コールマン XPヘキサタープ/Sレビュー!クロスポールで設営が簡単・速い!そのデメリットとは。

1.テント、タープ
この記事は約9分で読めます。

コールマンから発売されているXPヘキサタープ/Sをご紹介いたします。
ポールをX字にクロスさせることで、抜群の使いやすさを実現する画期的なタープです。

「どういう仕組みになっているの?」
「クロスポールって何が良いの?」

と気になっている方へ、がっつり詳しく解説いたします!
特徴を一言で言えば、「(多分)日本一、立てるのが簡単なタープ」だと思います。
実際に使ってみて分かった特徴のほか、把握しておきたいデメリットについてもレビューしております。

「XPヘキサタープMDX」「MDX+」などのXPヘキサタープシリーズは同様の特徴を持っていますので、そちらの製品が気になっている方も是非この記事を参考にしてくださいね。
※  それぞれの違いはサイズと幕の材質だけです

とにかく抜群に立てやすいので、キャンプ初心者や、タープの設営に苦手意識がある方にめちゃくちゃオススメです。
私はもう、クロスポール式タープしか立てたくない!と思うようになってしまいました。そのぐらい画期的なタープなんです。

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※  上記商品リンクはサイズ違いの「XPヘキサタープMDX」です。

めっちゃ便利なタープらしいよ・・・!!

この記事を書いた人
ヒスケ

中部・近畿地方を中心にキャンプツーリングを楽しんでます。
キャンプにハマって10年、累計120泊を超えました。
「本気で遊んで、誰かの役に立つ」をモットーに、情報発信していきます!

【概要と特徴】「タープの二股化」とも言える構造

展開サイズ:420x420x230㎝(高さ)
収納サイズ:Φ17x34㎝
重量:5.9kg
材質:幕  75D ポリエステルタフタ/ポール  スチールΦ19mmx260㎝
耐水圧:約1,500mm

コールマン公式サイト  XPヘキサタープ/S

XP(クロスポール)ヘキサタープシリーズはその名の通り、ポールが2本クロスした形をしています。
従来のタープは左右でそれぞれポール1本ですので、XPはいわばタープポールの二股化と言えばイメージしやすいと思います。

それ以外は特に変わったところはない、普通のタープです。
でも、たったそれだけの違いがめちゃくちゃ大きいんですよ。

サイズ違い、材質違いでラインナップがある

XPヘキサタープシリーズには、複数の種類があります。
ややこしく感じますが、結局はサイズ違い・幕の材質違いだけです。

XPヘキサタープ/S (コールマンHP) 420x420  廃盤?  普通のミニタープ+クロスポール
XPヘキサタープMDX(コールマンHP) 460x435  21,800円  普通のタープ+クロスポール
XPヘキサタープMDX+(コールマンHP)  460x435  24,800  ダークルーム幕+クロスポール

今回ご紹介する「S」は420㎝サイズで、ソロ〜2人で余裕を持って使えるサイズ。
土砂降りの雨とかじゃなければ、3〜4人でも使えると思います。

現時点で公式サイトのラインナップには無いので、廃盤になったのかもしれませんね。

それでは、このクロスポールの最大の特徴である設営方法について、詳しく解説していきます。

【メリット1】設営がめっちゃ楽【手順解説】

クロスポール式のタープは、設営方法がかなり簡略化されています。
設営が簡単になるポイントとして、以下の2つが挙げられます。

1.ペグダウン位置が適当でOK
2.あちこち移動する必要がなく、一連の流れで完成する


それでは設営方法を詳しく解説していきます!手順は大きく分けて3STEP、時間は10分程度です。
※  事前準備として、幕にロープを結びつけておきましょう。開封時に一度やっておけばOKです。

STEP1  適当な位置へ、まず1本ペグダウン

このタープを張る時にまず最初にすべきは、【写真の①】のペグダウン。
ペグ位置は大体でよいので、ざっくりで打ってしまってOKです。

従来のタープでは「ポールを使ってペグまでの距離を測り、45度づつの位置に2本・・・」
といった儀式?が必要でしたが、XPヘキサタープでこの儀式は不要です。
幕の位置をイメージしつつ、やや遠目に打ち込むと良いでしょう。

