バイクに乗っている人なら、一度はバッテリー上がりの経験がありませんか?
特に冬〜春の期間はバイクに乗らない人も多く、寒さでバッテリーが弱りやすいタイミングです。
やっとツーリングシーズンだ!と春にバイクを出したら、エンジンがかからない…。
ライダーにとって、こんな虚しい瞬間は無いですよね。
そんな時に便利なのが、バイク専用のバッテリー充電器。
乗らない間はずっと充電しておけるので、長い間乗らなくてもバッテリーのコンディションを保ってくれます。
実際に使ってみると、取り扱いも簡単で手間がかからず、大変に使い勝手が良かったです。
安いバッテリーでも長持ちするので、バッテリー買い替えサイクルがぐっと伸びました。
この記事では、以下のような人向けに情報をまとめております。
・バイクのバッテリーが上がって、対策を悩んでいる
・充電器を試してみたいが、使い勝手が気になる
・バッテリーの買い替え費用を抑えたい
・乗る頻度が少ない、複数台所有している
充電器めっちゃ便利なので、ぜひとも導入時の参考にしていただければと思います!
痛恨!元日にバッテリーあがり
時は遡り、2019年1月1日。
乗り初めをしようとガレージからバイクを出したところ、エンジンがかかりません。
最後に乗ったのはこの1ヶ月半前。少し時間が空いたとは言え、まさかこんなあっさりバッテリーがあがるのかと驚きました。
とりあえず家の車とケーブルで繋いでエンジンを掛け、そのまま充電がてら試走にいきました。
バッテリーは車両を購入した4年前に新品に変えていましたが、流石に寿命ということでしょうか。
バッテリーの寿命は大体3年程度と言われているよ。
スーパーナットのバイク用充電器を購入
本来ならばバッテリーを交換する所ですが、バイクのバッテリーって結構高いんですよね。
元々使っていたGSユアサ製のものだと、1万〜1.3万円くらいします。
これからも2〜3年ごとに1万円のバッテリーを買い替えるって、結構キツイです。
うーん、なんとかもうちょっと出資を抑えられないものか。
そこで、充電器を買ってひとまず様子を見ることにしました。
充電してバッテリーが復活すれば買い替えないで済むし、今後の買い替えサイクルをもっと伸ばせるかもしれません。
でも、バッテリー充電と言っても結構ややこしくて、色々注意しないといけないことがわかりました。
・使用しているバッテリーは密閉型か、開放型か →型によって充電方法が異なる。
・最適な電流量はバッテリーによって異なる →大きすぎるとバッテリーに負担がかかる。
・過充電にならないような制御がされているか →充電が終わったら取り外す必要がある
うーん、面倒くさい…。
バッテリー充電って、もっと気軽に出来るものだと思い込んでいました。
なんとか簡単に充電できるものは無いか?と探して行き着いたのが、スーパーナット製の充電器でした。
お値段3千円と安いのに、なにやら良さそうです。
この充電器の良いところをまとめると…
と言った点。
あれこれ考えて調べなくても、とりあえずコレ買っとけば大丈夫!ってやつですね。
充電も機会にお任せすればコンディションを保ってくれるので、長期間乗らない場合でも安心。
毎回バッテリー降ろしたりシート外す必要もないので、とにかく楽チンです。
3千円でこれなら、バッテリー買い替えるより安いのでは!?ということで、試しにポチってみました。
スーパーナットは高品質なバッテリーの自社生産・販売をやってる、日本の会社だよ!
ヒスケ家の車にもココのバッテリーを使ってるので、充電器も信頼できるぞ!
こちらが購入した充電器の中身です。
(左)車体のバッテリーに繋げるケーブルと、(右)コンセントにつなげる充電器本体。
この2つをコネクターで繋げるだけですぐに充電出来る、という仕組みです。
これ以外にも、バッテリーに直接繋いで充電できるクワ型端子も付属していました。
めっちゃシンプルでコンパクト。もっと大掛かりな機械が要るんだと思ってました。
使い方は簡単。まず車体のバッテリーにケーブルを繋ぎます。
このとき、先に赤の+端子を繋ぎ、その後にー端子に繋ぐ、という順番を守ってくださいね。
あとはケーブルと充電器をコネクターで繋ぎ、コンセントに挿せば完了です。
黄色ランプ(充電中)が点灯すれば充電開始の合図です。あとは放置でOK!
