キャンプ用マットとして有名なサーマレストのZライトソル。
展開がカンタンで、断熱性のある素材でキャンパーに人気ですが、選び方を間違えるととんでもない失敗をしてしまいます。
今回は、私がZライトソルのスモールサイズを買って大失敗した話と、その後についてご紹介いたします。
スモールサイズを買ってしまった理由
モンベルのエアーマットを乾燥不足によるカビでパンクさせてしまった私。
「次のマットは丈夫で壊れにくいものにしよう!」ということで、有名なサーマレストのZライトソルに買い替えました。

Zライトソルには長さが183cmのレギュラーと、130cmのスモールの2サイズが有りました。
普通はレギュラーサイズを買うもんですが、当時の私はなぜかスモールサイズを買ってしまったのでした。
・スモールサイズのが安くて、収納も小さい
・雑誌で“軽量キャンパーはスモールサイズを使う”というのを見た
(短い分、ザックや荷物をマット代わりにする)

バイクで使うんだし、荷物は小さいほうがいいよな!スモールサイズでヨシ!
こんな理由でスモールサイズを選んだ私。
当然、身長より短いのはかっていましたが、「足りない部分は枕でカバーするから良いでしょ!」ぐらいにしか考えていませんでした。
マットが短いと、頭は低いし足は寒い


当初の予定通り、マットが足りない分には枕を置いて短さを補っていました。
しかし、どうも寝つきが悪くイマイチ気持ちよく寝れません。なんでだ?

理由は単純。マットがない分、枕が低いからでした。
私、「枕の高さが低いと寝れないタイプ」だったんです。

繊細すぎる…
これではいけないと思い、枕をマットの上に置くように位置を変更しました。
枕が高くなって良い感じ。足先はマットから落ちてしまいますが、枕が低いよりマシでしょ!そう思って眠りにつきました。

そしたら今度は、マットがない足先が冷えて寝れないんです。
ちょっとぐらい我慢しようとしましたが、足先が冷えると体全体がめっちゃ寒く感じます。とても寝れません。
「マットがないと、地面ってこんなに冷たいのか…」と、改めてマットの意味と重要性を知りました。
さて困りました。
枕が低いのも困りますが、寒くて寝れないのも大問題。
どっちにしても快眠には程遠く、どうしようもできません。
「あ、スモールサイズは失敗だわ」と悟った瞬間でした。
【対策】買うべきマットはこういう物
安いから小さいからという理由で安易にスモールサイズを買うとこうなります。
やっぱりマットは、全身をカバーできてこそ快適に使えるんですね。

ちょっとくらい収納サイズが小さいところで、キャンプ用バッグの外に縛り付けたらあまり意味はありません。
価格差も、レギュラーとスモールでは1,000円ちょっとしか変わりません。
この「ちょっと」を安易にケチったせいで大失敗してしまった、という訳です。
このままではとても使い続けられない!と判断し、再びマットを買い直すことにしました。
Zライトのレギュラーサイズを買い直したかったのですが、正直サーマレストの製品は価格が高い!
この頃にはZライトの類似品が安く販売され始めたので、お値段の誘惑に負けてWAQのキャンプマットを買いました。
Zライトのレギュラーサイズと比較しても半額程度でした。
これでサーマレストと同等の性能があれば儲けものです!


実際に寝比べてみると、やはり全身をマットでカバーしてくれると安心感が全然違います。
頭が低くない!足が寒くない!幅もZライトより広いし、とにかく快適でした。
アルミの熱反射もサーマレストとあまり違いを感じないし、寝心地も大差ありません。
WAQの方はR値未公表ですが、おそらく同等程度はあるでしょう。春秋なら問題なく使えました。

これは買ってよかった!
その後、家族用にもう一枚マットが必要になり「どうせならもっと安いマットを試してやろう!」ということでバンドックのマットを追加購入。
こちらは幅、長さ、厚みはWAQと同程度ですが、アルミが無いタイプ。
お値段は2,000円程度と更に安いので、「さすがにこれはイマイチかな〜〜?」と思いつつ試してみました。


