バイクの足つきを少しでも良くしたくて、厚底そうなライディングブーツを買ってみました。
選んだのはRSタイチのDRYMASTERコンバットシューズ(RSS010)。
結論から申しますと、「足つきが良くなって安心感がアップ、買ってよかった!」と思いました。
この記事では、
・数値でどのくらい足つきが変わるのか
・更に足つきを良くする中敷き
・実際に履いて乗ってみた感想
などについてレビューいたします。
足つきを良くしつつ、見た目、機能性も妥協したくない!という方にぜひおすすめです。
RSタイチ コンバットシューズ RSS010
私が購入したのはダークグレーの26.5cm(3E)サイズ。
3Eとは靴の横幅の規格で、3Eじゃない普通の26.5cmよりも幅が広くなっています。
私は足幅が広めなので、こういった細かなサイズ設定されているのがありがたい。さすがタイチ!
ちなみに普段は25.5cmのスニーカーを履いていますが、厚い中敷を入れる予定(後述)なので1cmアップを選びました。
中敷を入れない場合は通常通りのサイズで良いでしょう。
でも、BOAシステム(ワイヤ巻取りで締め付ける)は締め付けを細かく調整できるので、ちょっと大きめのサイズを買ってもフィットすると思います。
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ダークグレーなので、真っ黒ではなくやや明るめ。
一見地味な色ですが、インナーやソールは赤になっています。チラリと見えるところが派手なのが面白いですね。
コンバットシューズは“アドベンチャーコンセプト”というだけあって、比較的ゴツゴツとしたデザインですね。
やや高めのミドルカットで、シューズと言うよりはブーツといった感じ。ツアラー・アドベンチャー・軽いオフロードなどにピッタリです。
見た目だけじゃなく、タイチお得意の防水透湿素材「DRYMASTER」が使われており、悪天候でもある程度使えそうです。
タイチのライディングブーツと厚底性能を比較
私がこれまで履いていたタイチのライディングシューズ(左)と比較してみます。
並べてみると、やはりソール(靴底)部分の厚みが結構違いますね。見るからに足つきが良くなりそう。
ちなみにライディングシューズは丸6年使ってきましたが、まだまだ使えますね。
アッパー部分から浸水することも増えてきましたが、それ以外は本当に頑丈です。さすがタイチ!
ソールの厚さを測ってみました。
足つきが悪い場合はつま先立ちするはずなので、つま先部分で測っています。
これまでの(左)ライディングシューズは厚さ7mm。
(右)コンバットシューズは厚さ15mmあります。+8mmアップですね!
試しにバイクに跨ってみたところ「う〜ん、なんとなく足つき良くなった…かな?」くらいでした。
+8mmだと、明らかな足つきの向上、とまでは行きませんでした。ちょっと残念。
極厚の中敷きでさらなる足つき向上を目指す
ここまでは想定内。
さらなる足つき向上を目指し、極厚タイプの中敷き(インソール)を入れてみましょう。
厚み1cmの物を購入しました。お値段千円ほど。
3分割式になっており、つま先だけ厚底にする、などといった使い方も出来るようです。
サイズは25〜27.5cmまで対応、ハサミで簡単に切ることが出来ます。
厚みを測ってみましたが、たしかに1cmありますね。
素材は高反発クッションのような感じで、指で押すとブニブニします。履き心地も良さそう。
26.5cmのシューズの場合、特に切らないでも収まったのでそのまま入れています。
中敷きのおかげで履き心地がよく、歩行時の足への負担が低減しました。
大きめのシューズを選んだのがちょうどよく、BOAを締めていくと徐々に足にフィットしていきます。
これ、足つき関係なく入れて正解だったかも。
とにかくこれで、数値上は+18mm足つきが良くなったことになります。
さぁ、これでバイクに跨ってみるとどうなるでしょうか。
ライディングで履いてみた感想:足つき性が向上!
実際にバイクで走ってみました。
ライディングシューズと比べると明らかに足つきが良くなり、停車時などの安心感が増しました。
コンバットシューズ+極厚中敷きで、確実に足つき性向上の効果あり!ですね。
+18mmとなると、流石に違いますね〜。
前よりも姿勢を崩さず(腰をずらさず)に踏ん張れるようになった、という感じ。
これは、足つきに不安を抱えているライダーにはおすすめです。
ちなみに、現状のバイクとライダーのスペックは以下の通り。
バイク:ヤマハ MT-09トレーサー(シート高845mm)
ローダウン:なし
シート:dBsローダウンゲルシート −20mm
プリロード:最弱
ライダー:160cm 標準体型
ちなみに両足着こうとするとつま先ギリギリ、ほぼ踏ん張れないぐらいになります。
両足着くより、どちらか片足でしっかり支えたほうが安定します。
車体が軽く(210kg)、重量物が中心にある設計のおかげで、多少バイクが傾いてもさほど不安はありません。
デメリット:シフトアップには慣れが必要
厚底シューズを履いたときの懸念が「シフトアップしづらくなる」問題。
コレに関しては、確実に影響あります。でも、めちゃくちゃ重大な問題というほどでは無いです。
(左)ライディングシューズと(右)コンバットシューズで、シフトアップ時の角度を比べてみました。
コンバットシューズは、足の角度を急にしないとシフトペダルに入りません。
ライディングシューズよりもくるぶしの高さがあり、足首の動きが制限されるのも相まって、慣れるまではちょっと手こずります。
どんなシューズであれ、厚底であれば避けられないデメリットですね。
それでも足つきの安心感という大きなメリットを得られるので、私はそこまで気にしていません。
突然慌ててシフトアップすることは無いし、シフトダウンはこれまで通り出来るので特に支障なし。
慣れれば問題なし!
まとめ:少しでも足つきを良くしたいなら買う価値あり
ということで、タイチのコンバットシューズを、足つきに重きを置いてレビューしてきました。
今回分かったことをおさらいしてみます。
・シューズ単体では若干足つき性が向上
・極厚の中敷きを入れることで、明らかな足つきの向上
・シフトアップはしづらくなるが、慣れれば問題ない
・足つきが良くなることで、ツーリングが楽しくなる!
各社、厚底タイプのライディングシューズがありますが、デザインや機能性、サイズの豊富さでみるとRSタイチが一番おすすめだと思います。
今回選んだコンバットシューズの他、ブレイクシューズ(RSS014)も厚底タイプなのでおすすめ。
よりスニーカーに近いカジュアルなデザインなので、見た目の好みでどちらかを選べば良いと思います。
どちらにしても2万円を超えるのでちょっとお高めに感じますが…
立ちゴケしてしまったら、確実にそれ以上の修理費用がかかります。
カウルの傷で済めばまだ良い方で、レバーが折れたりウインカーが折れたりしたらその時点でツーリング終了。
自走できなければレッカー代までかかってしまいます。もちろん、貴重な休日の時間まで失います。
その辺りを天秤にかけて考えれば、2万円は決して高くありません。
むしろ私のように足つきで大変困っている層からしたら、2万円で安心が買えるなら安いものだと思います。
ほぼリスクなく、少しでも足つきを良くしたいならば、この手の厚底ライディングシューズは大変おすすめです。
足つきに不安を感じていていろんな手段を検討している方、ぜひとも参考にしてみてください!
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