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SOTO Gストーブ ST-320:キャンツー向け薄型バーナー

4.バーナー、ストーブ
この記事は約6分で読めます。

SOTOのシングルバーナー、GストーブST-320をご紹介します。
他のどのバーナーよりも薄くコンパクトに収納出来るので、キャンプツーリングにおすすめ!

実際に6年以上使い倒してきたヒスケが、実際の使い勝手やST-320特有の弱点をレポートいたします。
このバーナーを買うべきか決めるためのアドバイスも最後に紹介しています。

正直言って、弱点が多くて癖があるモデルです。しっかりと特徴を予習しておきましょう!
※ 当記事で登場するのは旧モデル(STG-10)ですが、現行モデル(ST-320)とほぼ同じです。

この記事を書いた人
ヒスケ

中部・近畿地方を中心にキャンプツーリングを楽しんでます。
キャンプにハマって10年、累計120泊を超えました。
「本気で遊んで、誰かの役に立つ」をモットーに、情報発信していきます!



ST-320の基本と特徴

展開サイズ 幅153×奥行195×高さ77mm 収納サイズ 幅142×奥行78×高さ25mm
重量 380g 最大火力 2.1kw(1800kcal/h) 使用時間 約2.1時間

収納時の厚さが25㎜という世界最薄クラスのコンパクトさ。収納しやすいのでキャンプツーリングに適しています。
ブック型のボディは強度が高いので、荷物の奥底にあっても変形の心配なし。

CB缶を燃料とするので燃料代が安く、どこでも手に入れやすいためロングツーリングにも安心。
メーカーサイトはこちら→SOTO ST-320 Gストーブ

ST-320の良い所2点

ブック型で風に強い

V字型に開くボディの中に、低くセットされる火口。この構造によって、風にはめっぽう強いです。
殆どの場合 風防が必要ないので、荷物の削減にもつながります。

私はST-320を使っていて、風防を使った事はほとんどありません。(風の強い日の12月のふもとっぱらくらい)
正面側の開口部にアルミホイルをセットして完全風防している人もいますが、そのままでも全く問題ありません。

頑丈で低重心=超安定

丈夫なケースがそのまま五徳になるので、重い鍋を置いてもビクともしません。
使用時は足がM時型に展開し、全高も低いので安定感は超抜群

クッカーに満杯のお湯を沸かしていても、不安に感じることがありません。

ST-320の気になる所3点

火力控え目、火口が小さい

ライバル機種のST-310と比べると、最大火力は劣ります

ST-310 2.9kW (2500kcal/h)
ST-320 2.1kW (1800kcal/h)

しかし、実際に使っていて困るほどではありません。
私はST-310も使ってますが、最大火力で使うことはほとんどないからです。(強すぎても取っ手が焦げるので)

そして、火口が小さいので火は一点集中となります。ST-310が500円玉とすると、ST-320は100円玉くらいなイメージ。
炒め物や炊飯などで使う際は、真ん中だけ焦げやすくなるので注意が必要です。

解決策はバーナーパッド

バーナーパッド

この問題は、ユニフレームのバーナーパッドを使えば解消されます。サイズはSがピッタリ。
火力はやや弱くなりますが、むしろ炊飯時にはそっちのが都合よかったりもします。

ST-320付属の五徳はやや使いづらいので、バーナーパッドを五徳として使う場合も多いです。
持っていて損はないので、バーナーパッドはおすすめですね。

汚れが溜まりやすい

V字型のケースなので、吹きこぼれや油汚れがケースの下に溜まりやすいです。
(その分、テーブルが汚れにくいということでもあるんですが…)

ちょっと掃除しにくいので、ついついほったらかしになるんですよね。
食器用洗剤とメラミンスポンジを使えばキレイに落ちます。

全長が長い、方向が限られる

ST-310と比べると、セットしたときの全長が40cm近くにもなるので、テーブルが狭くなりがちです。
フィールドホッパーなどのミニテーブルで使うのは、ちょっとしんどいですね。

あと、ボンベとレバー・スイッチの位置関係で置くときの向きが制限されます。
(左)のように置くのが一番点火しやすいですが鍋が遠くなるし、(右)のように置くと手前がバーナーで占領されます。

毎回、どの向きで使おうか悩むんだよなぁ。
その点ST-310は、スイッチを手前にするのが1番使いやすく邪魔にならないベストな構造ですね。

各クッカーとの相性も良い

手持ちのソロキャンプ向けクッカーを載せたときの写真をまとめてみました。
あなたがお使いのクッカーがあれば、フィッティングの参考にどうぞ。

(左)山クッカーはちょうど取っ手が遮熱板に乗る形になるので、取っ手の重みで鍋が傾くのを防いでくれます。
特にこの山クッカー角型との相性が良いですね。このコンビで1番多く使っています。→amazonで山クッカーを探す
(右)四角型クッカーとの相性が良いですが、直径12cmの丸形クッカーでも安定します。

(左)トランギアのメスティンもちょうど五徳に乗るジャストサイズ。→amazonでメスティンを探す
(右)ホットサンドメーカー・バウルーもOK。取っ手が長く不安定な鍋ですが、広い五徳がしっかり支えてくれます。
ST-310だとよくバウルーを落っことすので、いかにST-320が安定したバーナーであるかが分かります。

メスティンにはスタッキングできる

トランギア・メスティンの中に、このバーナーをピッタリ収納することが出来ます。
写真ではケース無しですが、ケースごと入れることも出来ます。(ただし、ややキツめです)

フィールドアのメスティンならジャストフィット!

2021年5月に発売のノンスティック加工メスティン(フィールドア製)は僅かに大きいので、ピッタリ無理なく収まります。
使い勝手も良くてスタッキングの相性も良いので、ST-320ならフィールドアのメスティンをおすすめします!

深めのクッカーにもスタッキング可能

やや大きめのソロクッカー・深鍋タイプであれば、ST-320をスタッキング可能です。
こちらはモンベルのアルパインクッカー ディープ13。

薄型なので中にはまだ余裕があり、マグカップなどが入る余裕もあります。

まとめ

ということで、ST-320を6年間使ってきた感想でした。
火力や細かな使いやすさなど気になるポイントこそあるものの、大した問題ではありません。

なにより薄型収納や組み立てのギミックこそがこのバーナーの1番の長所で、そこに魅力を感じる人なら買うべきです。
実用性よりもロマン、道具としてのワクワク感を大事にしている人にこそ使って欲しい、そんな「アイテム」だと思います。

実際、私もこのバーナーの出番は少なめですが、時々無性に使いたくなる不思議な魅力があります。
今までかなりの数のキャンプ道具を断捨離してきましたが、このバーナーは何故だか手放せないんです。

人気はないけど魅力はある、そんなST-320ユーザーが増えてくれたら嬉しいな。

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