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ステンレス真空マグ300の保温性テスト。保冷缶ホルダーも兼用できるぞ!

5.クッカー、食器類
この記事は約9分で読めます。

圧倒的な保温性を誇るスノーピークの「ステンレス真空マグ300」をご紹介します!

この記事ではよくある他のマグカップとの違い保温性チェックの他、オプションのリッド(フタ)の有無による違いをテストしています。
3年以上ガッツリ使い込んできた中で気づいた、良いところ・悪いところを全てレビューいたします。

この記事を書いた人
ヒスケ

中部・近畿地方を中心にキャンプツーリングを楽しんでます。
キャンプにハマって10年、累計120泊を超えました。
「本気で遊んで、誰かの役に立つ」をモットーに、情報発信していきます!



【特徴】数少ない真空二重+取手収納

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サイズΦ73.4x90.3mm
重量110g
容量300ml
材質ステンレス
特徴真空二重構造
取手の折りたたみ
フタで保温性向上(別売り)
価格3,960円

ステンレス真空マグ300の1番の特徴は「真空断熱構造」であること。
魔法瓶など保温性を追求する物に採用される技術が、このマグカップにも使われているんです!

マグカップの構造は、シングル、ダブル、ダブル(真空)の大きく3種類に分かれます。
同じダブルでも真空構造のほうが熱伝導率が低く、温度をキープする能力が高いんです。

気になる保温性能については、次項にテスト結果があります。

そしてこのマグカップの偉いところは、ちゃんと取手が折り畳めること。
ちょっとしたことですが、バイクキャンプなど荷物を少しでも小さくしたいときにこれが良いんです。

荷物を詰めている時、あのぴょこっと飛び出た取手ってめっちゃ気になるんですよね。
テトリスのようにパッキングする時、そのちょっとの差で収まらなくなる時もありますので…。

真空構造のマグカップは他にもたくさんありますが、+取手が折り畳めるものは他社含めてもほぼ無いはずです。
真空+取手収納モデルが欲しいならスノピ一択です!

・保温性が高い(冷めにくい、温くなりにくい)
・取手が収納できてパッキングしやすい
・リッド(フタ)でさらに使い勝手UP

・やや値段が高い
・直火にかけられない
・シングルと比べると重い

【保温テスト】ダブル+リッドは効果抜群!

それではご自慢の保温性能がどれほどのものか、いろんなパターンで実験してみました。

(実験1)シングルvsダブルによる違い

まずはシングルウォール構造との違いを見てみましょう。
同じ温度・量のお湯を入れて、30分後にどれくらい下がるかで見てみます。

比較モデルは、キャプテンスタッグのステンレス製マグカップ300mlです。
1,000円ほどで売られている格安モデルですね。

実験条件
・150mlの沸騰したお湯を入れて、30分後の温度を測る
・比較モデルはステンレスのシングルウォールマグ300ml(キャプテンスタッグ製)
・室温25度、湿度43%

それではお湯を注いで、実験スタート。まずは開始直後の温度を測ります。
左側がシングルマグで83度、右側が真空マグで87度です。

同じケトルから注いだお湯ですが、開始直後の温度がシングルのほうが4度も低くなっています。
いかにシングルマグが熱を奪うかが、この時点でも分かります。

ーーー30分後ーーー

30分後の温度はシングルマグは45度、真空マグは51度という結果になりました。
その差6度。思っていたほど差がありませんね…。

実験1の結果:シングルマグと真空マグの保温性能の差はほとんどない

となりました。

「じゃあ、高い金出して真空マグ買う意味はないじゃないか!」
そう考える前に、次の実験に行きましょう。

(実験2)リッドで保温性能は変わるのか?

スノピの真空マグには、オプションでリッド(フタ)が売られています。
このリッドを取り付けることで本来の性能が発揮できるのではないか?と考えました。

実験2では、リッドの有無での真空マグの保温性能を測ってみました。

実験条件
・真空マグに、リッドの有り無しでの違いを見る
・お湯200mlを注いで30分後の温度を測る
※実験2のみ、私の勘違いでお湯の量を間違えました…。

まずは、リッドなしでの温度をもう一度確認します。
開始時:87度→30分後:51度となりました。36度の低下は実験1とほぼ同じですね。


次はリッドありでの温度を計測します。
一度マグカップを水で冷やした後、同じようにケトルからお湯を200ml注ぎました。

開始時:87度→リッドをして30分後:74℃という結果になりました。
なんとリッドをするだけで13℃の低下で収まりました。リッドの効果は絶大!

実験2の結果:真空マグにリッドを付けると、保温性がグンと上がる

500円ちょっとで買える割に、効果が大きいですね。
ちなみに74度というと、「まだまだ熱くて飲めないくらいアチアチ」です。

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(実験3)シングル+リッドではどうなる?

実験2では、リッドで保温効果が大きく上がりました。
温かいものは上に逃げるから、フタをすることによる効果が大きいのでしょう。

ならば、シングルマグにフタをしたときにどのくらいの効果があるのでしょうか?

ということで実験3。
シングルマグにリッドを取り付けての保温効果を確かめます。

ほぼ同じ大きさのマグカップなので、シングルマグにもリッドがぴったりハマります。
これで、シングルと真空マグの本当の保温性能の違いが分かりそうです。

実験条件
・シングルマグにリッドの有無での変化を見る
・お湯150mlを入れて30分後の温度を測る

開始時:84度→30分後:56度となりました。28度の低下です。
保温製向上が見られたものの、結構下がりましたね。これがシングルマグの限界といったところでしょうか?

