暑さ対策にタープが欠かせない夏キャンプ。
でも、そのタープを立てるのさえ暑くて辛い…。
タープよりも楽に速く日陰を作れないかな?
ってことで、ワンタッチ式のスクリーンタープを購入しました。
実際に使ってみたらめちゃくちゃ使い勝手が良かったので、その様子をレビューしたいと思います!
設営が早いだけじゃなく快適性も段違いに良くて、もう普通のタープには戻れないかも…。

最近の買い物の中でも、特に満足度が高いアイテムです!
【概要】クイックキャンプ ワイドスクリーンタープ
購入したのはクイックキャンプのワイドスクリーンタープ。
4m×2.8mの大型スクリーンタープで、ワンタッチで設営できる手軽さが魅力。

自身初となるスクリーンタープですが、いざ使ってみたらめちゃくちゃ快適。
汎用性も高く、ヘキサタープなどよりも便利ですごく気に入りました。
実際使ってみて良かった点や気になる点などを、詳しくご紹介いたします。
詳しいスペックはこちら↓
展開サイズ | 幅395cm×奥行275cm×高さ215cm |
収納サイズ | Φ20cm×135cm |
重量 | 約11kg |
耐水圧 | 1,000mm |
メーカーサイト商品ページはコチラ→クイックキャンプ QC-SS400

クイックキャンプは、愛用しているハーフメッシュテーブルのメーカー!

他にもワンコ用のキャンプギアもたくさんラインナップしてるよ。エラい!


それなりに高額で大きなギアなので、購入前に実物をチェックしに行きました。
ちょうど目当てのものが展示されており、広さや色合いなどを確認。
メーカースタッフさんにも色々聞くことができたので、安心して購入できました。
アウトドア用品店でも実物を置いている所は稀ですので、あらかじめ取扱店舗を調べて行くのがオススメです!
(クイックキャンプ取扱店舗はこちら)
【設営】一人でも3分、簡単に組み立てられる!
購入前に不安だったのが「大型のスクリーンタープ、一人でも設営できるだろうか?」という点でした。
結論から言うと、全く問題なし。
キャンプ経験があり、構造を理解していれば誰でも簡単にできます。
ワンタッチ構造なので、組み立て式よりも速く、楽に設営することができます。
設営方法を見ていきましょう。

袋から出した状態。(グチャグチャですが…)
固定用のベルトが3本付属するので、ほどきます。
こんなにぐちゃぐちゃでも、勝手に展開するのできれいに畳まなくて良いというのも、ワンタッチのメリットですよね~。

テントを広げ、ワンタッチ構造の支柱を写真のように立てます。
このとき、各ポールが捻じれないようにまっすぐ広げておくのがコツです。
ちなみに、テントは前後対称なので設営時の向きは気にしなくてOKです。

いよいよワンタッチ構造の出番です。
①のボール状になっている部分(ハブ)を掴みながら、②のロープ(持ち手部分がゴム)をぐいっと引っ張ります。
弓を引くようなイメージですね。
ハブが持ち上がり、上部と合体します。指を挟まないように注意!
この時、多少の重さは感じるもののそんなに力は要りません。
むしろ力任せに引っ張ると壊れるリスクがあります。
ただしロープが結構長いので、何回かに分けて引くと失敗しにくいです。
あと、テントの天井部分を持つことになるので、身長が低い人はちょっと大変かも。
私160㎝ですが、まぁなんとかなるかな、ってぐらいでした。


ハブが合体したら、ロック用のピン(鍵のようなもの)を差し込みます。
これで、ワンタッチ構造が外れることはありません。

正しく出来ていれば、こんな感じで半自立状態になります。
ポールがねじれていたりしてうまく立たなかった場合は、このときに修正してやってください。
あと、ベンチレーション(2か所)もこの時に開けておきましょう。
ポールを伸ばした後だと、手が届かなくなります。

あとは、4隅のポールをカチッと音がするまで伸ばせてやれば、タープが完成します。
順番にポールを伸ばしていくと、どうしてもバランスが悪くテントが倒れやすいので、できれば誰かに支えてもらうのがベスト。
一人で作業する場合は、倒れないようにバランスを調整しながら手早く作業を進めましょう。

バランスが悪い状態だと、ポールや軸に負担がかかって壊れそう…

横着せずに、形を整えながら組み上げていけば大丈夫!
これでスクリーンタープが完成です!
参考に、設営にかかる時間ですが、取り扱い3回目の私が一人で作業した場合
・袋から出してタープが完成するまで…3分
・ペグダウンと4面メッシュにするまで…+7分
の、合計約10分ですべて完了しました。
スクリーンタープの形になるまでは3分とめちゃくちゃ速いです!
大型テントなので、4面をメッシュにする作業にやや時間がかかりましたが、慣れればもう少し速くできると思います。
体感的にも「あっという間に家が建った」ような感覚で、とてもスピーディに感じました。
やっぱりワンタッチは便利だわ。
それでは、中を見ていきましょう~。
【広さ】1人ならもはや部屋!3~4人でも広々
購入したワイドタイプは4m×2.8mとかなり広いので、快適かつ自由度の高いレイアウトが可能です。
今回はソロキャンプで使用してきましたので、その時の写真をどうぞ。

