キャンプツーリングを始めたい!というあなたへ、バイクキャンプ歴8年、合計80泊以上の「そこそこキャンパー」ヒスケが、道具の選び方を初心者にも分かりやすく解説します。

キャンプツーリングやってみたいけど、何から揃えれば良いの??
この記事では、キャンプツーリングを始めるのに必要な道具、というテーマに絞って狭く深く書いております。
「費用はどのくらいで一式揃うの?」 「めっちゃ安いやつでも大丈夫?」 「選ぶときに見るべきポイントは?」
といった、私がキャンプを始める頃に知りたかった情報をまとめてみました。
是非、参考にしてみてくださいね。
キャンプツーリングに必要な道具と費用
これからバイクでキャンプを初めたいなら、まずは最低でも以下の6つの道具が必要です。
「初期費用はどのくらいかかるの?」と不安になるかと思いますので、参考価格も一緒に記載しています。
・テント ・・・1〜2万円
・マット ・・・3〜5千円
・シュラフ(寝袋) ・・・1.5〜3万円
・クッカー(鍋) ・・・2〜3千円
・バーナー(コンロ) ・・・3〜5千円
・ランタン、ライト ・・・1〜3千円
トータルでかかる費用は、抑えめにすれば3万円台、ある程度しっかりしたものやこだわりがあると5万円くらいかかると思ってください。
次項から各道具の選び方をご紹介していきますが、今の時点でお伝えしておきたい注意事項が1つあります。
シュラフ(寝袋)だけはケチらず良いものを買ってください。
寝袋は睡眠時の体温を保つための非常に重要なものです。寝具というより防寒具。
夏であろうと、外で寝るならばそれなりの品質・信頼性が必要です。寝袋選びに失敗すると大変なことになるので、ここだけは覚えてもらえればと思います。

僕は寒いの苦手だし、寝袋だけは良いの買おうかな・・・。
テント

まずはテント。キャンプ道具の中で最も大きい道具の一つです。
選ぶ際に大事なことはこの3つ。
まず収納サイズですが、できるだけコンパクトに収納できるほうが積載量を減らせます。
サイズの目安としては収納幅が60㎝ぐらいまでが良いでしょう。大きすぎるものは後々苦労します・・・。
バイクとなると1人でのキャンプになりますので、簡単に組み立てられるかどうかもチェックしましょう。
夕方からの設営や、早朝出発することを想定すると、作業時間は15分程度に収まるものが良いです。
メーカーサイトには設営時間の記載がありませんので、レビューなどでチェックしましょう。
また、キャンプツーリングではヘルメットやジャケット、レインウェアなど、どうしても荷物が多くなります。
そういった荷物を置くためのスペースが必要ですので、2人用のテントか荷物を置く前室があるテントを選びましょう。
ツーリング用テントとして絶大な人気を誇るコールマンのテント。
設営は15分ほどで、2人用のインナールーム(寝室)と広い荷物置き場(前室)を備えています。
使用者が多いのでたくさんのレビューを見ることが出来ます。
もっといろんなテントを比較したい!という方は↓こちらの記事が参考になります。
関連 キャンプツーリング向けテントの選び方とおすすめ8選
マット

寝る時に体の下に敷くマットは、寝心地を確保し地面からの断熱をするための重要なアイテムです。
フカフカの芝生だとそのまま寝転んでも気持ちよさそうに感じますが、そんな場所は稀。
実際のキャンプ場は地面がゴツゴツしているし、夏場でも冷たいです。濡れてることも当然あります。
そんなところにマットなしで寝るなんてとんでもない!ということで、マット選びに大事なポイントはこの3つ。
Soomloomのキャンプマットは、折畳式なので広げるだけですぐに使用可能。
アルミが体温を反射して暖かく、春〜秋まで長く使える汎用性の高さが魅力です。
お値段も安く、耐久性も高いので長く使うことが出来るでしょう。
マットにはこの他にもいろんな種類・特徴を持ったものがあります。
他にもおすすめしたいマットがたくさんあるので、↓記事を覗いてみてくださいね。
関連 キャンプ用マットの選び方と、おすすめ9選
シュラフ(寝袋)

最も選ぶのが難しいのが寝袋(シュラフ)です。
なぜ難しいのか、まずはキャンプツーリングでの寝袋を選ぶポイントをご覧ください。
各寝袋にはそれぞれ、快適温度(寒くなく寝れる温度)が設定されています。
バイクキャンプであれば、主に春〜秋なので5度〜10度くらいのものを選ぶことになります。(これを3シーズンシュラフと言います)
大手メーカーの寝袋でこの温度帯だと、化学繊維のもので1.5〜2万円。
コンパクトになるダウンシュラフとなると2〜3万円にもなります。高い・・・。
ちなみに、私は初寝袋に1.5万くらいの化学繊維モデルを買いました。
これがキャンプツーリングにピッタリで、以来8年間使い続けています。初期投資して正解でした。
夏しかキャンプしないから、安い寝袋でいいや!って考えると、だいたい後悔します。
夏でも冷え込む時もあるし、ちょっとでも時期を外すと全く使えなくなるからです。
大手寝袋メーカーであるイスカのアルファライト500Xはいかがでしょうか。
0度まで対応するので、春秋や標高の高いところでも使うことが出来ます。
化学繊維モデルで収納サイズはΦ18x34㎝でバイク積載もOK。
有名メーカーだけあって品質もよく信頼性が高いので、これを買っておけば間違いなし。
寝袋の選び方については、以下の記事でより詳しく解説しています。
自分で寝袋を選びたいなら、ぜひとも一読されることをおすすめします。
関連 寝袋の選び方1(季節と気温)
関連 寝袋の選び方2(サイズと価格)
クッカー(鍋)

