コールマンから発売されているXPヘキサタープ/Sをご紹介いたします。
ポールをX字にクロスさせることで、抜群の使いやすさを実現する画期的なタープです。
「どういう仕組みになっているの?」
「クロスポールって何が良いの?」
と気になっている方へ、がっつり詳しく解説いたします!
特徴を一言で言えば、「(多分)日本一、立てるのが簡単なタープ」だと思います。
実際に使ってみて分かった特徴のほか、把握しておきたいデメリットについてもレビューしております。
とにかく抜群に立てやすいので、キャンプ初心者や、タープの設営に苦手意識がある方にめちゃくちゃオススメです。
私はもう、クロスポール式タープしか立てたくない!と思うようになってしまいました。そのぐらい画期的なタープなんです。
※ 上記商品リンクはサイズ違いの「XPヘキサタープMDX」です。
めっちゃ便利なタープらしいよ・・・!!
【概要と特徴】「タープの二股化」とも言える構造
展開サイズ:420x420x230㎝(高さ)
収納サイズ:Φ17x34㎝
重量:5.9kg
材質:幕 75D ポリエステルタフタ/ポール スチールΦ19mmx260㎝
耐水圧:約1,500mm
コールマン公式サイト XPヘキサタープ/S
XP(クロスポール)ヘキサタープシリーズはその名の通り、ポールが2本クロスした形をしています。
従来のタープは左右でそれぞれポール1本ですので、XPはいわばタープポールの二股化と言えばイメージしやすいと思います。
それ以外は特に変わったところはない、普通のタープです。
でも、たったそれだけの違いがめちゃくちゃ大きいんですよ。
それでは、このクロスポールの最大の特徴である設営方法について、詳しく解説していきます。
【メリット1】設営がめっちゃ楽【手順解説】
クロスポール式のタープは、設営方法がかなり簡略化されています。
設営が簡単になるポイントとして、以下の2つが挙げられます。
1.ペグダウン位置が適当でOK
2.あちこち移動する必要がなく、一連の流れで完成する
それでは設営方法を詳しく解説していきます!手順は大きく分けて3STEP、時間は10分程度です。
※ 事前準備として、幕にロープを結びつけておきましょう。開封時に一度やっておけばOKです。
タープをササッと立てれる人は、キャンプ通っぽくてかっこいいよね。
【メリット2】高さ調整が可能
クロスポールである利点は設営だけではありません。
ポールの角度でタープの高さを自在に変えられるんです。
図のように、ポール間を広げれば低く(黄)、狭くすれば高く(赤)なります。
従来は、長さ調整式のポールでない限りポールの節単位でしか調整できませんでした。
西日対策や風対策で全高を落とす、雨の通り道として片側だけを落とす、といったことが可能です。
ポールの角度で細かく調整でき、その都度ペグ位置の調整をする必要もありません。
※ 実際に裾が地面につくほど低く張ることは不可能ですが、近づけることは出来ます。
【メリット3】真ん中にも通り道ができる
また、クロスポールの真ん中のスペースが空くのもメリットです。
従来のポールはど真ん中にポールがあって邪魔になりますが、それを解消できます。これはワンポールテントの二股化と同様ですね。
代わりにロープが真ん中に来ることになりますが、遠くにペグダウンすることで頭上空間に余裕ができる為、ほとんど気になりません。
実際使っていて、タープから外へ出入りすることも多いですが、ポールを避けるというストレスがかなり少ないと感じました。
【メリット4】テントとの組合せがしやすい(小川張り不要)
ポールが真下に来ないという点を活かして、テントの上に重ねる形でレイアウトすることも可能です。
ドーム型テント、ワンポールテントどちらにも使えるので、CGでちょっとイメージしてみました。
ワンポールテントと組合せたパターン。
テントとタープが接続できない場合に有効な手段です。
このレイアウトであればテントを畳んでもタープが残るので、雨の日の撤収などで非常に便利です。
参考 ワンポールテントにタープを接続する方法
ドーム型テントと組合せたパターン。
ソロ〜2人用テントのサイズであれば、余裕を持ってINすることが出来ます。
このようなレイアウトの場合、いわゆる小川張りをするのが従来の方法でした。
小川張りは風に弱い上に設営も大変なので、正直初心者にはオススメできませんでした。