そしたら、これもめっちゃいいんです。
大きさも広いくて快適だし、寝心地も大差なし。寒い時期じゃなければ、これでも十分に使えます。
Zライトのスモールとバンドック、どっちを持っていくかと聞かれたら断然バンドックです。
「7,000円のZライトソルよりも2,000円のバンドックのほうが良いなんて、そんなことある!?」
と驚きました。
まだまだキャンプ初心者だった私。
高価格=高性能=万能 ではない
ということに初めて気が付きました。
大事なのは必要な性能や条件に合ったものを選ぶ、ということなんですね。

勉強になりますなぁ…
これがひとつのきっかけとなり、その後の「より快適なマットを追求するムーブメント」に繋がりました。
見るべきはスペックや価格ではなく、何を重視するか。
いろいろ試してきた結果、私のキャンプ道具の中で一番層が厚いのがマットになりました。
その追求してきた成果をカンタンにご紹介いたします。

収納サイズと寝心地を重視するならエアーマット。めちゃ小さくなるのでバイク向けです。
ただし断熱性能はないので夏季限定。

河原など凹凸が激しい地面に対応するにはコット。張りのある寝床で寝心地は最高です。
収納がやや大きく重いのと、単体では断熱性がないのでマットとの併用が必要です。

収納サイズ、寝心地、断熱性の全てをクリアしたインフレータブルマット。
薄くてもコシのある弾力性で寝心地は抜群。空気を抜けばコンパクト。
現在はシートゥサミットのキャンプマットS.Iに完全に落ち着きました。

マットだけで10種類以上持ってるらしいよ。変態だね…
スモールサイズのマットのその後
さて、そんなこんなでお役御免となってしまったZライトのスモールサイズ。
本来の役割からは外れましたが、その丈夫さと汎用性の高さで新たな使い方をしています。

マットを半分にカットし、座布団サイズにして持ち出しています。
わざわざイスを出すまでもない時や、とりあえず地面に座りたいだけの時などに重宝します。
特に冬期は、ヘリノックスなどの椅子に座るよりもアルミ面側に直接あぐらをかいて座ったほうが温かかったりしますね。

あとは、一時的な物を置くスペースとして。
パッと広げられ、クッション性や防水性があるので物を置いておくのに便利です。
わざわざ大きなレジャーシートを広げるまでもないときなどによく使います。

あとは、ワンコと一緒にキャンプに行った時は犬用座布団にもなります。
ワンコも地面が冷たいでしょうし、濡れたり汚れるのを防ぐ意味でも「ここに座れ!」でチョコンとおすわりします。

ワンコにもマットは必須なんだよ〜
【まとめ】マットを選ぶ時はサイズと使い方に注意しよう

ということで、スモールサイズを買って失敗した話でした。
今回のお話で大事な所をまとめると…
・サーマレストのZライトを買うなら、絶対にレギュラーサイズがおすすめ
・スモールサイズは短くて快適性が低い。価格に惑わされてはいけない
・類似品は安くて良いものが多い。高いから良いものでは無い
・サイズや寝心地、断熱性など何を重視するかでベストは変わる
といった感じになります。
レアケースかもしれないけど、同じことを考えている人が同じ失敗に陥らないよう、参考になれば幸いです。
ちなみに、このあと「幅が狭い」という理由でマットを買い替えたこともあります。
本当、キャンプ道具ってのは使ってみたいとわからないことが多いです。詳しくは↓こちら。
参考 シートゥサミットのマットに「レギュラー」をおすすめしない理由
当サイトではこのように“間違ったキャンプ道具選び”をしないために、初心者向けに道具の選び方とおすすめアイテムを分かりやすく解説しております。
・なぜそのような道具が必要なのか
・どういうスペックのものを選べばよいのか
・道具の価格相場はどのくらいか
…など、私がキャンプ道具を買い集める時に知りたかった事を重視して解説しています。
よければこちらも合わせてご覧ください。
それでは!
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