテルまでを走りました。
昨日の猛暑から一変、強い風と雨に晒されて大変な一日でした。
3日目の様子はこちら→北海道ツーリング2021 3日目 苫小牧~富良野~初山別
みさき台公園キャンプ場を出発
おはようございます。朝6時のみさき台公園です。
いまは朝日が出ておりちょうどよい気候ですが、これからお天気が崩れていくとの予報。
しかもこの先一週間ほど、ずっと天気が良くないようです。
何日かは雨に打たれる予想はしていましたが、ずっと雨って・・・。まるで梅雨のようです。
どーなってんだ北海道。
嘆いていても仕方ないので出発しましょう。もしかしたら天気が急変するかもしれないですからね。
7時ごろ、準備を終えてキャンプ場を出発です。
予定通り、最北端を目指して北上します。
とりあえず宗谷岬に近づいて、天気が悪ければ近くで滞在して天候の回復を待てばいいでしょ!
道中、たくさんの牛が放牧されているのを発見。
北海道っぽいな~、と思って思わず記念撮影。北海道はこういう景色がたくさんあります。
嵐のオロロンライン~宗谷岬
8時ごろ、「道の駅てしお」に到着。ここを曲がればすぐオロロンラインに入ります。
まもなく雨雲にぶつかるタイミングだったので、ここで雨具を装着します。
(左)バイクはパニアケースとホムセン箱なので雨対策は不要です。スマホにカバーを掛ける程度。
(右)雨用グローブ、通称「クソダサグローブ」の登場ですwワークマンで買ったんですが、もうちょいマシなデザインにして欲しいもんです・・・。
でもこれが、後々かなりいい仕事をすることに。
これが宗谷岬へとつながる風車群「オロロンライン」です。
ずらっと並んだ風車とまっすぐな道、最北端への期待感。本来はめちゃくちゃテンション上がるところですが・・・。
まぁ雨風がひどくて、まるで嵐。
風に煽られてまっすぐ走るのも困難で、バイクを止めておくのすら不安になるほどの横風。
この時、天気アプリによれば12~13mの風だったそう。
普通に走るのも恐怖を覚えます。伊勢湾岸道の名港トリトンを渡るときよりも強かった気がします。
その時の様子がこちら↓
スマホで撮影していますが、気を緩めるとスマホが吹っ飛んでいきそうなレベル。
せっかくのオロロンラインなのに・・・こんな荒れた天気になるとは。
とりあえずそのまま最北端目指して移動しますが、岬に近づくと風はさらに強くなってました。
普通に走っていてセンターライン付近まで流されたり、路肩直前まで飛ばされたりと超危険。
たまらず近くのセイコマへ避難し、ちょっと様子を見ることにしました。
右の小さな旗を見ても分かるように、常に強風が吹き荒れてる状態。
こんな状態で進むのは危険ではないか?でも、戻っても結局強風です。どうするべきか・・・。
しばらく休みながら考えていると、北から何台ものバイクがやってくるのを見かけました。
特に強風で引き返してきたようにも見えなかったので、「このまま行っても大丈夫かな?」と判断。そのまま進むことにしました。
10時30分、ついに最北端・宗谷岬へ到着。
ライダー憧れの聖地ですが、バイクや観光客はまばら。この天気なら当然ちゃ当然ですかね。
とりあえず駐輪場から記念撮影。
モニュメントと一緒に記念撮影する気にもならず。そもそもシャッターを頼めるほど周りに人もいません。
うーん、自分が思い描いていた最北端ってこんなんじゃないよなぁ。
最北端にある土産屋には気温15.5℃の表示。
話には聞いていたけど、やっぱり寒いよね~。そのうえこの強風だから、体感温度はもっと寒いです。
昨日は嫌になるほど暑かった3シーズンジャケットですが、今日はその上からカッパを着てちょうどいいくらいです。
せっかくここまで来たので、近くにあるスタンドで最北端給油証明書をもらいました。
これが欲しくてギリギリまで給油を我慢してきたんです。
スタンドのお兄さんに
「いつもこんな風強いですか?」と聞くと
「いや、昨日は全く!」とのこと。
やはりこの悪天候は今日から始まったみたい。ついてないなぁ。
さらば最北端
さて、とりあえず目的の最北端まで来たもののこの天気です。
近くでテント張って明日からの天候回復を待ちたいところですが、この天気でキャンプはちょっと危険が危ない。
一旦宗谷岬からは離れて、もう少しマシな天候のエリアまで一旦移動することにしました。
予定では浜頓別のクッチャロ湖畔キャンプ場で泊るつもりだったので、そちらの方へ走り出します。
北海道の雨は、轍にご用心
雨の北海道を走っていると、特有の注意ポイントがあることに気が付きました。
↓の動画をご覧ください。
対向車からのスプラッシュ!
