モンベルのバイク用レインウェア「ストームバイカー」を徹底解説|耐水圧、浸透性、耐久性

バイク装備
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バイク用のレインウェアを探している方におすすめなのが、ストームバイカーです。
日本のアウトドアメーカー・モンベルが作った、バイク乗りのための高性能レインウェア。

必要十分かつ、オーバースペックすぎない性能と価格。
そして雨のライディングに必要な機能性、モンベルの信頼性と耐久性を備えています。

「安いレインウェアを使っていたが、イマイチだった」
「高機能レインウェアがほしいが、高すぎるものは手が出ない」


そんな悩めるライダー達へ1つの選択肢として、私の愛用するストームバイカーのご紹介をいたします!

モンベル公式サイト(バイク用レインウェア)はこちら

この記事を書いた人
ヒスケ

中部・近畿地方を中心にキャンプツーリングを楽しんでます。
キャンプにハマって10年、累計120泊を超えました。
「本気で遊んで、誰かの役に立つ」をモットーに、情報発信していきます!

バイク用レインウェアに必要な性能と選び方

まずは、雨具の選び方をおさらいしておきましょう。
バイク用のレインウェアを選ぶ上で重要なのが、以下の3つのポイント。

1.雨の高速走行にも耐える耐水圧 …20,000mm以上
2.高い湿度や気温によるムレを逃がす透湿性 … 10,000g/㎡/24h以上
3.走行風でバタついても破けない生地の厚さ … 30デニール以上

1.最も重要なのが耐水圧です。バイクは雨の中を高速で走るため、最上級レベルの防水性が求められます。
時速100km=風速27m、台風並の暴風雨です。これに耐えるには、20,000mmは必要です。


2.次に透湿性です。雨の日は湿度が高く、バイクのエンジン熱も相まって汗を掻きやすい状態。
せっかく雨を防いでも、内側からの蒸れを逃さなければ結局ベトベトになってしまいます。

透湿性は高ければ高いほど良いですが、体感できるのは10,000g/㎥24hぐらいから。
快適性にこだわるなら20,000g/㎡/24hは欲しいところです。


3.最後に生地の厚さ(強度)です。バイクは風によるバタつきが必ず発生します。
薄いほど破れやすく、バタつきやすくなります。そのため、適度な厚みが必要です。

最低でも30デニール、できれば50デニールあれば安心です。
登山用レインウェアは軽量化を重視しますが、バイク用は強度を重視するのが鉄則です。

ストームバイカーのスペック

以上を踏まえた上で、ストームバイカーのスペックを見てみましょう。

耐水圧20,000mm以上
透湿性5,000〜20,000g/㎥24h
※ストームバイカーは15,000g/㎥24h
生地の厚さ50デニール
(ドライテック3レイヤー)
価格ジャケット 14,300円
パンツ 11,000円

耐水圧、透湿性、生地の厚み、どれも基準をクリアしていますね。

ストームバイカーには、モンベルの独自防水透湿技術「ドライテック」が採用されています。
価格を抑えながらも、バイク用レインウェアとして必要十分なスペックを持っています。

モンベル ドライテック
ストームバイカー内側の生地

ストームバイカーの機能詳細

それでは、ストームバイカーの詳細を見ていきましょう。
まずはジャケットから。

色はサンセットオレンジを選びました。ほぼ赤ですね。
バイク乗車時の姿勢に合わせて、後ろ側の丈が長くなっております。

身長160cm標準体型の私はSサイズが適合しますが、動きやすさを考慮してMサイズを選びました。
ジャケットの上から着てもキツくならないように、1サイズアップを選ぶのがおすすめです。


左)腕、腰部分には絞りが付いており、走行風によるバタつきを抑えることができます。
腕の部分はリフレクターも兼ねています。

(右)首元を調整するベルトもあります。バイク用はフードがないので、しっかり首元で雨をガードしてやる必要があります。


(左)丈を絞るゴム紐があるので、オーバーサイズで着てもバタつきを最小限に抑えます。
(右)首元にある小さな輪っかは、ハンガーが無い時にフックに吊るすのに役立ちます。細かい!


(左)雨風の侵入を防ぐダブルカフ(二重袖)。ずり上がり防止のサムホールまで完備。抜かりなし!
(右)胸ポケットは、ファスナーを降ろさずベルクロを開けるだけでアクセス可能。防水機能もあるのでスマホを入れても安心。


(左)背面は、バイクアパレルにありがちな悪目立ちするロゴがありません。
(右)走行中の膨らみを低減するベンチレーション。リフレクターも付いていて視認性抜群です。


続いてパンツ
当然ですが、こちらもドライテック素材で防水透湿機能があります。

バイク用アパレルメーカーでも、ジャケットだけ透湿素材でパンツは透湿性がないモデルも結構あります。
当然、パンツも透湿性があったほうが良いので、比較する際はよ〜く調べておきましょう。


(左)ウエストはゴムで絞る仕様です。こちらにも吊るす輪っかがついています。
(右)裾部分は大きく広がるため、ライディングブーツを履いたまま足を通すことが出来ます。下部にリフレクター。

さらに、バイク乗車時に摩耗しやすい内股部分は耐摩耗性があり滑りにくい布で補強されています。
工夫と改善が詰まった、バイクのためのレインウェアですね!


