ワークマンのレインウェア、ついに浸水!モンベル・ドライテックとの劣化具合を比較。

キャンプ道具
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ワークマンといえば、コスパに優れるウェアが人気ですね。
私も防寒着やレインウェアなどでよくお世話になっております。

でも、最初のコスパが良くても耐久性含めて考えるとどうなの、というのが今回のお話です。

調査犬
調査犬

ワークマンウェアの限界を探ります。

この記事を書いた人
ヒスケ

中部・近畿地方を中心にキャンプツーリングを楽しんでます。
キャンプにハマって10年、累計120泊を超えました。
「本気で遊んで、誰かの役に立つ」をモットーに、情報発信していきます!

ワークマンの透湿レインウェアは劣化する

まず結論から申し上げますと、評価の高いワークマンのレインウェアであってもすぐ劣化します。
割と深刻なレベルで劣化するので、ここは正直にレビューしたいと思います。

今回お話の対象になるのがこちら。ストレッチレインスーツR-600

動きやすさと透湿性の高いレインウェアが上下で4,900円というコスパの高い人気モデルです。
本格的な透湿性レインウェアは上下で2〜4万円はしますから、1/4以下のお値段です。

約2年半前の2020年11月に購入し、キャンプや屋外イベント、ワンコのお散歩などで使ってきました。


購入後1年を経過した頃から撥水性が落ち始め、2年目には雨が染みるようになってきました。
そのたびに手洗い&防水スプレーでメンテナンスを行って、なんとか凌いできました。

そして2023年5月。
梅雨入りする前に、ということでもう一度メンテナンスをすることにしました。

「なんとか、今年の梅雨も乗り切って欲しい」
そんな思いで丁寧に洗い、しっかり防水スプレーも振って、メンテナンス完了。

見た目もきれいになって、新品に戻ったかのよう。
これで撥水・防水性能が復活してくれたら嬉しいですね。

ストレッチレインウェアのメンテナンス

・洗濯機NG、中性洗剤で手洗い
・乾燥機など熱処理はNG、風通しの良い日陰で乾燥
・防水スプレーはフッ素タイプNG、シリコンタイプ使用

その日、ちょうど雨だったのでワンコの散歩に使いました。
検証がてら、しっかり目に雨の中で使ってみましょう。


家を出て5分ほど。

ジャケットやパンツは撥水しているところと、染みかけているところが出てきました。
もうこの時点で撥水してなかったらダメなんですが…

「いやでも、ちゃんとメンテナンスしたからイケるよな!?」
そんな希望を持ちながら散歩続行。


なんとなく、水がしみてきたような気配を感じます。
そんな時、ふとワンコを見ると…

犬用のカッパはちゃんと水を弾いています。
透湿性もないただの安物カッパですが、水は染みていません。

自分のレインウェアより、よっぽど仕事しているように見えます。
俺のは犬のカッパ以下なの?

カッパ犬
カッパ犬

僕のはただのビニール素材です。

30分で限界を感じて、帰ってきました。レインウェアの状態は見ての通り。
染みる…というか、水を吸収しています。まるでカッパじゃないみたいな浸透具合。


内側を見てみると、内側まで完全に濡れていました。
これ、もうメンテナンスでどうにかなるレベルじゃないですよね。完全なる浸水。

ということで、ワークマンのカッパ、2年半でついに限界が来ました。
実際には1年過ぎたあたりからメンテしても撥水性能戻らず、実質1年ちょっとで劣化したということになります。

最初のコスパは良いけど、実質1年〜頑張っても2年で使えなくなる。
ワークマンとはいえ、この価格帯のレインウェアではこのくらいが限界なんでしょうか。

新品はちゃんと撥水する

まだまだ使えると思っていただけにショックを受けた私。
ふと「本当に劣化してるのか?新品はちゃんと撥水していたか?」と疑問を持ちました。

偶然にもつい最近、嫁さんが全く同じレインウェアの色違いを購入していました。

新品の撥水性能を確かめてやろうと、勝手に持ち出してシャワーかけてやったら、ちゃんと弾いていました。
新品はちゃんと撥水しますね。自分のレインウェアの劣化を認めざるを得なくなりました。

自業自得犬
自業自得犬

このあと、バレて怒られました。

モンベルドライテック(ストームバイカー)の劣化具合

そこでもう一つ気になりました。

ワークマンとは別に、バイクで使用しているモンベルのレインウェアは大丈夫なのかと。
どんなレインウェアもすぐ駄目になるなら、高いの買う必要ないよね?

