イワタニのCB缶を使ったガスストーブ「風暖(かぜだん)」を徹底的にレビューいたします!
私が風暖を使い始めて3年以上になりますが、本当に暖かくて便利で、冬キャンプのハードルが下がるめっちゃ頼りになるアイテムです!
この記事では、
「どのくらい暖かいの?」
「安全性は大丈夫?」
「使い勝手や燃費が気になる」
といった購入前の不安をすべて吹き飛ばすつもりで、全力レビューしております。
ぜひ参考にどうぞ!
軽々しく言うもんじゃないけど、これは本当に神アイテム。
サイズ | 横31.9cmx奥行26cmx高さ43.8cm |
重量 | 4.7kg (小型犬くらい) |
火力 | 弱1.3kW 標準2.0kW |
燃焼時間 | 弱150分 標準100分 |
定価 | 38,280円 |
Q:「なんか色違いの風暖があるけど、何が違うの?」
A:発売日によってカラーが異なるだけで、性能に違いはありません。
稀に旧モデルが安く売られていることもありますが、何も劣ることはありません。
セール品を見かけたら、即購入でOK!
さらにコンパクト・安価で持ち運びに便利なアウトドアヒーターFW-OH01もレビューしています。
バイクでのキャンプやちょっとした暖を取りたい時などに大変便利です。記事は↓こちら。
関連記事 イワタニのアウトドアヒーターFW-OH01をレビュー。想像以上に暖かい!
風暖をキャンプで使うメリットまとめ
まずはこの風暖をキャンプで使うとどれだけ便利であるか、経験談を踏まえてご紹介いたします。
一言で言うなら、桁違いのパワーと使い勝手の良さ、安全性の三拍子揃った、超スゴイやつなんです!
パワーが桁違い!とにかく暖かい
CB缶を使うヒーターは他にもありますが、それらとは比べ物にならないほど暖房能力が高いです!
その理由は、「暖かい風が出るから」。
家庭にあるガスファンヒーターと同じで離れたところまで暖める事ができるので、普通のヒーターとの違いを明らかに体感できます!
それでは、実際にどのくらい暖まるかを見ていきましょう。
私は冬のソロキャンプで主にパンダTC(スカートなしモデル)を使っております。
縦横270cmあるワンポールテントの出入り口を締め切った状態で、外気温4度の中、風暖を使うと・・・
あっという間に30度を超えます!
暖かいを通り越して暑いです!実験のためとはいえ、ここまでやると完全にサウナ状態です(笑)
ちなみに出入り口を開放していても25度くらいにはなるので、ソロテントで使うには十分すぎるほどのパワーが有る、ということがお分かりいただけると思います。
「じゃあ大きいテントだとどーなのよ?」が気になる所ですよね。
私の手持ちテントの場合、↓こんな感じでした。
・ワンポールテントTC(テントファクトリー) ・・・外気温10度→室温20度(弱モード)
・トンネル2ルームテント(テントファクトリー) ・・・気温5度→室温15度〜17度(標準モード)
さすがに、「冬でも半袖でも過ごせるよ!」とまでは行きませんが、中規模のファミリーテントなら快適温度まで引き上げるくらいのパワーはあるようです。
※テント内で火気を使用する場合は、とくにご注意ください!
電池・電源不要で動く
風暖から温風が出るのは、内臓のファンが回っているから。
「じゃあ、ファンを回すための電源とか電池がいるんじゃないの?」
「あー、時々電池変えなきゃいけないやつか。ハイハイ、面倒なやつね〜。」
これ、間違いです!
風暖を動かすためのエネルギー源はCB缶だけ。電源も電池も一切要りません。
ガスが燃焼したときの熱を電気に変換して、ファンを回しているんです。
これ、風暖で一番すごいところですよ皆さん。
「熱電発電素子」というそうですが、難しいことは分かりません(笑)。まぁ火力発電みたいなもんでしょうか。
詳しくはイワタニの商品ページにも記載がありますので、興味がある方は参照してみてください。
風暖を強くおすすめする理由の一つがコレで、CB缶さえあれば運用できるのは、大きなメリットです。
キャンプだけじゃなく災害時や屋外で暖を取りたいときも、CB缶だけあれば良いんです。
キャンプ用&災害備蓄用に、CB缶はいっぱい持っとこうね!
秒速着火/消火ですぐ暖かい
風暖の着火方法は、カセットコンロのようにつまみをひねるだけ。
バーナー点火後30秒ほどでファンが回り出し、温風が出てきます。暖を取るまでがめっちゃ速い!!
