冬キャンプを楽しみたいけど、凍えるほど寒いのは辛いし、かといって準備や対策に手間をかけたくないな〜、って人におすすめのガスストーブ、イワタニの風暖。
今回は冬のソロキャンプで大活躍してくれましたので、その時の様子を御覧ください。
温かさや持続時間、使い勝手など、風暖を検討している方の参考にあれば幸いです!

風暖がどのくらい暖かいのか、気になるわ〜
風暖は屋内専用機器です。テント内での使用は自己責任にて行い、火災や一酸化中毒に十分注意してください。
【使用環境】スカートなしのソロテントで挑戦

今回使用するイワタニの風暖。
風暖には全部で3つのモデル(品番)がありますが、どれも基本性能は同じです。
私が所有しているのはホワイトボディの2代目(CB-GFH-2)ですが、ブラックボディのモデルであっても同じ様に使えますので、ご安心を!

使用するテントは、テンマクデザインの初代パンダTC。
見ての通りスカートなし&メッシュインナーという、どう見ても冬キャンプには向かない仕様ですw
ま、コンディション悪いほうが参考になりますし、今回は最低気温3度とそこまで極寒ではなかったので、結果的になんの問題もありませんでした。
ただ、この日は風が少々吹いていた(4m程度)ので、時折隙間から入る風があり、体感温度的には気温よりも低かったと思います。

1人用テントなのでスペースは広くありませんが、風暖はスリムなボディなので置き場所を選ばず邪魔になりません。
本体近くに燃えやすいものや熱に弱いものを置いてはいけませんが、密着していなければ大丈夫。
※詳しくは取説を読んでね!
【実践】2時間超え、暑いほどのパワー!


夕方、気温が10度ほどに下がり寒くなってきたので、そろそろ風暖を稼働させようと思います。
まだ寒さとしては序の口なので、使用するガス缶は1番安いブタン100%の物を使います。
ブタンガスは10度を下回ると気化しにくくなり、ドロップダウンが起こりやすくなります。
果たして最後まで火力を維持し続けてくれるのか?も検証しましょう。

ガス缶をセットし、ツマミをひねって着火。30秒ほどしてファンが回りだし、温風が出ます。
この手軽さとスピーディーさが風暖のいいところですね!欲しいときにすぐ温まれるのが最高です。
ウイイイーーンというファンの音とともに、手元まで温風がやってきました。ガスの独特の匂いがなんとも懐かしい感じがします。
ガスストーブのような「熱波」ではなく、ファンヒーターの「温風」なので、体感温度はめちゃ暖かいです。

あったけぇ〜〜。やっぱコレよ、コレ!
ということで16時44分、外気温・室温ともに10℃の状態で使用開始です。
今回はソロテントなので、使用モードは「弱」運転で稼働させます。テントの出入り口は開放しています。


17:05(使用開始から20分経過)
外気温:10℃ 室温:16℃ CO濃度:0ppm
20分が経過しました。テント内に設置したCO警報機兼温度計は室温16℃、CO濃度は0ppmを示しています。
温風はたしかに暖かいですが、入口を開放しているのでそこから冷たい風も入り込んできます。
なので、無風の時は暖かくて風が吹くとちょっと寒い、そんな感じでした。
※ 警報機は風暖と反対側、人がいる場所の顔ぐらいの高さに設置しています。
17:40(稼働開始から65分)
外気温:10℃ 室温:16℃ CO濃度:0ppm
そこから40分ほど稼働しましたが、室温は16℃のまま上がらず。
外気温10℃で入口を開放した場合、室温は16℃程度で頭打ちになるようです。
ということで、ここから先は入口を締め切ってみての室温とCO濃度の上昇を計測してみます。
今回使用するテントはスカートなしで隙間から風がビュービュー入ってくるとはいえ、テント内でガス機器を使うのは危険です。
定期的な換気と、信頼できるCO警報機による監視を徹底しましょう。
私が使用しているのは、日本製センサーを搭載したCam.Gminiという製品。
独自の実験をしたところ、3千円ほどの中華センサー警報機と比較してもしっかり反応した実績があります。詳しくは検証動画を見てね!
ということで17:40、テント入口を閉めての検証に切り替えます。