左側にテーブルとイス、クーラーボックスやギア類を配置。
真ん中の通路部分を挟み、右側には就寝用のインナーテントを置いてみました。
(インナーテントはツーリングドームST+用を使用)
ソロキャンプなら、このスクリーンタープの中ですべて完結します。
寸法で言うと6畳よりも大きいので、ワンルームの中に家具を置いているような感覚。囲まれ感も相まって、もはや部屋です。

全面メッシュにできるので、閉塞感や圧迫感もありません。
ただ、スケスケすぎて周りからよく見えるので、若干恥ずかしいですw

そのくらい通気性も抜群ということですね~

ショップの展示では、4人分のイスとテーブルを配置していました。
デイキャンプやリビング専用スペースとしてなら、4人でも十分使える広さだと思います!
3m×3mモデル↑と迷いましたが、差額も小さく、収納サイズもほぼ同じ。
設営の大変さもほぼ変わらないということでワイドを選びましたが、こちらにして正解でしたね~。
もう一つ、スクリーンタープの良いところは省スペースで設置できるというところ。
通常のタープのようにロープを四方八方に伸ばして張る必要がないので、狭いサイトでも設置することができます。

この手のヘキサタープなどは布の面積の倍ぐらいの場所が必要になります。
一般的なオートサイトでも3~4人用のタープが張れずに諦めることも多いのでは…。
しかも、スペースの割に使える有効面積は狭いし、端っこほど頭上が低くて快適性もイマイチ。
フリーサイトでも場所をとりすぎて気を使うし、サイトの真横を通り抜けていくマナー違反キャンパーに足を引っかけられたりと、従来のタープって色々と困りごとが多いんです。

その点スクリーンタープは小さい面積で張れて、使える面積はたっぷり。
↑の写真では5m×5mというSサイズの区画で利用しましたが、まさにジャストサイズでした。
【機能性】暑さ対策と虫対策が同時にできる
ワイドスクリーンタープに備わっている機能をご紹介いたします。
一見シンプルに見えるテントですが、きちんと機能性もあるんですよ。


4面はクローズ/メッシュどちらにも対応しています。
全て開けて通気性を確保したり、日の向きに合わせて閉じたりできるので、使い勝手が良いです。
完全に開放できるのは前後(長辺側)のみで、左右からは出入りできません。
前後のフライシートを跳ね上げてひさしを作ることもできます。

特に夏の夜は、フルメッシュの効果が抜群!
通気性が良くて涼しいのに、虫が入ってこないので室内は超快適。
煙の出る料理をしても充満しないし、夏キャンプにめちゃくちゃ向いてると思いました。
実際、虫対策はほとんどしておりませんでしたが、虫の侵入はほとんどありませんでした。
一応予防的に蚊取り線香も焚いていましたが、その煙が籠らないのですこぶる快適。
スカートもついているので、地面を這う系の虫もかなり入りにくいと思います。
マジでフルメッシュのスクリーンタープ最強じゃないか…。

夏はいろんな虫がやってきます。
うっかりメッシュを開けたままにしていたら、大きなアシナガバチ?が入ってきて大変でした。
夏は蚊や蛾などの不快な虫だけじゃなく、アブやスズメバチなど危険な虫も多いので、常にメッシュでガードできるというのは非常に頼もしい装備だと思いました。

僕ちゃんは虫が苦手なので、助かりますわ~~


「通気性は確保したいけど、周りから見えすぎても困る…」という場合は、ハーフメッシュにすることも可能です。
下半分を捲し上げた状態でベルクロで固定できるので、周りからの視線が気になるときや就寝時などにおすすめ。
ただしベルクロで貼り付けているだけなので、強い風が吹くと外れる可能性はあります。
また、この状態で雨が降ると捲し上げた部分に雨が溜まるかもしれません。あくまで応急技ってことで。

取説には載ってない方法だけど、ハーフメッシュの需要は高いと思うんだよね~。
クイックキャンプさん、次のマイナーチェンジ時にどう?

上部には2か所、ベンチレーションがついています。
高い場所ほど熱がこもりやすいので、フルメッシュにする場合でもベンチレーションは開けておきましょう~。
高い場所にあるので、設営してからでは手が届きません。
ポールを伸ばす前に開けることを忘れずに!

内側にはランタンフックが2か所あります。
これだけ中が広いと、ランタン1か所では影ができやすいので、2か所から照らせるほうが良いですね。
ベンチレーションの反対側(↑の写真では右側)にはメッシュポケットもあります。これも2か所。
無くしがちな小物や車のカギなど入れておくのに便利です。

車のカギを入れたまま片付けたらアカンで~

それワシやないか!


