ST-320は他のどんなシングルバーナーよりも薄い、厚み25mm。
小さくて収納しやすい四角ボディで、バイクへのパッキングもスマートにこなせます。
SOTOの隠れた名品、ST-320をご紹介します。
※ 当記事で登場するのは旧モデル(STG-10)ですが、現行モデル(ST-320)とほぼ同じです。
こんな人におすすめ
・とにかく道具を小さくまとめたい
・組み立てや変形のギミックが大好き
・実用性よりもロマン派
SOTO GストーブST-320基本スペック 収納サイズ 幅142×奥行78×高さ25mm 展開サイズ 幅153×奥行195×高さ77mm 重量 380g 最大火力 2.1kw(1800kcal/h) 使用時間 約2.1時間 価格 6,800円 メーカーサイトはこちら |
ブック型の収納番長!
このバーナー最大の特徴は収納サイズと形。
ブック型の風防にバーナーがすべて収まるので、きれいにまとまります。
幅142mm、奥行78mm、高さ25mmと縦横はスマホほどの大きさ。
ライバル機ST-310よりも小さいので、スタッキングがめちゃくちゃしやすい!
バッグのどこへ入れても他の荷物の邪魔になりません。
強度があるので変形もしにくく、どんな場所にも仕舞えます。
この形とサイズが、ST-320の最大のメリットです。

このサイズだと、メスティンの中にすっぽり納まります。
ケース付きだとややキツキツですが、本体のみなら余裕をもって入りますよ。
メスティンをお使いの方、シンデレラフィットするバーナーはこちらですよ!
頑丈で低重心
丈夫なケースがそのまま五徳になるので、重い鍋を置いてもビクともしません。
M時型に展開した足が広い面積で支えてくれます。全高も低く安定感は超抜群。

五徳の範囲も広いので、鍋をひっくり返す心配もないでしょう。
バーナーや鍋の転倒はやけどに直結するので、安定しているかは大事なポイント。
バーナーを組むロマン
これは実用性というより、ギアを使うときのお楽しみ。
一見なにか分からないブック型ケースから、バーナーが組み上がる!ロマンですね~。

さながらスパイ道具のようなギミックと、それを組み立てる儀式。
キャンプ道具を使うという楽しさを分かってますね、SOTOは!
汚れが溜まりやすいので注意
V字型のケースなので、吹きこぼれや油汚れが溜まりやすいのがネック。
その分、テーブルが汚れにくいということでもあるんですが・・・。
ちょっと掃除しにくいので、ついついほったらかしになるんですよね。。。
汚い写真で申し訳ないですが、左が4年使い倒してきた汚れ。本当に汚いっ(笑)
撮影がてらメラミンスポンジと洗剤でこすったら、かなりきれいになりました。
ちゃんとお手入れすればキレイになるし、また大事に使っていこう!と思えますね。
火力控え目、火口が小さい
ライバル機種ST-310と比べると、最大火力は劣ります。
ST-310 2.9kW (2500kcal/h)
ST-320 2.1kW (1800kcal/h)
さらにレギュレーター機構も付いていないので、低温時やガス残量が少ないときは火力が下がってしまいます。
夏場ならほとんど困ることは無いんですが、冬は力不足感は否めません。
冬季に使うならプロパンの入ったパワーガスで対策できるほか、
風防を念入りに囲ってパワーロスを防ぐなどの工夫でなんとかしましょう。愛です。
12月のふもとっぱらを、私はこの組み合わせで乗り切りました。
時間こそかかりましたが、特に支障が出るほどでもありませんでした。
あと、火口が小さいので火は一点集中となります。
炒め物や炊飯などで使う際は、真ん中だけ焦げやすくなるので注意が必要です。
ST-310が500円玉とすると、ST-320は100円玉くらいなイメージ。
この問題は、ユニフレームのバーナーパッドを使えば解消されます。
火力はやや弱くなりますが、むしろ炊飯時にはそっちのが都合よかったりもします。
サイズはSで十分。
総じて、火力が劣る・一点集中という特徴から、凝った料理には不向きといえます。
お湯を沸かす・湯せん縛りの料理しかしていなかったキャンプツーリング始めたてのころはこれでも十分でしたよ。
今ではお湯や湯せんだけで出来る食品が多々あるので、それほど困ることでもありません。
まとめ
このような弱点こそあるものの、とにかく収納に関してはピカイチ。
真冬はキャンプしない、お湯を沸かすのがメインならば、全く困りません。
収納が小さい分、他の道具を持って行って楽しめることでしょう。
ユーザーは圧倒的にST-310が多いけれど、コイツにはロマンがある!
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