17:49(稼働から1時間4分、閉め切りから9分)
外気温:10℃ 室温:20℃ CO濃度:0ppm
締め切ってからわずか9分で、室温が16℃→20℃へ上昇しました。
体感的にも、ぐんぐんと暖かくなってきたのが明確に感じられました。
CO濃度は依然0ppmのままですが、これも注意深く見ていきましょう。


18:26(稼働から1時間42分、閉め切りから37分)
外気温:8℃ 室温:28℃ CO濃度:0ppm
そのまましばらく過ごしていると、室温は28度にまで到達しました。
冬の防寒着を着たままだったので、軽く汗をかくほどの気温です。
ここまで温度が上がると、暖かいを通り越して暑いですね。

この時間帯は電気鍋を使用して夕食を作っていたので、その分の熱も相まって余計に室温が上がったんだと思います。

風暖は弱運転でこれ以上パワーを落とすことができないので、換気兼ねて入口を再び開放して温度調整を行いました。
スイッチ一つで点火・消化ができる風暖なので消しても良かったのですが、ガス1本の持続時間を検証するために継続運転としました。
火や加熱部分が表に現れない風暖ですが、入口を解放する時は本体に幕が触れないように注意しましょう!


19:12(稼働から2時間27分)
ガス切れのため停止
そのまま、入口の開け具合で調整しながら稼働し、約2時間半が経過したところでついにガス切れとなりました。
メーカー公式での持続時間は、気温25℃以上での弱運転で2時間30分とのことなので、ほぼスペック通り!
夕方から夕食時までノータッチで稼働し続けたので、持続時間が短いって感じはしなかったですね。

ガス缶を取り出してみましたが中身は全く残っておらず、完全に使い切ったようです。
正直、安いCB缶だとドロップダウンして気化しなかったガスが残るんじゃないかと思ってましたが、全然いけますね!

いや〜〜、めっちゃ快適でしたわ〜。
・外気温10〜7℃で、室温20℃〜最大28℃まであがった
(ソロテントでは、閉め切ると暑いくらいだった)
・ブタン100%のCB缶でも弱運転で2時間半稼働し続けた
・その間、CO濃度はずっと0ppmのままだった
ということで、スカートがない隙間風ビュービューのソロテントでも、十二分に温めてくれることが分かりました。
むしろ「超弱モード」が欲しいくらいで、閉め切ると暑いぐらいのハイパワーでしたね。
CO濃度も常に0ppmのままで、換気を正しく行えていれば完全燃焼し続けることが確認できました。
【比較】アウトドアヒーターではどうか?
風暖のパワーは十分にわかりましたが、じゃあ他のガスヒーターと比べるとどうなの?
って所も気になりますよね。

ということで、イワタニのCB缶を使うアウトドアヒーターで、どのくらい温まるか見てみましょう。
コンパクトですが、最大熱量は風暖の2.0kWに対し、こちらは1.28kWと控えめです。
温風が出るのではなく、燃焼熱を反射せる一般的なガスヒーターですね。
室温を外気温と同じくらいの10度まで冷やした後、19時40分に稼働開始です。
こちらは常に火力全開、最初から入口は締め切って検証します。

設置位置は、風暖よりも少し手前に置きました。
こちらもコンパクトなので場所には困りませんが、燃焼が安定するまでは火柱が上がることもあるので要注意です。


19:56(稼働から15分)
外気温:7℃ 室温:20℃ CO濃度:0ppm
点火直後、燃焼が安定してくるとゴォォォ…と結構なボリュームの燃焼音が鳴り響きます。
小さい割に結構うるさいのがアウトドアバーナーの弱点ですね…。深夜早朝だとちょっと使えないかも。
15分経過して、室温は20度まで上がりました。
でも、体感的には風暖の時ほど暖かくないような…。


20:10(稼働から30分)
外気温:6℃ 室温:20℃ CO濃度:0ppm
さらに15分ほど様子を見てみましたが、体感温度的には殆ど変わらず。
気温計を見ても、室温は20度のままでした。
ヒーターに近づけば部分的に暖かいけど、少し離れると急に寒くなります。テント全体を温めるパワーはないのかな〜、って感じですね。
手を暖めるとか、そういった用途にはいいんですけどね。
これ以上続けてもあまり効果はなさそうなので、アウトドアヒーターでの検証はここで打ち切りとしました。