さぁ、一度上がったバッテリーは再び使えるようになるのでしょうか?
しばらくこの状態で放置しておき、充電状況をモニタリングしてみたいと思います。
バッテリーモニターでコンディションを確認
私のバイクには、バッテリー状況をモニタリングできる機器が付いております。
V(電圧)とCCA(エンジン始動能力)が見れるので、充電しながらそちらの変化を見てみましょう。
こちらはバッテリーあがりを起こした日、充電開始前の状態。
電圧(V)も始動性(CCA)も2メモリしかなく、バッテリーの健康状態は「0%」と表示されています。
文字通り、バッテリーは死んでいると宣告されたようなものですね。
充電開始から4時間後。
電圧は全てのメモリが埋まりましたが、CCAは2メモリのまま。健康状態も0%です。
まだもう少し時間がかかるようです。
放置しておいても良いということなので、次に乗る時まで置いておくことにしました。
充電開始から2週間。一度もバイクに触ることなく、ずっと放置しました。
CCAは全てのメモリが埋まるまで回復し、健康状態も60%まで上がりました。かなり充電できてる様子!
これ以上の回復は難しいかも知れませんが、ひとまず使えそうなレベルにまでは戻りました。
実際にエンジンを始動してみましたが、全く問題なく元気にセルが回りました。
一度死んだバッテリーが蘇ったぞ!
これなら、バッテリーは買い替えずにしばらくは乗れそうです。
その後、予防保全としてバッテリーを交換するまでの10ヶ月間、トラブルなく順調に稼働していました。
4年間使用しバッテリーが上がってしまった物とはとても思えず、まだまだ行けるんじゃないかと感じさせるほどでした。
バッテリー充電器の威力は凄まじいな!と、改めて感じました。
バイク用バッテリーの充電時間は、7〜9時間が目安
バッテリーの充電ってどのくらい時間がかかるの?すぐに乗りたいんですけど〜…
今回は時間があったので長期間の充電となりましたが、本当のところ充電時間はどのくらいかかるんでしょうか?
GSユアサのHPによれば、バッテリーが0%から80%充電までの時間はおよそ7〜9時間だそうです。
高い電流で充電すればもっと短時間で終わりますが、バッテリーに負担がかかり寿命が短くなってしまいます。
バッテリー容量 | 充電時間 |
8.0Ah | 7時間 |
10.0Ah | 8.5時間 |
バイク屋に頼んでもほぼ1日預かり作業となるので、早めにチェックしておいたほうが安心ですね。
急いでるから早めに充電して!といっても、多分受け入れてもらえないと思います。
ちなみにお店に充電を頼むと、1,000〜2,000円ほど取られます。
それなら3,000円の充電器買って夜のうちに充電しとくほうが、費用的にも時間的にも無駄がないですね。
2回使えば元が取れます!
バッテリー容量は車種やバッテリーによって異なりますが、中型バイク用の場合8〜10Ahくらいが一般的。
バッテリーの表に「◯Ah」と表記されているところが容量です。(画像赤線部分)
今回充電したGSユアサのバッテリー(左)は9.1Ahでした。
9.1Ahを750mAで充電したので、満充電するとしたら単純計算12時間位はかかることになります。
ちなみに、その後交換した格安バッテリー(互換性があるもの)は容量8.6Ahでした。
参考にどうぞ!
2019年10月:格安バッテリーに交換。維持能力はいかに?
バッテリーあがりから10ヶ月後。
相変わらずバッテリーは順調でしたが、一度上がったバッテリーは突然死する可能性が高いとのことで予防交換することにしました。
キャンプで遠方に行くことが多いので、出先でトラブルのリスクを減らすためにもやむを得ません。
転ばぬ先の杖ってやつですな。
どうせならと、格安バッテリーを買ってどの程度持つのか試してみることにしました。
せっかく充電器を導入したんだから、安いバッテリーでも長く使えるんじゃないか?という思惑です。
(左)がこれまで使っていたGSユアサのバッテリー。価格は約1万3千円。
(右)が新たに購入した格安バッテリー。お値段は約3千円。
充電器3千円+バッテリー3千円=6千円なので、新品のGSユアサバッテリーの半値ほどで収まります。
果たして、この組み合わせでどのくらい使い続けられるでしょうか。
体を張った(?)実験の結果が数年越しに出ましたので、皆様に共有できればと思います。
結果だけ先に申し上げますと、トラブルがあったにも関わらず4年以上使用できました。
まずは格安バッテリーの新品での健康状態を確認。99%とバッチリですね!