テントの各箇所には、ペグダウン用のベルトがついております。4隅には張り綱もあります。
どうしても風に弱い大型ワンタッチテントなので、どんな天候であってもペグダウン&張り綱は必須です!!
風がないからと油断してはなりません。転ばぬ先の杖なのです。
スカートにもペグ用のベルトがついているので、風の強い日や冬キャンプでの使用時にも役立つと思います。
【収納】畳み方は適当でもOK。収納サイズには注意。
収納の仕方は、設営と逆に行えばよいので特に難しさはありません。

ポールを縮め、傘の要領で一本にまとめるように束ねて…

結束用のベルトで縛ればOKです。
多少ぐちゃぐちゃでもよいですが、布が一部分に偏らないように満遍なく畳むと袋に入りやすいです。
ここは、もう少し使いながら簡単な畳み方を考案できればと思っています。

収納袋の大きさはあまり余裕がなく、コンプレッションもできません。
ファスナーを無理やり閉じようとすると壊れるので、面倒でも丁寧に押し込みながら閉めましょう。
今どきの主流は大きめの袋&後からコンプレッションだと思うんで、その辺の改善がされると嬉しいですね。

収納サイズはφ20×135㎝と、かなり長いです!
我が家のワンコ(27㎏)と並べるとこんな感じ。
ワンタッチ構造なので、どうしても収納サイズが大きくなってしまいます。

僕が小さく見えるよ…!

その長さ故、車に積めるかどうかという点は事前に調べておいた方が良いですね。
我が家の車(アウトランダーPHEV)の場合、トランクに横向きで載せようとするとカツカツでした。
横向きに載らないことはないですが、積載の制約が大きいので↑写真のようにリアシートを倒して縦置きするようにしています。
軽自動車などに積む場合は、特に注意した方がよいでしょう。
ワイドスクリーンタープの購入を検討するうえで、一番気を付けるのはココでしょうね~。
【耐久性】決して強くはないが、まだ未知数
複雑な構造ゆえに強度の弱くなりがちなワンタッチテントで、この大きな図体です。
間違いなく最大の敵は「風」でしょう。
設営するときはペグダウンと張り綱は必須。
そして風が強いと感じたときは壊れる前に撤収する判断力が必要だと思います。

次に恐ろしいのは取扱ミスによる破損。
口コミや評価を見ていても「数回の使用で壊れた」という声をよく見かけます。
経験の浅い人や、道具を丁寧に扱えない人が使うと、モノが大きく重いだけに簡単に壊れてしまう可能性も十分にあり得ます。
私も設営の途中、手を離した隙に風で飛ばされて大きく形を歪ませてしまったことがあります。
その時は壊れずに済んだので良かったですが、もう少し状態が酷ければ壊れていたかもしれません。
1人で建てる場合、設営途中でも風上側にペグダウンして飛ばされないようにする等の工夫は必要かと思います。
ちなみに耐水圧性能は1,000㎜しかないので、大雨レベルだと雨漏りする可能性が高いです。
この辺はまだ雨での使用経験がないので分かりません。
耐久性、耐水性については今後使用しながら検証していきたいと思います。
クイックキャンプの製品は180日保証(条件によっては360日)があります。
正しい取り扱いをしていて壊れてしまったのならメーカーに相談しましょう!
【まとめ】手軽かつ快適な「部屋」は想像以上に便利!

ということで、クイックキャンプのワイドスクリーンタープのご紹介でした。
良い所、悪いところをまとめると…
・ワンタッチで設営が簡単。立てるだけなら一人でも3分で済む。
・状況に応じてフルクローズ~フルメッシュ~前後オープンと幅広く対応できる。
・特にフルメッシュは通気性抜群。虫も入らず煙も充満せず、快適そのもの。
・ワイドサイズは広く、4人使用でも快適に利用できる。
・収納サイズが長く、積載の制約がある。
・耐久性の不安がある。取り扱いには注意が必要。
といいった感じ。
過酷な条件でもキャンプをする上級者より、平和にオートキャンプをするライト層ユーザー向けといった感じ。
もともと我が家もファミリーキャンプで使用するために購入したので、悪天候で使う想定はしていません。
扱いに気を付けて、悪天候でなければ最高に便利で快適なアイテムであることは間違いないと思います。
逆に、大雨や強風時でもキャンプを強行したい!というハードユーザーにはちょっと合わないのかなと。
タープより気軽に立てられるという利点を生かして、泊りだけじゃなく短時間のデイキャンプにも持って行こうという気になりますね。
この手の商品は他社からもいくつか販売されていますが・ワンタッチ構造、かつフルクローズ/フルメッシュ切り替え可能なモデルは、クイックキャンプにしか存在しないと思います。(クローズ用の幕を別途オプションで買い揃える必要があるものが多い)
手軽に日差し除けを作りたい、虫対策をしたいという方、めちゃくちゃおすすめです。
気になる方、ぜひHPや取扱店舗をチェックしてみてはいかがでしょうか?
それでは!
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