「キャンプツーリングをやってみたい!」という方へ、なにから始めたら良いかを解説していきます。
まず始めの一歩となるテーマは「道具の選び方」。
この記事では、キャンプをこれから始めたいと考えている人向けに
・どんな道具を揃えれば良いの?
・お金はどのくらいかかる?
・初心者におすすめの道具や使い勝手を知りたい!
といった点について書いております。
私も最初は何もわからずに、いろいろ買い揃えては失敗したことがあります。
そんな経験が、皆様のお役に立てれば幸いです。
必要な道具はなに?

キャンプ道具を揃えたいけど、何から買えばいいかわかりません…

まずは、絶対に必要なこの3つから揃えよう!
・テント
・マット
・シュラフ(寝袋)


この3つは、いわゆる「寝床」になる道具です。
これらがあれば寝る場所が確保できるため、最低限キャンプの形になります。
Q:テントと寝袋は分かるけど、マットって必要?芝生の上に寝るだけでしょ?
A:マットは寝心地の確保だけでなく、冷たい地面で体を冷やさないための物でもあります。絶対必要!
続いて、絶対ではないがほぼ必須とも言える道具4つがこちらです。
・テーブル、イス
・クッカー(鍋)
・バーナー(コンロ)
・ランタン、ライト


クッカー(鍋)、バーナー(コンロ)は、いわゆる調理道具です。
お湯を沸かしてカップラーメンを食べたり、お肉を焼いてBBQしたり。自分で作る美味しいご飯はキャンプの醍醐味の一つ。
難しい料理をする必要はないですが、最低限お湯を沸かす道具は準備しておきましょう。
そして食べ物やスマホなどを置いておくテーブルとイス。
食べ物を地面に置くわけにもいかないし、直接地面に座るとお尻が濡れちゃいますよ!
夜は当然暗くなるので、身の回りを照らすランタンも1つは絶対持っておきましょう。
Q:バーナーを使うのって難しそう。焚き火で料理すればいいんじゃない?
A:家庭にあるカセットコンロと同じ感覚で使えます!焚き火は火起こし、火加減、処理までやるのは大変なので、初心者にはおすすめしません。
揃える費用はどのくらい?→3万円〜

キャンプ道具ってめっちゃお金かかるイメージ…。

今は安くて良い道具が増えたので、3〜5万円くらいで揃えられるよ!
道具を揃えるに当たって、何よりも気になるのってやっぱり「お金」じゃないでしょうか。
一般的には、一式揃えるとなると10万円くらいかかりそうな印象がありますが、実際には3〜5万円程度で収まります。
以下に、必要な道具と参考価格を記載してみました。
テント | 8,000円 |
マット | 2,000円 |
シュラフ | 10,000円 |
テーブル | 2,000円 |
イス | 3,000円 |
クッカー(鍋) | 2,000円 |
バーナー(コンロ) | 5,000円 |
ランタン | 1,000円 |
合計金額:3万3千円
2018年ごろから始まったキャンプブームのおかげで、安い道具がかなり多くなりました。
有名メーカーの物は相変わらず高いですが、それ以外にも選択肢がたくさんあるので、安く揃えるなら今がチャンスです!
下記は私が初期から使っている道具ですが、価格はこんな感じです。


テント:キャプテンスタッグ リベロ ツーリングテント(Amazonリンク)
シュラフ:モンベル スパイラルバロウバッグ#3(Amazonリンク 廃盤のため類似品)
マット:BUNDOK キャンプマット(Amazonリンク)


テーブル:キャプテンスタッグ アルミロールテーブル(Amazonリンク)
バーナー:SOTO Gストーブ ST-320(Amazonリンク)
クッカー:キャプテンスタッグ クッカーセット(Amazonリンク)
どんな道具を選べば良い?

選ぶときは、どんなことに注意したらいいの?