ポイント  後でペグ位置を調整しなくて良いので、この時点でしっかりペグを打ち込んでおきましょう。

STEP2  ポールの展開と接続

次は【写真②と③】の部分。
ポール2セットを組み立て、適当な角度に開いておきます。
各ポールはボルトで繋がっているので、バラけることがありません。

【写真右】タープ側にポールを通すベルトの穴があります。ここへポールを引っ掛けて接続する仕組みになっています。
引っ掛けたらポールを立て、もう一つのポールも同様にセットします。

状況に応じて自在でロープ調整を行いますが、1本だけで済むので手間が少なく済みますね。
ポイント  幕を軽く引っ張りながら作業することで、半自立状態で作業することが出来ます。

STEP3  反対側のペグダウン

あとは【④】のペグダウンをすれば、【写真右】のようにタープが自立します。
ペグ位置は①のまっすぐ反対側であれば大体の位置でOK。長さを測る必要はありません。

位置決めの必要ないペグ2本、時間にして3分ほどでこの状態まで出来上がります。
タープの設営はこの自立状態まで持ってくるのが一番大変なのは、経験者ならよくご存知のはず。

この部分を大きく簡略化できるのがクロスポールの最大の特徴です。
あちこち動き回る必要がないので手間も省け、常に保持しながら作業できるので強風時でも1人で確実に作業できます。


あとは従来のタープと同様に、四隅のロープをペグダウンすれば完成。
この時のロープの角度は、幕の真ん中【赤丸】に向かって行く角度でペグダウンすればキレイに張れます。

タープをササッと立てれる人は、キャンプ通っぽくてかっこいいよね。

【メリット2】高さ調整が可能

クロスポールである利点は設営だけではありません。
ポールの角度でタープの高さを自在に変えられるんです。

図のように、ポール間を広げれば低く(黄)、狭くすれば高く(赤)なります。
従来は、長さ調整式のポールでない限りポールの節単位でしか調整できませんでした。

下手なCGでごめんね・・・

西日対策や風対策で全高を落とす、雨の通り道として片側だけを落とす、といったことが可能です。
ポールの角度で細かく調整でき、その都度ペグ位置の調整をする必要もありません。
※  実際に裾が地面につくほど低く張ることは不可能ですが、近づけることは出来ます。

【メリット3】真ん中にも通り道ができる

また、クロスポールの真ん中のスペースが空くのもメリットです。
従来のポールはど真ん中にポールがあって邪魔になりますが、それを解消できます。これはワンポールテントの二股化と同様ですね。

代わりにロープが真ん中に来ることになりますが、遠くにペグダウンすることで頭上空間に余裕ができる為、ほとんど気になりません。

実際使っていて、タープから外へ出入りすることも多いですが、ポールを避けるというストレスがかなり少ないと感じました。

【メリット4】テントとの組合せがしやすい(小川張り不要)

ポールが真下に来ないという点を活かして、テントの上に重ねる形でレイアウトすることも可能です。
ドーム型テント、ワンポールテントどちらにも使えるので、CGでちょっとイメージしてみました。

ワンポールテントと組合せたパターン。

テントとタープが接続できない場合に有効な手段です。
このレイアウトであればテントを畳んでもタープが残るので、雨の日の撤収などで非常に便利です。

参考  ワンポールテントにタープを接続する方法


ドーム型テントと組合せたパターン。

ソロ〜2人用テントのサイズであれば、余裕を持ってINすることが出来ます。
このようなレイアウトの場合、いわゆる小川張りをするのが従来の方法でした。

小川張りは風に弱い上に設営も大変なので、正直初心者にはオススメできませんでした。
クロスポール式のタープは2つの足で踏ん張るため、横風に強く強度が落ちないのでかなり丈夫です。