「朝 目が覚めて、寝袋から出たいけど寒い・・・」
「買い出しや温泉から帰ってきて、忙しいけどすぐ暖を取りたい」
こんな時に大変重宝します。
消火のときも同様で、つまみを「消」に戻すだけで安全・確実に消火ができます。
消してからのすぐ再着火も、もちろんOK。
「トイレに行きたいけど、火をつけっぱなしで行くのが不安」
「寝袋に入るギリギリまで温まりたい」
こんな時も、行動に合わせてすぐ消したり着火したりできる、大変小回りの効く構造になっております。
焚き火や薪ストーブとは違う、ガスストーブならではの使い勝手の良さ。もはや家電と行っていいレベル!
快適すぎて、冬キャンプの辛さが全く無いんじゃ〜〜・・・zzz
取り扱いは超簡単!安全装置も万全
日本の有名メーカー だけあって、安全装備には抜かりがありません。
以下の5つの安全装置が付いています。
①不完全燃焼防止装置 ・・・酸素不足などによる不完全燃焼時に停止する
②立ち消え安全装置 ・・・風などによって火が消えた際に停止する
③転倒時消火装置 ・・・本体が倒れた際に停止する
④圧力感知安全装置 ・・・ボンベの過熱による圧力上昇時、ボンベが外れる
⑤温度過昇防止装置 ・・・ファンが回らず本体上部が過熱されたときに停止する
これだけ安全装置があると万が一があっても安心できますね。
特に冬キャンプでは、ストーブなどが要因のガス中毒事故や火災事故が多く発生します。
安い粗悪品のガス機器には、ガス漏れによる爆発や火柱が上がるなど、とても危ないものも確かに存在します。
正しい取り扱いをするのはもちろんですが、正しく扱っていても事故や怪我につながる恐れのあるものは、絶対に使わないようにしましょう。
イワタニは信頼できる日本のメーカー。風暖は安全に使える道具です!
小さいお子さんやペットが居ても・・・ヨシ!
スリムボディでどこでも置ける
【左】縦長の形状で非常にスリムなので、小さなソロテントでも置き場所を選びません。
本体上部や背面が熱くならないため、フライシートの近い場所に置いてもOK。(最低限のクリアランスは必要です)
【右】車に積み込む時も、大きなスペースは必要なし!軽自動車やスポーツカーでもOK!
いつものキャンプに風暖を足すだけで、簡単に冬キャンプ仕様にできます。
テントの端っこにおいても温風で全体が温まるし、軽量コンパクトなので場所を変えるのも簡単。
準備から運搬、運用まで簡単で安全な風暖。薪ストーブのように煙突穴がある専用テントや焦げ防止対策は不要です。
私の冬キャンプ仕様は、風暖を足すだけ。君だけが頼りです。
購入前に知っておくべきデメリットまとめ
こんな素晴らしい風暖ですが、デメリットとも言うべき弱点もいくつかあります。
購入前にはこの点をよく理解した上で検討しましょう。
といっても致命的なものはなく、正直「値段さえ許せるなら買って損はない」ものだと思っています。
本体価格はやや高め
定価は約3.8万円。ネットでの実売価格でも2万円台後半くらいはします。
カセットボンベを使う他のガスストーブと比べると、かなりお高いと感じますよね。
でも、その辺のガスストーブと風暖ではパワーは桁違い。
風暖に競合できるほど性能の良いCB缶ストーブは無いので、オンリーワンでナンバーワンなんです。
このキャンプブームの中、発売から7年立っても未だにライバルやコピー品が現れないって、結構スゴイですよね。
確かに、値段が高いことは購入を躊躇する大きな要因ではありますが・・・
予算が厳しいからと他のガスストーブを買ってみたら、「思ったほど暖かくない・・・」と後悔する人、きっと多いハズ。
大抵のガスストーブはバーナーの熱を反射させるだけの簡易的な物です。
これって、「近くにいると熱いけど、離れると寒い」 「目の前の人だけ暖まる」という、限定的な暖房能力しかありません。
風暖には、お金でしか買えない利便性と性能があります!
「これさえあれば、料金の安い電源なしサイトでも冬キャンプができる!」と思えば、初期投資と思って買う価値はあると思っています。
悩む理由が金額なら、買ってしまったほうが良いと言える、数少ないスーパーアイテムです。
2時間ごとにボンベ交換が必要
風暖のガス一本あたりの持続時間は100分〜150分と、ガスバーナーと比べるとかなり短いです。
私の使い方では平均120分くらいしか持ちません。そのため、高頻度でガス交換が必要になります。
これを「手間がかかる」「面倒」と感じる方は結構多いみたいです。
分からないでも無いんですが・・・でも、でも!
よくよく考えてください。
ボンベ交換なんて、裏の蓋開けて入れ替えるだけです。1分くらいじゃないですか。
キャンプではもっと面倒なことがあるのに、これすら面倒に感じるのは風暖の使い勝手の良さの裏返しではないでしょうか!