キャンプで使う鍋のことをクッカーと呼びます。
カップ麺を食べるためにお湯を沸かしたり、お肉を焼いたりするのに必要となります。
大小2つの鍋がセットになっているのが一般的で、浅い鍋はお皿代わりに使うことも出来ます。
お湯を沸かす、温めるのがメインとなるので、安いものでも特に問題ありません。
軽くて扱いやすいアルミ製で、お好きなものを選べばよいでしょう。
「どんな料理があるのか先に知りたいよ!」って方はキャンプめしの記事をどうぞ。
私のおすすめは、コールマンのパックアウェイソロクッカー。
焦げてもこびりつきにくいノンスティック加工のおかげで、お米を炊いてもお手入れ簡単。
メモリが付いているので袋麺を作るときにも楽だし、注ぎ口があるのでコーヒーを淹れるのにも適しています。
もっと安いクッカーセットや、もっとたくさん入ったものなどもありますので、気になる方はこちらの記事をどうぞ。
具体的な選び方や、実際に私がレビューしたクッカーセットの紹介もあります。
関連 キャンプ用クッカーの選び方とおすすめのアイテム

美味しいご飯が無くっちゃ、キャンプは始まらないぜ!
バーナー(コンロ)

お湯を沸かしたりするには、ガスバーナー(コンロ)が必要です。
バーナーにも色々と種類がありますが、家庭でもおなじみのカセットボンベを使うタイプが扱いやすいです。
カセットボンベ(CB缶)はコンビニでも手に入るので、忘れたり無くなっても調達が簡単です。
火を扱うものなので、安い外国製ではなく安心の日本製を強くおすすめします。
安物でガス漏れを起こして、火柱が上がったなんて話も時々聞きますので・・・。
バーナー系のメーカーで有名な新富士バーナー(SOTO)の人気モデル、ST-310。
レギュレーターというガス缶の圧力低下を防ぐ装置がついており、火力が安定する仕組みになっています。
専用のガス缶を使えば真冬でも使えるほど高いポテンシャルを持ちます。
オプションパーツも多彩で、好きなものを付けてカスタムしていく楽しみ方もありですよ!
関連 SOTOレギュレーターストーブST-310 レビュー 寒さに強い高火力バーナー
ランタン・ライト

ランタンは、ソロキャンプであれば安いもので十分です。
テントも小さく、1人の活動範囲さえ照らせば良いので、極端に明るいものは要らないからです。
明るさはルーメンという単位で表示されますが、100〜200ルーメンあれば十分実用的です。
スペックよりも丈夫さやランニングコスト、使いやすさを重視したほうが良いです。
白と暖色を切り替えられるランタンもありますが、その分お値段も高くなります。
どちらかで迷うなら、私は暖色がおすすめです。温かみのある色でリラックスできるので癒やされますよ。
ランタンで有名なジェントスは、安いのに丈夫で壊れにくく、信頼性が高いです。
このEX-134DはIP64レベルの防水性があり、強めの雨の中でも使えるほど。
最大210ルーメンの明るさで12時間点灯します。2泊でも使える計算になりますね。
色は暖色で、充電式ではなく単3電池を使用しますが、エネループなどの充電式が使用可能です。
ヘッドライトにも単3を使うモデルを選べば、予備電池が共有できるので使い回しが効きますね。
ランタンとセットで是非買い揃えてほしいのがヘッドライト。
夜お手洗いに行くときや、テント内で作業をするときなどに大変重宝します。
こちらジェントスのOZ-031Dは近くを広く照らすタイプなので、キャンプ向きの配光になっています。
逆に光を狭く遠くへ飛ばすタイプだと、手元を照らす範囲が狭くて使いづらかったりします・・・。
ランタンと同じく、こちらも充電式の単3電池が使えます。

僕の夜のお散歩にも使ってるよ!
道具が揃ったら【バイクへの積載方法】
これで道具の選び方解説は以上になります。
でも、問題はここから。
この沢山の荷物を、どのようにしてバイクに積めばよいのでしょうか。

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道具が揃い、バイクへの積載も出来たら準備は完了!
・・・いえいえ、最後に大事なことを忘れていませんか?
「どのキャンプ場へ行くか」です!
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それでは!