実験3の結果:シングルマグにリッドも有効だが、真空マグには及ばない

(実験のまとめ)保温にはリッドがいい働きをする

実験結果を、保温効果が高かった順に並べてみました。

実験結果のまとめ

1位:真空マグ(フタあり)   87度→74度 -13℃
2位:シングルマグ(フタあり) 84度→56度 -28℃
3位:真空マグ(フタなし)   87度→51度 -36℃
4位:シングルマグ(フタなし) 83度→45度 -38℃

このことから読み取れることは・・・
・リッドがあれば保温性はかなり上がる。コスパはかなり高い。
・リッドがなければシングルと真空の差はそこまで大きくない
・シングルにリッドだけでもそれなりに効果がある。やっぱりコスパが良い。

となりました。

それなりに値段の高い真空マグが保温性が高いのは当然として、500円で買えるリッドで保温性向上が期待できるというのがポイント。
もちろん真空+リッドが保温性MAXですが、手持ちのマグ+リッドという組み合わせも、サイズが合うのであれば悪くない選択肢だと思います!

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今回は温かい飲み物での実験でしたので、冷たい飲み物(保冷)ではまた結果が変わってくると思います。
熱が上から逃げやすいお湯に対し、冷水はマグ全体から放熱して行くため、リッドなしの差はもっと大きく出ると思います。

いつかそっちも実験しようかな。

【使い勝手】実際にキャンプで使った感想

ここからは、数値ではなく実際にキャンプで使った時の感想をご紹介。
真空マグならではのことや、ちょっと変わった発見なども合わせて記載しています。

コーヒーがいつまでもあったかい!

キャンプではいつも、朝起きて真っ先にコーヒーや紅茶などの温かい飲み物を作ります。
それをチビチビ飲みながら朝食の準備をするのが、私のお決まりのパターン。

真空マグなら、寒い冬でも朝食を食べ終わる頃まで飲み頃の温度をキープしています。
1時間以上は経過してるはずですが、本当にこの保温性の高さには驚きます。

やっぱ、コーヒーでもなんでも温かいほうが香りがあって美味しく感じますよね〜。

冷え冷えの飲み物でも結露しない

二重構造のマグカップは、冷たい飲み物を入れても結露しません。
氷をたくさんいれた冷え冷えのお酒でも、テーブルがびしょ濡れになることがありません。

私がマグカップを買い替えた理由がこれで、それまでのシングルマグは結露がひどく毎回ティッシュで拭いていました。

リッドで虫の侵入をガード!

夏キャンプなんかだと特に、コップの中に虫が入ってきたり、焚き火の灰が飲み物に浮いてる…なんてことありませんか?

ちょっとした小さい虫や灰程度なら、お箸で救出してそのまま気にせず飲んじゃいますが、蛾みたいな虫が入っていときはもう…。
流石に飲む気にはならないので、せっかくのお酒を一杯分捨てたことが何度かありました。

なんなら、気が付かずに飲んでて途中でオエー!!もありますw

お互いのためにならない、不運な事故を防ぐためにも、リッドは絶対あったほうが良いです、マジで。

スタッキング素材としても優秀

これは定番テクニックですが、マグカップの中に道具を収納することで荷物を圧縮(スタッキング)することが出来ます。
私はカトラリー一式を巾着袋に入れて、くるめてスタッキングしています。

マグカップとカトラリーは使う場面が一緒なので、相性はとても良いですね。
マグカップとして使わないときは、ペン立ての要領でカトラリーを立てて収納しておく、なんて技もありますね。

これはシングルマグを使っていた時の写真ですが、ジェントスのランタン(1977IS)なんかも入れたりしてました。
アイデアや工夫次第でパッキングを極めて行くのも、またキャンプの面白いところですね。

(注目!)保冷缶ホルダーとしても使える

最近気づいたんですが、マグ300って350缶がすっぽり収まる大きさなんですよね。
これってまさしく、サーモスとかの保冷缶ホルダーそのものですよね。

頭はやや飛び出ますが、本家と同じく真空断熱なので保冷効果もあるし、取手があるので飲みやすいです。
クーラーで冷やした飲み物をわざわざマグに移し替えなくとも、スコンと入れちゃえば良いので超ラクちん。

氷の消費量も減らせるし、マグカップ洗う手間も減るしでいい事だらけ。
ちょうど缶ホルダーを買おうか迷っていたので、めちゃくちゃ便利な技を発見できました。

【まとめ】スノーピークの優秀マグカップ!

ということで、スノーピークのステンレス真空マグ300をご紹介してきました。
温かいものもよし、冷たいものもよし。抜群の保温性と使いやすさで1年中大活躍できる優秀なマグカップ!

スタッキングにも使えて缶ホルダーにまでなるというオールマイティーさ。
ちょっといいマグカップが欲しいな、と思ったらぜひともこちらをおすすめします!

お買い求めの際は、ぜひともオプションのリッドとセットでの購入をおすすめします!
マグ単体での保温効果が「なんだこんなもんか」と感じてしまうほどに効果は絶大です。

ちょっと高いけど、頑張った自分へのご褒美や、キャンプ好きな人へのプレゼントにいいですね。
あなたも、最高の保温マグカップをキャンプに取り入れてみませんか?

それでは!

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