キャンプツーリングの道具選びで悩ましいのが、「エアーマットとコット、どっちがいいのか」問題。
それぞれに良いところ悪いところがあり、どっちも捨てがたい!
元々コット派だった私が、エアーマットを使い始めて良いなと思ったこと、そして最終的にどちらを選ぶのか。
ガチンコバトル形式で結論を出したいと思います!
エアーマットとコット、どっちを使うべきかお悩みの方、参考にどうぞ。
今回比較するのは↓こちらのエアーマットとコットです。
寝心地は、若干コットが優勢です
まず寝心地に関してですが、「どちらも良い」です。
私は長年、サーマレストなどのクローズドセルマット1枚だけ敷いて寝ていました。
それに慣れていると、コットやエアーマットは「寝心地革命」と言えるほど、格段に良くなります。
その先はもう好みの問題になってきますが、私はコットのほうが寝心地が良いと感じます。
エアーマットは体の一部だけで体重をかけると、地面に触れてしまう時があって、ちょっと嫌な感じ。コットにはそれがありません。
仰向けに寝たときの寝心地を比較すると、エアーマットは空気の力で押し返される感じ。
コットは布が伸びて受け止めてくれる感じ。コットのなんでも許容してくれる安心感は、格別ですね。
エアーマットは蒸れやすい
また、時期によっても感じ方が変わります。
暑い時期になると、通気性のないエアーマットは背中が蒸れやすいです。
コットは薄い布一枚で下に空間があるので、かなり背中は蒸れにくいです。夏はコット寝がすごく快適です。
じゃあ冬はエアーマットで問題ないのか、と言うとそうでもなくて・・・。
冬はマット内で空気が対流してマット自体が冷えやすくなるんです。そのため冬にエアーマットはあまり推奨できません。
エアーマットの対流体験を冬キャンプで実験してみました。その結果を以下の記事で公開しています。
携行性はエアーマットの圧勝
携行性、つまり収納サイズや重量はエアーマットが圧倒的に有利です。
道具をコンパクトにしたいキャンプツーリングでは、これは大きなアドバンテージ。
コット 12x16x51cm 2.6kg
エアーマット Φ8.5x27cm 580g
エアーマット最大のメリットはココ。
いくら快適なコットでも、大きくて重いものはいつでも持って行けるとは限りません。
この小さな収納であれほど優れた寝心地が持ち運べるなら、絶対持って行きたくなりますね。
組立/撤収はコットが速い!?
さて、では組み立てや撤収にかかる時間はどうでしょうか?
コットはポール2本と足3本の組立が必要です。
対するエアーマットはポンプバッグ3回分で膨らむ超速仕様。これはエアーマット有利か??
では、実際に私が組立、片付けにかかる時間を測定してみたので、見てみましょう。
エアーマットの組立・片付け
組立に2分58秒、片付けに2分23秒という結果でした。
すごく簡単な作業なのですが、まだエアーマットに慣れていない頃のタイム計測なのでちょっと遅いかも。
とはいえ、どちらも2分台で収まる作業なので優秀・・・と、思いますよね?
コットの組立・片付け
コット組立 コット片付け
なんと、コットのが組み立が速いんです。片付けもほぼ同等レベル。
場数踏んでる分慣れているとはいえ、組立は1分49秒、片付けも2分34秒という結果でした。
(左)ポール、足はパパっと組めるしシンプルな構造。
(右)生地のソケット部分は、ポールを通しやすい立体的な作りになっているので、気持ちいいほどスルスル入っていきます。ここがスピード設営のミソ。
片付けも、ポール抜いて足をパパっと分解して、生地で巻くだけ。
一方、エアーマットの方はと言うと、確かに組立はポンプバッグで確実かつ疲れないのですが、どうしても空気が入っていく速度に限界があります。
シューーーーーー・・・・とじっくり空気が入っていくのを待つしかないので、これ以上速くなりません。
片付けはさらにシビアで、確実に空気を抜かないとキレイに収納袋に収まらないので、その辺で時間がかかっちゃった感じがあります。
相対的に見ても、エアーマットが遅いんじゃなくコットが速すぎるだけですね。
今回、改めてタイム測ってみて私が一番驚きましたw
耐久性・利便性はコット
屋外で寝るという性質上、寝具の耐久性・信頼性は超重要です。
空気漏れひとつで使い物にならなくなるエアーマットは、どうしてもその面で劣ります。
コットなら丈夫なポールや布を使用していますので、ちょっと劣化しても全く問題ありません。
荒れた地面でも安心して使える信頼性があります。
↑こんな悲しい事件もありました・・・
エア漏れしないエアーマットがあれば良いのですが、そういった製品は今のところありません。
ここはやはり、コットのが確実に使えますね。
結論:やっぱりコットはいいぞ
はい、やっぱりコットのほうがトータルで見て優れていると思います。
寝心地良し、さほど手間もかからず、コンパクトなものが比較的安価で手に入ります。
ひと昔前までは「コット=高級品でかさばる」イメージが強かったのですが、新しい道具が増えた今は別の話。
DODのバッグインベッドなどを筆頭に、1万円クラスでコンパクトになるコットはたくさん発売されています。
選択肢が増えて、本当にいい時代になったと思います。
夏は通気性抜群、冬は冷たい地面に触れずに済む。
コット購入でお悩みの方、迷わず行けよ行けばわかるさコットの良さ。
やっぱりコットはいいぞ!
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