21時を過ぎた頃には、気温も一気に落ち込み3度くらいにまでなってました。
この日はお天気もよかったので、放射冷却で冷え込みが強くなったんでしょうかね。
ライトな冬キャンプのつもりで来ましたが、流石にこのくらい冷えると寒いです。
【ここがイイ】着火/消火がワンタッチ!就寝前後で使いやすい
検証も済んだし、起きてても寒いだけなので、もう寝ましょうかね〜。
ってな感じで、就寝前にも風暖の便利ポイントがあるんすよ。

こんな感じで、寝る直前までテントを温めといて、寝袋に入った状態で手を伸ばしてOFFにできちゃうところ。
テントも寝袋もポカポカの状態で寝に入れるので、コレがまた最高に気持ちいいんですわ〜。
冬キャンプ始めて気がついたんですが、いくら真冬用の寝袋使ってても、体や寝袋が冷えた状態で寝に入っても全く暖かくないんですよね。
いつまで経っても寝袋が冷たいままで、ガタガタ震えながら「本当にコレは氷点下対応の寝袋なのか!?」と疑いたくなります。
だから、寝る直前に体や寝袋を温めたらめちゃくちゃ快適になるんですよね。
風暖ならそれが簡単にできちゃいます。

起きるときも同様で、目が冷めたら寝袋から手だけ出して風暖のスイッチをON。
これだけで勝手にテント内が温まるので、朝イチからいきなり快適な空間が仕上がっていきます。


この日も、起床した時間(7時)の室温は3℃でした。
風暖稼働30分後には20℃まで上昇してくれたので、すこぶる起きやすかったです!
※寒くて警報機の写真すら撮りに出れず、アプリのスクショで失礼w
このときの注意点としては、朝イチは冷え込みが一番強く何もかも冷え切っているので、あらかじめ夜のうちに寒さに強いガス缶をセットしておきましょう。
チョイスを間違えると、着火せずに起動しませんからね…。
私はこの日、東邦のノーマル缶↓(イソブタン30%くらい?)をセットしてましたが、着火はギリギリでした。
Amazonだと正直高いですが…ドラッグストアのコスモスとかなら、割に安く手に入ります。
中身はイワタニのオレンジ缶とほぼ同等(と思われる)なので、安売りを見かけたらまとめ買いがおすすめ!

あと、これは真似しないでOKですが、こんな装置もセットしてました。
エコフローのポタ電に、低出力(200W)のミニセラミックヒーターを繋ぎ、風暖の背面近くに配置。
寒さで着火しない時は、これで周囲を10度ぐらいまで温めれば、風暖を起こすことができます。
風暖が稼働し始めたら、室内温度がどんどん上がっていくので、速やかにセラミックヒーターをOFFします。
結果的に使わずに済みましたが、ポタ電やセラミックヒーターがあればこういう荒業もできちゃいます。
※ガス缶を高温に加熱するのは厳禁です!
【まとめ】冬キャンプ、お手軽暖房の決定版!

こんなにコンパクトで軽量なのに、ソロテントなら暑すぎるほどのハイパワー!
点火も消火もすぐできて、燃料は保管・調達が容易なカセットボンベ。
これほど便利で扱いが簡単なガスストーブは、中華製品であふれる今のキャンプ界隈でも他にありません。
弱点はCB缶ゆえ極寒環境ではパワーダウンすること、そして長時間運用では缶ゴミが大量に出ること。
なので、購入を検討している方は、自分たちがどういう環境で使いたいか、よーく考えてくださいね。
氷点下当たり前、雪中当たり前なエキスパート冬キャンプだと使えない!と思ったほうが良いです。
でも、そうでないなら、例えば最低気温3度くらいまでの平地冬キャンプなら、大型テントをまんべんなく温めたい!とかでないなら、十分使える、頼れる暖房器具になるはずです!
そんな風暖のご紹介でした。
キャンプ以外にも防災用品として持っておくにもおすすめです。
どうぞご検討くださいませ〜。








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