ツーリングドームST+と組合せた例。【当時のキャンプレポはこちら-ワンコとソロキャンプ

完全にタープの内側にテントを入れ込んでいるので、XPじゃなくても出来るレイアウトですが…。
一応、後ろの出入り口からでも難なく出入りできるという意味では、恩恵はあるかな?と感じました。

【デメリット】ポールがかさばる

クロスポールのデメリットは、ポールを倍使うので収納サイズが大きく重くなること。
下の画像は、同じサイズのタープのクロスポールと従来型ポールを比較したものになります。

【写真左】上側がクロスポール、下側が従来型ポール(ヘキサライトⅡ用)
【写真右】ポール直径はΦ19とΦ25。

重量比較は出来ていませんが、明らかにクロスポールのほうが重いです。
タープの高さが同じでも、クロスする分長いポールが必要となるのも要因の一つとなっています。


とてもじゃないですが、キャンプツーリングには持っていけるサイズ感ではないですね・・・。
私は車キャンプ限定で持っていくことにしています。そう考えるとそこまでのデメリットでもないですけどね。

収納に関すること以外は、正直言って全くデメリットは無いと感じます。
私が他の人にタープをオススメする時は、ほぼこのXPシリーズを推しています。

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4人程度のファミリーキャンプサイズなのがこの「XPヘキサタープMDX」
今回紹介している「S」より一回り大きいタープ。大きい方がクロスポールの立てやすさが活きてきますよ。


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さらにオススメなのが、幕にダークルームテクノロジーを採用した「XPヘキサタープMDX+」。(サイズはMDX+と同じ)

幕に特殊なコーティングが施され、太陽光をシャットアウトし濃い影を作ります。=涼しい!
また、日傘と同じく裏面が黒いので、地面からの熱も吸収し幕内の温度上昇を抑えます。夏に大活躍のモデルですね。

ダークルームテクノロジーは夏キャンプには効果抜群で、私はこれを採用したテント2つとタープ1つを持っているほど惚れ込んでいます。
「夏キャンプは暑いから辛い・・・」を軽減してくれる、神のようなありがたい技術なんです。

予算が許せるなら、ぜひともMDX+をおすすめします。
せっかくのタープ、日差しをきっちり防いでくれないと意味ないですからね・・・。


XPシリーズは他社製品の同サイズタープと比べると価格が高いのも気になりますが、XPによる差別化・違いは明確。
猛暑での設営や、雨が降る中での設営など「少しでも早く、簡単確実にタープを張りたい」ときほど、この違いの良さが実感できると思います。

タープを張る機会が多い人ほど、ありがたみが分かるはず。
逆に、「多少不便でも安いほうが良い!」  「普通のタープで十分!」と考える人にとっては、あまり価値がないのかなと思います。
あなたはどっち派?

【おまけ】ミニサイズのクロスポールを自作してみた

実はこのXPヘキサタープを買う前からクロスポールが気になっており、DIYで自作していました。
手持ちのタープをクロスポール化するために、ポールを改造してみました。

せっかくなのでその時の様子もご紹介いたします。

ポールはコールマンのキャノピーポール(180㎝)。
タープはモンベルのミニタープHX(280x338㎝)を使用しています。
キャンプツーリングやコンパクトキャンプで使えるように、小さめのサイズにしています。

改造方法や試し張りの様子はこちら↓。

自作したクロスポールの効果は予想通り。
既存のミニタープHXが立てやすくなって、居住性もUP。
実際にキャンプで使用してみたら、びっくりするほど簡単にタープが立って驚きましたね。(当時のキャンプレポはこちら

やはりクロスポールは大正解。
「これならもっと大きいタープのほうが効果があるはず!」と感じ、本家XPヘキサタープの購入を決意しました。

クロスポールが便利すぎて、即決でXPヘキサタープ買っちゃった!

ということで、コールマンのXPヘキサタープ/Sのご紹介でした。
数あるアウトドアメーカーのタープの中で、間違いなくトップクラスの扱いやすさを誇るシリーズはこれでしょう。
絶対にオススメです!

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