北海道のアスファルトは柔らかいため轍ができやすく、ちょっとした雨でも道路に水たまりが発生します。
その水たまりを対向車が跳ねると、豪快にスプラッシュを浴びることになります。
通常の雨の走行とは違って強烈な水を浴びるので、よほどしっかりと雨対策をしておかないと大変なことになります。
実際この日も、スプラッシュを浴びる右側のブーツだけ浸水してしまいました。防水のブーツなんですけどね~・・・。
11時30分、途中の「道の駅 さるふつ公園」で一休み。
おなかも空いたので、ここで昼食としましょう。中のレストランで味噌ラーメンを食べました。
北海道に着ていまだに海鮮を食べてませんが、この寒さでは食べる気にもなりません。また今度だな。
ここまで来ても天候は変わらず、雨風がひどい。道の駅にもキャンプ場はありますが、誰も利用者はいなさそうです。
この状態でキャンプするのもなぁ・・・と考えていたら、隣にBMWのツアラーバイクに乗ったおじさんが来て、少しお話しをしました。
「今日はキャンプですか?」と聞くと、元々ホテル泊で北海道を回っているそう。
今日はテント止めて、ホテルにした方がいいよ~、とおっしゃっていたので、自分もそうすることにしました。
おじさんとはそこで別れて、自分も早速ホテルを探します。
恐らく多くのライダーがホテル泊になると思うので、早めに予約を取っておきたい。さて、近くのホテルは・・・。
ギエー!156㎞もある!
どうやらこの辺りは特に何もないらしく、ホテルは紋別あたりまで南下する必要があります。
現在時刻13時。休憩込で3時間としても到着は16時ごろになりそうです。ま、なんとか明るいうちには着くかな。
恐ろしくペースが速い、北海道の交通事情
この時はちゃんと考えていなかったんですが、経路156㎞もあるのに157分で到着するって、つまり60㎞で走りっぱなしで行ける計算です。
本州ではまず予定通りにいかないペースですが、北海道ではこれが当たり前に行けちゃうんです。
下道でも60㎞以下で走るようなことはほとんどないので、移動時間は1キロ1分で計算できます。
ほぼまっすぐの道なので、雨でも割とハイペースで走ることが出来ます。
特にこの宗谷岬から網走までを走る国道238号線・宗谷国道は信号も少なく、なにもないまっすぐな道が続くので超ハイペース。
後日、同じ道を北上しましたが、走行速度はここでは書けないほどびっくりする速さでした。
北海道はデカいけど、この速さで移動できれば結構あっという間に目的地に着いたりします。
エサヌカ線へ寄り道
クッチャロ湖近くまで南下すると、エサヌカ線の看板が出てきました。
エサヌカ線と言えば、本当に何もないまっすぐな道が望める映えポイント。
雨も止んできたし、ちょっと寄り道してみますか。
うおっ!めっちゃいいポイントじゃん!!
本当に何もないまっすぐな道。めちゃくちゃシンプルで爽快なところですね。
この天候なのでクルマやバイクもほとんど通らず、初めて見る光景はまるで異世界にワープしてきたかのよう。
例えるなら、箱庭ゲームの初期マップに突如落とされた感じ。(わっかんねぇだろうなぁ)
こんな曇りの天気でもこんなにいい景色なんだから、晴れの日に来たらいったいどれほど絶景なんでしょう。
いつか、また晴れた日に来れたら良いなぁ。そう考えながらエサヌカ線を後にしました。
紋別のホテルに到着
16時20分、紋別セントラルホテルに到着。
楽天トラベルの口コミによると、屋根付きの駐輪場があってライダーへの気遣いもしてくれると高評価。
近くにセイコマもあります。
駐輪場にバイクを置いて、部屋に持って行く荷物を降ろします。
お隣に止まっている青のBMWは、先ほど道の駅で出会ったおじさんのバイクじゃないですか。皆、行くところは一緒ですねぇ。
部屋に入って一休み。
雨の中一日走ると、ホテルというものがいかにありがたいか、よーく分かりますね。
浸水してグチョグチョになった衣類をランドリーへ突っ込み、濡れたブーツはドライヤーでひたすら乾かします。
せっかくのホテルなので晩ごはんは豪勢に行きたいところですが、なんやかんやで結局セイコマ。
セイコマも北海道ツーリングで楽しみにしていたので、極力活用していきますよ!
今日は焼き鳥のバラエティパックとレモンサワーで乾杯です。
これまた1人にちょうどいい焼き鳥のセットで、おじさんが一人ホテルでつまむには最高にちょうどいい内容となっていますね。セイコマ万歳。
さて、明日からの予定を組みなおさなければなりません。
宗谷岬付近で天候の回復を待つ予定でしたが、しばらく道北は天候の回復が見込めません。
じゃあこのまま東へ進めばいいかと言うと、この通りこちらも全くといって良いほど晴れているエリアがありません。
完全に行くところを失ってしまった。明日も今日以上に「捨て」の日になることを覚悟しなければなりません。
さぁどうなりますやら。
ま、まだまだ北海道での日程はあるんで、焦らずじっくりといくことにします。
4日目のまとめ
走行距離:305㎞
かかった費用:11,642円(内、ホテル5,000円)
宿泊:紋別セントラルホテル
5日目はこちら↓。
コメント