
手持ちのシュラフを、もっと小さく出来ないかな?
キャンプ道具の中で最もかさばる物の一つが寝袋(シュラフ)。
これがもっとコンパクトになれば、パッキングがすごく楽になると思いませんか?
この記事では、そんなお悩みを解決する方法をご紹介します。
それが、衣類圧縮袋を使った収納術!
この方法を使えば、化繊シュラフをダウンシュラフ並みに小さくすることが出来ます。しかも費用は700円と低コスト。
コンパクト化以外にも濡れにくくなるなどのメリットがあるので、おすすめのワザです。
荷物を小さくしたいバイクキャンパーの方、ぜひ参考にどうぞ。
モンベルにも衣類圧縮袋が存在します!
生地が分厚く丈夫で、ロゴもしっかり入っててモンベル好きにおすすめ。
モンベラーな私はしっかり購入してレビュー書いてますので、よろしければどうぞ↓
参考 モンベルの衣類圧縮袋「バキュームパック」をレビュー
衣類圧縮袋(700円)を使う

使用するのがこちら。
掃除機が要らない手巻きタイプの衣類圧縮袋。ホームセンターで700円で購入しました。
サイズはLサイズ45x58㎝で、2枚入りでした。
↑ネットでは3サイズが入ったセット品がありました。
着替え用、寝袋用、防寒着用、タオル用などと使い分けられるのでこっちのが便利そう。
100円ショップなどでも圧縮袋は売られていますが、穴あきや空気漏れすると全く意味がないので、多少高くてもきちんとした製品をおすすめします。
圧縮のやり方

それでは実際に圧縮していく様子を解説いたします。
実験台はこちら。モンベルの化繊シュラフ#3です。
春夏秋の3シーズン用で、収納サイズは実寸でΦ18x40㎝です。
平べったく袋へ入れる

寝袋の収納袋は使わず、直接圧縮袋へ入れて行きます。
この時、出来るだけ袋に合わせて平べったく均等に広げた方が後で巻きやすくなります。
ただし、空気の排出口付近は数センチ空けておきます。
そうしないと巻いたときに寝袋が邪魔になって、うまく空気が抜けていきません。
寝袋の圧縮は、袋への入れ方でほぼ決まります。
ここで雑に入れてしまうと、圧縮してもきれいな形にならず、仕舞いずらくなってしまいます。
ジワーっと巻いていく

袋の口をしっかりと閉じ、端から巻いていきます。
空気が手前に残らないように気を付けましょう。
急いで空気を抜こうとすると、返って空気だまりが出来てしまいます。
袋から空気が抜けるのを確認しながら、じっくりと巻いていくのがコツです。
一旦広げて、巻き直しても良い

一旦巻ける所まで巻いて、まだ抜けそうだな~と感じたら、もう一度広げて巻きなおしてみましょう。
空気だまりがあったら、さらに空気が抜けていきます。
※ 袋には逆止弁が付いているので、広げても空気は逆流しません。
収納袋へ入れる

巻き終わったら、寝袋の収納袋へ入れます。
うまく圧縮されていれば、すんなりと入るはずです。
寝袋を収納袋へ入れるのが苦手な人も多いと思いますが、圧縮されているとあっけなくストンと収まります。

こうなりました。
収納袋についているドローコードを絞った状態でも、太さ・長さともにブカブカなほど余裕があります。
これが圧縮袋の実力・・・!
どのくらい圧縮できる?
それでは、圧縮前と圧縮後を見比べて見ましょう。


圧縮前Φ18x40㎝ から 圧縮後Φ15x35㎝ になりました。
Φ-3cm、長さ-5cmのサイズダウンに成功!
これは同じモンベルの#3ダウンシュラフ(Φ15x30㎝)に匹敵するサイズです。
たった700円でダウン並みの小ささになるので、コストパフォーマンスは絶大!
参考 化繊#3:15,950円 ダウン#3:25,850円

やったぜ!シュラフが小さくなった!
正直、時間と手間は増える
こう見ると簡単にシュラフを圧縮できるように見えますが、実際のところ少し手間がかかります。
特に圧縮袋にキレイに収めるとなると、それだけで2~3分はかかります。
朝早く出発したいライダーさんには、わずかな数分でも心情的に勿体なく感じる人もいらっしゃると思います。
そういったスピードをとにかく重視したい人には向いていません。
素早く・手っ取り早くシュラフをコンパクト化したいのであれば、コンプレッションキャップが向いています。
こちらも圧縮効果は大きいので、お好みにあわせて選びましょう。詳しくは↓こちら。
シュラフの濡れ防止にもなる
水を通さないビニール袋に仕舞うので、寝袋が雨などで濡れてしまうトラブルを防ぎます。
バイクは高速などを走っていると突然の雨に対応できず、荷物を濡らしてしまうこともあります。
特にシュラフを濡らしてしまうとなかなか乾きません。当然、寝袋の保温性能も発揮できません。
衣類圧縮袋に入れておけばその心配もないので、バイクキャンパーにとってこれほど頼もしいことはありません。
雨の可能性があるキャンプ時は、ぜひとも密閉できる衣類圧縮袋に入れておきましょう。
収納前に日陰で干す癖を

シュラフの濡れ対策ついでに、もうひとつワンポイントアドバイス。
朝起きたら、撤収までの間にシュラフを風通しの良い日陰で干す習慣を付けておきましょう。
寝袋は、寝ている間に身体から出る汗(水蒸気)でうっすら濡れています。
これを乾かさないままでいると、嫌なニオイが付いたり、カビなどの原因となってしまいます。
だからといって乾かせばいい=直射日光にガンガン当てる、は間違いです。
紫外線によってシュラフの変色や劣化を早めてしまいます。布団と違い、寝袋は結構デリケートなんですね。
長期保存は厳禁
1つ注意しなければいけないのが、圧縮した状態で長期間置いておかないこと。
化繊・ダウン問わず、中綿は長い時間圧縮したままにしておくと、次に中綿が膨らむ力が低下してしまいす=保温力の低下。
なので、この方法は出発前に行い、帰ったら圧縮を解いて大きめの袋で保存するのがベストです。

参考モンベルの寝袋お手入れ方法(公式サイトへ飛びます)
まとめ
衣類圧縮袋を使った寝袋コンパクト術、いかがだったでしょうか?
・数百円レベルでダウン並みのコンパクト化が出来る
・突然の雨からも寝袋を守る
と、バイクキャンパーにとってはメリットが大きく、試してみる価値は大いにあると思います。
特に冬用などのシュラフは大きく嵩張るので、効果もその分大きく現れます。
寝袋は特に収納サイズが大きくなりやすい道具の一つ。
ひと手間かけて圧縮するもよし、元々小さなダウンシュラフを買うもよし。
もしこれから寝袋を買おうとしている場合は、是非↓の記事も参考にしてみてください。
関連 寝袋の選び方2 サイズと価格
賢く荷物をコンパクト化して、快適なキャンプツーリングライフを楽しみましょう!
それでは!
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