2019年10月より使用開始します。
・バイクに乗らないときは充電器に繋ぎっぱなし。
・ツーリングから帰ったらコネクターを差して充電&そのまま放置。
ずっとこんな感じで使っていました。
2022年5月:車両トラブルでバッテリーが上がる
順調に走り続けていた格安バッテリー&充電のコンビですが、突如予想外のトラブルに見舞われます。
充電運用開始から2年半が経過した2022年5月。
走行中に突如、バイクが動かなくなってしまいました。
どうすることも出来ずレッカーされていきました。
ですが、今回のトラブルはバッテリーのせいではありませんでした。
原因はジェネレーターの故障で、走行中にバッテリーへの充電が出来ない状態に陥っていました。
そのため止まるまでの間をバッテリー残量のみで走っていたため、整備工場に運ばれたときにはバッテリーはすっからかん。
状況は違えど、結果的に再びバッテリーを完全にあげてしまう事態になりました。
修理時にバッテリー交換も勧められましたが、充電器があるためそのまま使い続けることにしました。
2年半使ったので格安バッテリーとしては元が十分取れていますが、もうちょっと粘ってみましょう。
検証のため、体張ってます!本当は買い替えをケチっただけなんだけどね〜。
2023年9月:車両買い替えまで4年間、順調に動き続ける
そこから更に時間は経過し、2023年9月。
格安バッテリーを充電運用して4年が経過しました。
ジェネレータ故障以降もバッテリーは順調でしたが、またもや別のトラブルに見舞われてしまいます。
不運にも北海道ツーリングの帰り道、電装トラブル(ECU故障)によってレッカーされました。
このときもバッテリーの不具合ではなかったのですが、コレを機に車両乗り換えをすることになりました。
ということで、格安バッテリーの充電運用実験は4年で打ち切りとなってしまいました。
途中でトラブルによるバッテリーあがりがあったにも関わらず、4年経過してもまだまだ使える状態でした。
高いバッテリーではなく格安バッテリーだったことを考えると、充電器の効果というのはかなり有効だったことが分かります。
4年間の検証を経ての感想は「間違いなく使える一品だった」ということでした。
冬のバッテリーあがりや出先で突然死するリスクを考えると、数字以上にコスパの良いアイテムだと思います。
近くにコンセントさえあればガレージ環境じゃなくても使えるので、みんなも使おう!
車両を買い替えていなかったら、バッテリーはもっと使えていたんだろうな〜。
乗り換えた車両に充電ケーブルを移植
2023年10月より乗り始めたMT-09トレーサーに、充電ケーブルを移植しました。
車両が変わっても充電環境を維持できるのは、大変心強いですね。
トレーサーも車両購入時に新品バッテリーに変えてあるので、これがまたどのくらい持つか楽しみですね。
その答えはまた数年後、身をもって検証結果をお伝えできればと思います。
クイズ!答えは何年後?
まとめ:コスパ抜群のバッテリー充電器、導入が絶対おすすめです。
ということで、4年間に及んだ充電器レビューの結果をお伝えしてきました。
これまでに感じたことをまとめてみました。
使い勝手・性能に関しては全く文句なし!
繋ぎっぱなしで良いので過充電になる心配もないし、すぐに繋いだり外したり出来るので毎日乗る人でも手間がかかりません。
3千円という値段でバッテリーの維持管理をお任せできるなら、めちゃくちゃお買い得なのでは!?と感じました。
・バイクを冬眠させる
・たまにしか乗らない
・複数台持っていて稼働率が悪い車体がある
・寒い地域に住んでいる
こんな人には是非とも導入して欲しいバッテリー充電器。
バッテリーの心配事をゼロにして、いつでも思い立った時に万全の状態で乗れるコンディションをキープしましょう!
寒くてもバッテリーはバリバリ元気!
それでは!
その他にも、冬のバイクキャンプに関する寒さ対策などをまとめました。
寒くてもキャンプツーリングがしたい!という人向けに、私がやってきて良かったノウハウを詰め込んでおります。
記事は↓こちら。
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