私は使用しているのは、ストームバイカーというモデルです。

モンベルの独自防水透湿技術「ドライテック」が採用されたレインウェア。
3レイヤー仕様で、ジャケットだけで約1.5万円します。2年前に購入しました。

ライディング中の浸水は致命的なので、高額投資して良いものを買いましたが、果たして。

シャワーを掛けて撥水テストを行うと、ちょっとイマイチな感じ。
浸水までは行かないものの、水を弾く力は購入当初より弱っている感じがします。

最後に使用したのが約2ヶ月前の4月。
「そういえば、前に使ったあと洗ってないかも…」と思い出しました。

ということで、洗濯して復活するのか試してみましょう。

ストームバイカーのメンテナンス

・洗濯機OK、ネットに入れて30度以下のおしゃれ着洗い(中性洗剤)
・乾燥機OK、60度以下で実施
・日陰で吊り干し、110度までのスチームアイロンで熱処理OK

洗濯機に突っ込んで乾燥まで出来るので、メンテナンスはかなり簡単ですね。
今回は面倒だったのでアイロン掛けはせず、乾燥機とドライヤーで処理してみました。

結果、明らかに撥水性は良くなっていました。裏面への浸水もなし。
撥水スプレーなどは使用していませんが、これだけでも十分使えそうな感じ。

少なくとも、ドライテックは2年程度では明らかな劣化は認められませんでした。
それなりにお値段するだけに、そうでないと困りますからね!

果たしてこれがどこまで続くのか、今後も長期的なレポートをしていきたいと思います。

【まとめ】適切なメンテナンスで劣化を防ごう!

ということで、今回の検証で得られた結果がこちら。

・ワークマンのレインウェアは2年でダメになる、復活しない
・モンベル ドライテックは2年経過しても洗濯で復活する

ワークマンに限らずポリウレタン素材を使用しているウェアは、水による劣化(加水分解)が起こります。
使用状況にもよりますが、早ければ1年でダメになることもあり得ます。

ただし、完全に劣化を防ぐことは無理だとしても、日頃の扱いで延命することはできます。
そのためのポイントは

・濡れたまま放置しない
・使用したあとは洗う
・湿気の少ない、風通しの良いところで保管する
(収納袋ではなくハンガー掛け)

の3つ。
着っぱなしではなく、正しいメンテナンスを行えばもっと寿命を伸ばすことが出来るはずです。
どうしても安いウェアほどメンテナンスを疎かにしがちですが、ウェアも道具の一種ですからね。


さて、ここからは余談ですが、ワークマンのレインウェアがだめになったので、次のレインウェアを買わねばなりません。
また同じものを買うのも面白くないので、もうちょっと良いやつを買ってみたいな、と考えました。

5,000円クラスのワークマン、1.5万クラスのモンベルドライテックと来たら…ゴアテックスがどんなもんか気になります。
防水、透湿、耐久性と最上級レベルを誇るゴアテックスこそ、雨男に私にふさわしいのではないか?と考えまして。

モンベル・レインダンサーを購入しました!ついに私もゴアテックスデビューです。
3レイヤーゴアテックスで2万超え。※ 予算無くてジャケットのみ…。

猫に小判となるのか、鬼に金棒となるのか。はたまた宝の持ち腐れになるのか。
こちらの実力を、今後長期的に検証していきたいと思います。

それでは!

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