バイク用のキャンプ道具は、とにかくコンパクトで丈夫であるべし!
いざ道具を選ぶとなると、どんなものを選べばよいでしょうか?
キャンプ道具と言っても種類はめちゃ多いので、バイクキャンプで使うなら以下のような条件で探すのが良いでしょう。
1.【収納】コンパクトかつ重すぎないこと
2.【素材・構造】シンプルで丈夫、壊れにくいこと
3.【サイズ】使用目的にジャストフィットする大きさであること
1.まず、収納の大きさは1番最初に見るべきポイントです。
バイクは積載量も限られているので、いかにコンパクトな道具でまとめるか、が重要です。
2.壊れにくいことはキャンプ道具でいちばん大事なこと。
正しく扱っていても壊れるような出来の悪い道具は、アウトドアでは使うべきではありません。
また、ちょっとしたバイク転倒でも壊れてしまうような精密・繊細な物も避けましょう。
出先で壊れてしまった場合に、修理・替えが効かなかったり、再購入できる店舗がないと最悪です。
3.1人しか使わないのに必要以上に大きい道具は邪魔になるだけです。大は小を兼ねません。
ファミリー・グループキャンプと道具を兼用できればいいな…と考えがちですが、潔くソロ用を買いましょう。
どうせ後から次々と新しいキャンプ道具が欲しくなるので、そのときに買えば良いんです。
キャンプ道具沼とはそういうものです。笑

できるだけ費用を抑えたいです。めちゃ安いやつでも大丈夫?

命に関わるので、寝袋とバーナーだけはちゃんとしたものを買おう!
安全に関わる寝袋とバーナーだけは、ちゃんとしたものを買ってください。
「はじめはできるだけ安く抑えたい!」と思う方が大半でしょうが、どうかこれだけは肝に免じておいてほしいんです。
上の表で赤字になっている寝袋とバーナーは、やや高めの値段に感じるかも知れません。
これは、「高い商品を広告で勧めてやろう!」ではなく、本当に必要な「安全の対価」です。
安心できる製品となるとこのくらいの価格帯になってきますので、選ぶときの目安にしてください。
寝袋 … 使える温度域表示が適当。寒くて寝られない状況に陥る。やたら収納サイズがでかい。
バーナー … ガス漏れによる炎上や爆発、火傷の恐れ。最悪テントなどが火事になる。


【左】10年前、私がキャンプを始めるために買った寝袋(モンベルの3シーズン用、1.4万円)ですが、未だに現役で活躍しています。
初めは夏だけキャンプするつもりが、春・秋と時期を広げていっても凍えずに眠れていたのは、この初期投資のおかげです。
【右】ガスバーナーは新富士工業SOTOの製品を愛用しています。大体7千円。
多くのキャンパーに選ばれる、信頼性の高い道具です。火を扱う道具に、不安があってはなりません。
オススメの道具が知りたい!

おすすめの道具をいっぱい教えて!その中から自分で選びたいよ〜

安め〜標準的な値段のもので、おすすめできるギアをピックアップするよ!
おすすめのツーリングテント
一般的に、バイクキャンプ向けのテントを「ツーリングテント」と呼びます。
収納サイズが小さく組み立てやすい、1〜2人用のコンパクトサイズなのが特徴です。
最もオーソドックスなドーム型テントのほか、近年はより設営が簡単なワンポールテントもかなり流行ってきています。
ちなみに、私もどちらかというとワンポールテント派ですね。
↑私が初めて購入したテント。ペグやハンマーも付属するので、とりあえずこれがあればOK!
収納サイズも小さく、使用者も多いコスパに優れたモデル。
↑バイクキャンプでおそらく1番人気が高いであろう、コールマンのツーリングドームST。
とにかく広い前室は荷物置きにちょうどよく、雨でも快適に過ごせる。
↑お手頃価格のキャンプ道具をリリースするバンドック。
正方形フロアのワンポールテントは組み立てが簡単で、初心者にオススメ。
↑DODがライダーのために作ったテント。インナーは一人用だが、前室がめちゃ広い。
インナーを付けたまま設営・撤収が可能で作業時間が短い。夕方到着・早朝出発なライダーにおすすめ。
もっと詳しく、テントの選び方やおすすめモデルが知りたい!って方は以下の記事にてどうぞ。