クロスポール式のタープは2つの足で踏ん張るため、横風に強く強度が落ちないのでかなり丈夫です。
ツーリングドームST+と組合せた例。【当時のキャンプレポはこちら-ワンコとソロキャンプ】
完全にタープの内側にテントを入れ込んでいるので、XPじゃなくても出来るレイアウトですが…。
一応、後ろの出入り口からでも難なく出入りできるという意味では、恩恵はあるかな?と感じました。
【デメリット】ポールがかさばる
クロスポールのデメリットは、ポールを倍使うので収納サイズが大きく重くなること。
下の画像は、同じサイズのタープのクロスポールと従来型ポールを比較したものになります。
【写真左】上側がクロスポール、下側が従来型ポール(ヘキサライトⅡ用)
【写真右】ポール直径はΦ19とΦ25。
重量比較は出来ていませんが、明らかにクロスポールのほうが重いです。
タープの高さが同じでも、クロスする分長いポールが必要となるのも要因の一つとなっています。
とてもじゃないですが、キャンプツーリングには持っていけるサイズ感ではないですね・・・。
私は車キャンプ限定で持っていくことにしています。そう考えるとそこまでのデメリットでもないですけどね。
収納に関すること以外は、正直言って全くデメリットは無いと感じます。
私が他の人にタープをオススメする時は、ほぼこのXPシリーズを推しています。
4人程度のファミリーキャンプサイズなのがこの「XPヘキサタープMDX」。
今回紹介している「S」より一回り大きいタープ。大きい方がクロスポールの立てやすさが活きてきますよ。
さらにオススメなのが、幕にダークルームテクノロジーを採用した「XPヘキサタープMDX+」。(サイズはMDX+と同じ)
幕に特殊なコーティングが施され、太陽光をシャットアウトし濃い影を作ります。=涼しい!
また、日傘と同じく裏面が黒いので、地面からの熱も吸収し幕内の温度上昇を抑えます。夏に大活躍のモデルですね。
ダークルームテクノロジーは夏キャンプには効果抜群で、私はこれを採用したテント2つとタープ1つを持っているほど惚れ込んでいます。
「夏キャンプは暑いから辛い・・・」を軽減してくれる、神のようなありがたい技術なんです。
予算が許せるなら、ぜひともMDX+をおすすめします。
せっかくのタープ、日差しをきっちり防いでくれないと意味ないですからね・・・。
XPシリーズは他社製品の同サイズタープと比べると価格が高いのも気になりますが、XPによる差別化・違いは明確。
猛暑での設営や、雨が降る中での設営など「少しでも早く、簡単確実にタープを張りたい」ときほど、この違いの良さが実感できると思います。
タープを張る機会が多い人ほど、ありがたみが分かるはず。
逆に、「多少不便でも安いほうが良い!」 「普通のタープで十分!」と考える人にとっては、あまり価値がないのかなと思います。
あなたはどっち派?
【おまけ】ミニサイズのクロスポールを自作してみた
実はこのXPヘキサタープを買う前からクロスポールが気になっており、DIYで自作していました。
手持ちのタープをクロスポール化するために、ポールを改造してみました。
せっかくなのでその時の様子もご紹介いたします。
ポールはコールマンのキャノピーポール(180㎝)。
タープはモンベルのミニタープHX(280x338㎝)を使用しています。
キャンプツーリングやコンパクトキャンプで使えるように、小さめのサイズにしています。
改造方法や試し張りの様子はこちら↓。
自作したクロスポールの効果は予想通り。
既存のミニタープHXが立てやすくなって、居住性もUP。
実際にキャンプで使用してみたら、びっくりするほど簡単にタープが立って驚きましたね。(当時のキャンプレポはこちら)
やはりクロスポールは大正解。
「これならもっと大きいタープのほうが効果があるはず!」と感じ、本家XPヘキサタープの購入を決意しました。
クロスポールが便利すぎて、即決でXPヘキサタープ買っちゃった!
ということで、コールマンのXPヘキサタープ/Sのご紹介でした。
数あるアウトドアメーカーのタープの中で、間違いなくトップクラスの扱いやすさを誇るシリーズはこれでしょう。
絶対にオススメです!
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