事前準備も着火の儀式も不要。着火してから火の面倒を見る必要も無いんですよ。たまにボンベ交換するくらい、良いじゃないですか。
「ずっと放ったらかしがいい」なんて、高級道具が泣いちゃいますよ!たまには構ってあげてくださいw
なので、大したデメリットではないからヨシ!
どーしても放ったらかしで安全に温まりたいなら、電源サイトでセラミックファンヒーター使いましょ。
ランニングコストは高くない!
風暖を使うと、帰る頃には空のガス缶が何本も転がっていることになります。なんか、ちょっと罪悪感…。
「これ、めっちゃお金かかるんじゃ?」と、イメージ先行で不安になる方もいらっしゃると思います。
そんなことありません!風暖は焚き火・薪ストーブの薪代とほぼ同レベルのコストしかかかりません。
以下の表に、焚き火・薪ストーブと風暖のランニングコストをまとめました。
焚き火 薪ストーブ | 500円〜1,000円/泊 ※薪1束500円として、一泊で1〜2束使うと仮定 |
風暖 | 400円〜700円/泊 ※CB缶4本(8時間分)を消費した場合 |
使用するCB缶のグレードにもよりますが、それなりに良い物を使用しても薪代とほぼ変わりません。
薪500円は低めの仮定なので、実際には風暖の方がランニングコストが低く済むことになると思います。
な〜んだ、お金がかかるっていうのは気のせいか!
気温によってCB缶を使い分けよう
気温が低い状況では風暖のパワーが落ちたり、中身が残っているのに火が消えてしまうことがあります。
これをドロップダウンと言い、なんらかの対策をしないと満足にガスストーブが使えません。
冬キャンプをするなら、現地の冷え込みがどのくらいかを調べて、気温に対応したCB缶を準備しておきましょう。
下の表に、気温ごとの代表的なCB缶をまとめました。
寒さ耐性 | 対応する気温 | CB缶のモデル・種類(成分) | 実売価格 |
弱い | 〜10度程度 | ホムセンなどで安売りしている物 (nブタン100%) | 250円/3本 |
普通 | 〜6度程度 | 東邦 ノーマル缶 (nブタン70%、イソブタン30%) | 300円/3本 |
普通 | 〜6度程度 | イワタニ オレンジ缶 (nブタン70%、イソブタン30%) | 500円/3本 |
強い | 〜3度程度 | 東邦 ゴールド缶 (nブタン30%、イソブタン70%) | 500円/3本 |
強い | 〜3度程度 | イワタニ パワーゴールド缶 (nブタン30%、イソブタン70%、) | 1,000円/3本 |
超強い | 氷点下付近 | SOTO パワーガス (nブタン70%、プロパン30%) | 900円/3本 |
秋ごろになると、平地でも大体の最低気温は15度程度、冬の始め、春の終わり頃だと10度以下、冬で5度〜0度くらいまで下がります。
風暖が活躍するのは気温が一桁になる頃ですから、テントが暖まるまでの最初の一本は最低でもオレンジ缶や東邦ノーマル缶を使うのがおすすめです。
(成分)で見れば、nブタン < イソブタン < プロパン の順で寒さに強くなります。
成分量と価格で見ると、東邦のノーマル缶・ゴールド缶がかなりコスパが良いことが分かります。
東邦 ノーマル缶(黄色)は1本100円を下回る価格でありながら、イワタニのオレンジ缶(500円)とほぼ同スペック。
一方で、東邦ゴールド缶はオレンジ缶とほぼ同価格帯ながら、性能はパワーゴールド缶とほぼ同スペック。
CB缶にはいろんな種類・ブランドがありますが、とりあえず東邦を買っておけば間違いないでしょう!
冬以外は東邦ノーマル、冬期はゴールド缶という使い分けが私なりの最適解と思っています。
※ 東邦ゴールド缶は旧モデルが紫色、現行モデルは金色をしています。中身は同じなのでご安心ください。
安全に使うためのポイント
非常に安全性が高く、安心して使える風暖ではありますが、最低限これだけは守ってもらいたいことがあります。
そもそも風暖は「屋内専用」製品ですので、キャンプやテント内での使用を前提としたものではありません。
換気をしよう
ガス機器を使うため、当然ながら換気が必要です。
燃焼が続いてテント(室内)の酸素が薄くなると、不完全燃焼を起こしガス中毒になってしまいます。
出入り口を少し開ける、ベンチレーションを開放する、スカートの一部分を開けておくなどの方法で空気の入口と出口を確保しましょう。
風暖には不完全燃焼時に自動で停止する安全機能が付いておりますが、過信は禁物。
基本的には密閉状態で長時間の使用はしないのが鉄則です。
警報機を使おう
こちらもガス機器や薪ストーブなど使うならもはや常識ですが、一酸化炭素警報機は必ず使用しましょう。
毎年、冬キャンプ時の一酸化炭素中毒による死者のニュースを聞きます。
気軽に冬キャンプができるようになった分、安全への配慮が疎かになりがちになっていますので、これは絶対に守ってもらいたいです
警報機はやすいものだと2,000円程度から購入できます。
ただし、どうしてもセンサー部分は劣化していきますので、数年ごとの買い替えをおすすめします。
↓に古い警報機ではちゃんと反応しない、という実験動画がありますので参考にどうぞ。
【口コミ】みんなの評価・レビューをチェック
それではここで、風暖を購入したユーザーさんの評価を見てみましょう。
2023年12月現在、Amazonのレビューは959件あり、星の数は4.3点となっています。評価高い!