テント選びって、秘密基地を考えてるみたいでめっちゃ楽しいね!
おすすめのキャンプマット
キャンプ用のマットで初めての一品にオススメなのが、安くて頑丈なフォームマット。
いわゆる銀マットの強化版みたいなもので、安価なものでも十分使える物が揃っています。
↑フォームマットで最安値クラスなのが、バンドックのフォールディングマット。暖かい時期向け。
パタパタと折り畳めるので収納・展開が簡単。汎用性も高いので、買っておいて損はありません。
↑フォームマットの片面にアルミ加工が施されたマット。春・秋キャンプするならこちら。
アルミ面を体側に敷けば、体の熱を反射してポカポカしてくるので、ある程度寒い時期でも使えます。
↑内蔵スポンジで半自動で膨らむタイプをエアーマットを「インフレータマット」と呼びます。
フォームマットより厚みがあるので寝心地がよく、より寒い時期でも使うことができます。
ただし、正しく扱わないとパンクして使い物にならなくなるので、道具の扱いに慣れた人向け。
キャンプ用マットは他にもエアーマットやコットなど、種類が多くあります。
それぞれに特徴や短所があるので、以下の記事でさらに詳しい選び方を紹介しています。
おすすめのシュラフ(寝袋)
繰り返しになりますが、シュラフはキャンプ道具選びで最も重要なポイント。
寝袋の目的は「就寝時の体温の保温」です。これができないとマジで寒くて寝れません。めちゃ苦痛です。
テントは安物でも寝れますが、寝袋はそうは行きません。一番コストをかけるべき所なので、ここだけはケチらないで!
安いものはペラペラで役に立たないorバカみたいにデカくて持ち運びに苦労する、のどちらか。
初心者の方には申し上げにくいのですが、寝袋に「安くて良いもの」は存在しません。性能と価格が比例します。
↑収納サイズΦ20cm*30cm、春秋ぐらいまで使えるであろうダウンシュラフ。
1万円以内で収めたいならsopiiがコスパ的に一番良さそう。
↑ダウン量1000g、収納サイズΦ20*30cm、外気温5度くらいまでなら快適に眠れそうなダウンシュラフ。
有名メーカーでなくても、ダウンシュラフはこのくらいの価格になりますね。こちらも春秋向け。
↑イスカのパトロール600。イスカは日本のメーカーなので、品質は間違いなし!
収納Φ20*40cmとやや大きめ。中綿がダウンではなく化学繊維なので、取り扱いやすく初心者向き。
↑スナグパックの寝袋は私も使っています。こちらも中綿が化学繊維のタイプ。
収納サイズΦ20*40cmで、春秋キャンプに対応。最低でもこのレベルの物を買っておきたいですね。
寝袋の選び方は非常に難しいので、あくまでここでピックアップしたのはほんの一例。
使用時期・場所によって最適な寝袋が変わるので、正しい選び方の知識を知っておいたほうが間違いがありません。
下記の記事にて解説してますので、もっと詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

夏キャンプでも山奥は結構冷えるから、3シーズンシュラフを買って正解だったよ〜。
クッカー・バーナーの選び方


クッカー(鍋)に関しては、高機能・高価格な物は必要ないでしょう。
キャンプ初心者でも達人でも、結局お湯を沸かしたり炒めものをしたり、求めることは変わりません。
とりあえず鍋と蓋兼用の浅鍋がセットになったソロクッカーセットが1つあれば十分。
足りなくれば、後から必要なものを買い足せば良いんです。
↑私も愛用している、コールマンのソロクッカーセット。これめっちゃオススメ。
こびり付きにくいノンスティック加工で炒めものも快適。おすすめのバーナー(ST-310)が中に収納できるので相性抜群です。
関連 パックアウェイソロクッカーを徹底レビュー。こびり付かない、バーナーが入る!
↑SOTOのアルミクッカー。SとMの2サイズありますが、Sは小さすぎるのでMサイズのほうがおすすめ。
こびり付きにくい加工はされていませんが、お湯を沸かす料理がメインであればこれでOK。
関連 キャンプツーリング向けクッカーの選び方
バーナー(コンロ)は既述の通り、信頼できるメーカーのものを選んでください。
残念ながら、Amazon等ではイマイチ信用できない、怪しい格安ガスバーナーも存在します。
安物買いの銭失い…ならまだ良いですが、道具のせいで火傷や怪我をしたら楽しいキャンプライフが台無しです。
オススメはズバリ、SOTOのST-310。
カセットボンベを使用できること、火力が強く冬場でも使えること、そして愛用者がたくさんいることが決め手。
↑後付の純正オプションパーツや、各社から多数のカスタムパーツが販売されています。
データはないけど、多分最も使われているバーナーでしょう。もはや殿堂入りするレベルでおすすめ。
関連 SOTOレギュレーターストーブST-310 レビュー 寒さに強い高火力バーナー
↑ガス機器で有名なイワタニのバーナー。お値段は安いですが、こちらは安心して使える製品です。
SOTOと比べると火力や使いやすさは劣りますが、凝った料理をしないのであればこっちでも全く問題なし!