(左)収納袋にも一工夫。左側の赤いのがジャケット用、右がパンツ用です。
(右)パンツ用の袋に、ジャケットも一緒に仕舞うことが出来ます。状況に応じて袋を使い分けよう!

雨男犬
雨男犬

どこまでも気が利くモンベル…。さては雨男なライダー社員がいるな?

雨のライディングで使った感想

ストームバイカー購入から2年、いろんな場面で使ってきたときの感想をまとめてみました。

合羽犬
合羽犬

俺の雨ツーリング写真フォルダが火を吹くぜ!

2021年の北海道ツーリングでは、10日間のうち5日が雨という残念な天候でした。

避難勧告が出るほどの大雨で心が折れそうになりましたが、ストームバイカーはしっかり体を雨から守ってくれました。
雨だけじゃなく、防寒着としても何度も使いました。北海道寒い。


その後も雨のライディングをした回数は数知れず。
冗談じゃなく本当に雨男なのと、雨でもキャンプは中止しない派なので人より多くレインウェア着てると思います。

これだけの大雨でも走ります。(走らざるを得ない)

安物のレインウェアならきっと浸水してただろうなぁ、と感じる雨が何度もありましたが、ストームバイカーは本当に染みません。
かなり湿度の高い中走っていても不思議なほど蒸れを感じないし、本当に高機能レインウェアなんだと思います。

ちょっと雨の苦痛さが軽減されるような、そんな快適さがあります。

レインウェアは雨以外でも使える!

レインウェアは、雨の時以外にも使える場面があります。

例えば、思っていたより気温が低く寒いと感じたときの防寒着がわりとして。
特にバイク走行時は風を浴びるため、気温以上に寒く感じます。


1日の寒暖差が激しい日や、標高の高い山道、春秋の朝晩など、一時的に防寒したい時に重宝します。
8月の北海道でも、場所によってはメッシュジャケットでは寒い地域もありますからね。


レインウェアを防寒着として使う以外にも、寒い時期に使えるバイクキャンプでの防寒対策のまとめ記事をつくりました。
荷物のコンパクトさを犠牲にせず、快適に冬キャンプが出来るノウハウをお探しの方、ぜひ参考にどうぞ。

記事は↓こちら。

冬のキャンプツーリング特集
冬のキャンプツーリング特集

そしてもう一つ。透湿性を活かしてシュラフカバーの代わりにもなります。
「持ってきた寝袋ではちょっと寒い」
「結露で濡れるのが心配」
そんな時は、レインジャケットをシュラフにかぶせれば保温性UP&濡れ防止する事ができます。

実際、モンベルにはストームバイカーと同じドライテック素材のシュラフカバーが売られています。
お値段は1万円以上しますが、レインウェアで代用できればお得ですよね。

【正しいメンテナンスと保管で劣化を防ごう

ここまでストームバイカーが高機能であることをお伝えしてきましたが、そんな高機能も正しいメンテナンスがあってこそ。
これを怠ると生地が劣化して性能が失い、元に戻らなくなってしまいます。

長く性能を保つためのポイントを簡単にまとめました。

・濡れたまま放置しない
・汚れたら早めに洗う ※洗濯機&乾燥機OK
・湿気の少ない、風通しの良いところで保管する
(収納袋ではなくハンガー掛け)

特にストームバイカーは、洗濯機&乾燥機を使って洗うことが出来ます。

「洗濯機に入れて大丈夫なの!?」と心配になりますが、大丈夫。そんなヤワじゃありません。
↓の記事で実際に洗濯機&乾燥機を使ったときの様子をレポートしていますので御覧ください。

こまめなメンテナンス…と聞くと面倒ですが、洗濯機に放り込むだけでいいなら簡単ですよね。
詳しい洗濯の仕方や注意点などもございますので、よく読んでから実施しましょう。

検証犬
検証犬

ドライテックはどこまで性能が持続するのか、長期レビュー中です。
今のところ、2年はちゃんと使えているよ!

ということでモンベルの高性能レインウェア、ストームバイカーのご紹介でした。
高すぎず、でもちゃんと使える「本当のコスパが良い合羽」をお探しなら、ぜひともオススメいたします!

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