口コミの中から、多かった意見を良い点・悪い点でまとめました。
全般的に、火力・パワーには満足しているという人が大半でした。
一方で、燃費が悪いという意見も多かったです。
火力と燃費は反比例する物なので仕方ないですが、もう少し改善されると嬉しいですね。
着火性やパワーダウンについても、寒さに弱いボンベを使用しているとよく見られる現象です。
ヒートパネルは付いていますが、個人的にあまり効果があるようには感じません。
これは同社のアウトドアヒーターでも同様だったので、イワタニは極寒を想定していないのでしょう。
風向調整については私も同意見です。
温風はどうしても上に行きがちなので、もっと下向きに風が出たほうが良いと思っていました。
ですので、使い始めてすぐにルーバーの向きを変えてやりました。
ウエスを挟んだペンチなどで、ルーバーを下向きに曲げています。
ちょっとしたことですが、結構風向きが変わります。自己責任とはなりますが、参考にどうぞ。
【まとめ】冬キャンプの辛さを軽減する神アイテム!!
ということで、風暖を愛用してきた私なりの徹底レポートでした。
決して安いものではないですが、これだけ高性能なカセットストーブは他にありません。
電源なしのCB缶だけで、よくぞここまで実用的なストーブを作ったものです。さすがイワタニですね。
キャンプ道具フィーバーの現代に類似品のライバルが出てこないのは、イワタニの高い技術の証。
「高いけれど、それだけの価値が十二分にある」と、胸を張って言えるまさに神アイテム。
秋〜冬にかけては特に売れる時期になりますので、在庫切れや価格高騰も考えられます。
冬キャンプに向けて準備を考えている方は、早めのご検討をおすすめします。
本格的な冬キャンプは無理でも、肌寒い時期のキャンプでも活躍する風暖。
これがあれば電源なしサイトや、冷え込む山間部のキャンプ場でもアウトドアを楽しめるようになり、活動期間・範囲が広がること間違いなし。
我が家は防災グッズとして兼用できるという名目で購入に至りました。
今後、これに対抗できるストーブもなかなか出てこなさそうなことを考えても、悩んでいるなら買っちゃったほうが良いと思います!
それでは!
キャンプ専用買取サービスで軍資金を稼ごう
使っていないキャンプ道具、あなたの自宅に眠っていませんか?
マウンテンシティの買取サービスなら、アウトドア用品を無料宅配査定で買い取ってくれます!
メルカリやヤフオクは相場調査、価格交渉、梱包、発送までを全て自分でやらなければいけませんが、買取サービスなら全てお任せでOK。
LINEやメールで仮査定額を聞いてみて、良さそうなら宅配無料査定を依頼。
アウトドア用品に精通したスタッフさんがしっかりと高額査定してくれます。納得行けば、そのまま買い取り!
もちろん、査定額に納得がいかない!となっても大丈夫。
キャンセル料もかからず、往復分の送料も全て負担してくれます。
(こっそり相場調査のつもりで依頼してみて、高額だったらそのまま売っちゃえばノーリスクハイリターンじゃね?)
発送用の箱を自分で用意すれば500円査定アップ、リアル店舗(埼玉、福岡)での買い取りでも500円アップします。
使わない道具がたくさんある、キャンプ道具一式売っちゃいたいよ!って場合は、トラックでの無料出張査定も来てくれます(すげー)
フリマアプリは何個も梱包したり発送するのには向いてないんだよね〜…
キャンプ道具をフリマアプリで売るのって、梱包とか送料計算とか結構大変です。
まとめて買取サービスに頼んでしまう、という選択肢もいかがでしょう?
詳しくは↓のボタンよりウェブサイトを確認してみてください。
(私も過去に、相場知るためだけに問い合わせたことあります)
あんまり使ってないな〜って道具は思い切って売っちゃって、次の新しい道具を買うための資金に変えちゃいましょう!
で、また違うのが欲しくなったら、今の道具がきれいなうちに高く売ってまた次のを買う。
うまく買取サービスを利用すれば、道具を実質的に安く買うことができます。
ついでに、道具を大事に使う意識も芽生えて一石二鳥!
お試し的に、ぜひ一度やってみてくださ〜い。
コメント