外で食うカップラーメンやレトルトカレー、めっちゃうまい!食ってみ、飛ぶぞ。
ランタン・ライトの選び方とおすすめ
明かり関係では、ランタンとライトの2種類を揃えるのがおすすめです。
・食事やくつろぎタイムなど、周りの空間を照らすためのランタン
・お手洗いや食器洗いなど、夜に出歩く際の足元を照らすライト
こんな感じで使い分けます。


Q:明かりは2つも要るの?ランタン一つあれば良くない?スマホで代用すればいいんじゃね?
A1:真っ暗なキャンプ場で、ランタンだけで自分のテントを見つけるのは至難の業です。マジで迷子になります。
A2:両手が空き、目線を照らせるヘッドライトがあれば、夕暮れ時の暗い状態でもテント設営がしやすくなります。
ライト系で有名なのがジェントス。信頼性が高く、ラインアップが豊富なので予算やお好みに合わせた物が選べます。
ソロキャンプなら、めちゃくちゃ明るいものは必要ありません。コンパクトでシンプルな物が良いでしょう。
↑ヘッドライトは、夜間出歩くときやテント内でゴソゴソするときが主な使い道。
明るすぎると周りの人の目に入って迷惑なので、最大100ルーメン程度の光量控えめな安価な物が使いやすいです。
このCP-195DBには赤色の補助灯がついてますが、これが結構便利なんです。
夜間、周りに迷惑をかけずに最低限の明かりが欲しいとき、ちょうど使えます!
消灯時間を過ぎてから明かりをつけるのは気を使うので、そういったことに配慮したモデルこそ初心者におすすめです。
↑ランタンは、最大200ルーメンくらいの明るさがあれば十分です。
このくらいであれば、テント内でツーリングマップルなど読むにも困らない明るさが確保できます。
このEX-134Dは暖色LEDのみですので、白色と切り替えできるタイプが欲しければワンランク上の値段になります。
私は温かみのある暖色のほうが好みなので、切り替えできなくても全く気になりません。
ランタン、ヘッドライトどちらも単三電池使用で統一しておけば、電池切れになっても使い回しができます。
コンビニでも簡単に買え、電池を換えればすぐ使えます。USB充電タイプはうっかり充電し忘れてると、当日非常に困ります…。

スマホのライトは電池めっちゃ減るから、気をつけて…
道具が揃ったら、積載方法を考えよう

道具選びがある程度できたら、今度はバイクへの積載方法を考えましょう。
道具を直接バイクに縛り付けるのはワイルドでかっこいいですが、非効率的で安全面も不安です。
そのため、すべての道具が入る大型バッグを使うのが一般的ですが、その選び方にも色々ございます。
防水・防犯に効果的なトップケースや、重心を低く抑えられるサイドケース、とにかくかっこいいパニアケースなど
自称・積載マニアのヒスケが、その方法について解説しています。
「キャンプツーリングが上手かどうかは、積載を見れば分かる」と言ってもいいくらい。ここはぜひ抑えておきましょう。
バイクでも利用しやすいキャンプ場を探す


全国にたくさんあるキャンプ場の中から、どうやって良いキャンプ場を探しますか?
私がこれまでに利用したキャンプ場の中から、「バイクでも使いやすいな」と感じたところをピックアップしました。
自分でキャンプ場を探すときに、どういうところを見たら良いか、も書いております。
是非↓の記事からどうぞ。
関西・東海エリアが中心となっていますが、今後どんどん開拓して情報を載せていきたいと思っております。
キャンプで簡単・美味しいご飯を食べたい!


キャンプでの楽しみの一つが美味しいご飯。
今どき流行りのおしゃれな「映える」料理、よく見たら材料や工程がめっちゃ面倒に思いません?
「こんなん現地で買えねーよ!」「事前準備するのが手間すぎる…」
そんな「面倒くさがりだけど美味しいご飯は食べたい」という人向けに、本当に簡単で美味しいレシピを集めました。
・食材はコンビニでも揃う
・ひとつ買っておけばいろんな料理ができる
・ややこしい工程や、珍しい調味料がいらない
このあたりを目標にして、賢く楽して美味しいキャンプめしを探求しています!