私、バイクキャンプ歴は8年になりますが、その中で一番気に入っているテントがパンダです。
回数も相当数使ってきたので、パンダに関するノウハウには自信があります。
この記事では、パンダテントの基本や詳細情報のほか
・インナー付けたままめっちゃ簡単に設営・撤収する方法
・パンダの唯一の弱点と、それをカバーするアイテムと活用術
・快適に使うためのオプションパーツの解説
を徹底的にレポートしています。
特にキャンプツーリング用のテントを探している方に向けて書いております。参考になれば幸いです。
※ この記事では旧パンダ(インナー縦張り不可)モデルをメインで取り扱っていますが、基本的に作りは同じなので参考にできます。
パンダはこんなテント[小さくて広くて軽い]
展開サイズ 240cm*240cm*150cm(高さ)
収納サイズ Φ14*34cm
重さ 2.2kg
価格 22,300円 メーカーサイトはこちら
特徴 設営が簡単な正方形フロアのワンポールテント。広い前室を備え、使い勝手抜群。収納も小さく軽いのでバイクキャンプにぴったりのテント。
パンダの詳細機能
ファスナーが前後にあり、どちらからでも出入り可能。開放すれば通気性抜群!
インナーは吊り下げ式で、5つのバックルと4つのトグルで接続される簡単設計。
(左)インナー上部にはメッシュポケットがあり、ヘッドライトをランタン代わりに使える工夫がされている。
(右)その上のベルト部分にはランタンを掛けるループが付いている。
フライのみでの使用も可能。コット寝スタイルやタープ代わりに使うことが出来る。
パンダの良いところ3つ
実際にキャンプツーリングでパンダを使ってきて、特に良いと感じたポイントをご紹介します。
1.前室が広くて雨でも快適
何と言っても1番はこの大きな前室。テントの半分が土間スペースになっているので、荷物がたくさん置けます。
これだけ広いと、いろんな使い方が出来ます。
・就寝時や外出時に、荷物をテント内へ隠せるので盗難リスクが低い
・雨の日でも中で料理をしたり、イスに座って寛ぐことが出来る
特にキャンプブームの今は高価な道具を持つ人も増え、道具の盗難が多発しています。
大事な道具をテントの外へ置いておくのはあまりに無防備。パンダなら、全て仕舞っておける広さがあります。
また、雨に打たれても中で料理をしたり、イスに座って寛いだり出来ます。(ローチェアに限る)
晴ればかりとは限らないキャンプですから、雨でも行動を制限されないメリットは大きいんです!
2.最小クラスの収納サイズ
(左)パンダの収納サイズはΦ14×34cm、重さは2.2kgとオートキャンプ用としては最小クラス。
(右)DODのバイク向けワンポールテント「ライダーズワンポールテント」と比べてもまだ小さいんです。
キャンプ道具の中でも、テントは最もかさばる道具のひとつ。
これだけ小さくて軽いと、パッキングのボリュームはグッと下がります。入りきらず諦めていた他の道具が持って行けますね!
3.設営から片付けまでめっちゃ速い
ポールを1本立てるだけというシンプルな構造なので、設営も撤収もかなり速く済むんです。
ドーム型テントのように長いポールを組み立てたり、スリーブに通す作業は要りません。
難しい・細かい作業がないので、陽が落ちてからの設営や、雨が降る中でも作業性は抜群。
詳しくは↓をご覧ください。テントで重要な乾燥についての方法も記載しています。
インナーを付けたまま設営・撤収が可能
特に便利なのが、インナーテントを付けたままの設営/撤収が可能なところ。
最低4本のペグダウンとポールを立てる動作だけで、寝室含めたテントのすべてが出来上がります。
片付けも同様で、インナーを取り外す必要が無くそのまま畳むことが出来ます。
「インナー付きでちゃんと畳めるの?乾燥はどうやるの?」
と心配な方のために、そこんとこを詳しく記事にしました。↓のリンクからどうぞ。
パンダの悪いところ2つ
パンダテントはその構造上、どうしても苦手なことがあります。
ここをよく理解したうえで、あなたの使い方・求めるモノかどうか判断すれば大丈夫です。
1.ペグダウンが必須
ペグなしでは自立しない構造なので、必ずペグダウンで地面への固定が必要です。
床板タイプのサイトや、東屋などのコンクリ地面への設営は非常に困難です。芝生や砂利地に立てましょう。
また、ペグがテントの強度を支えるので、ドームテントのような「とりあえず飛ばない程度」ぐらいのペグダウンでは負けます。
(左)はパンダに付属するアルミのピンペグですが、地面によってはこれでも不十分なことがあります。
砂利が多いキャンプ場へ行くときは(右)の左下のような、丈夫な鍛造ペグをおすすめします。
ペグダウン出来なければ寝床は確保できませんので、ここだけは注意です。
私はスノピのソリステ20を使っています。これでペグダウンできずに困ったことは一度もありません。
重くてかさばるのが弱点ですので、重要な四隅の4本だけに使って、残りの箇所を軽くてコンパクトなアルミのV字ペグなどで補うのがおすすめ。
2.雨の日は出入りで中が濡れる
(左)出入口と前室の屋根を兼ねているので、雨の日に開けるとテント内に雨が吹き込んできます。
これはもう、構造上仕方ありません。
雨の日でも快適に過ごしたい時は、タープを接続して前室を延長させてやりましょう。
おすすめは、パンダに合わせて設計された(右)パンダタープです。雨が楽しくなるくらい快適ですよ。
パンダタープに関しては、↓の記事で詳しくレビューしています。
「テントとタープってどうやってつなげるの?」と不安な人は↓のリンクをご覧ください。
めちゃくちゃ簡単に出来る方法を解説しています。
新パンダの変更点:インナー縦張りに対応
この記事で紹介しているパンダはモデルチェンジ前の旧モデル。
新モデルではインナーテントが縦張り出来るようになり、しかも縦方向にも出入口が付きました。
前室が荷物でいっぱいでも横方向から出入りできるようになり、使い勝手がかなり向上しました。
旧パンダ使いの私としては、めちゃくちゃ羨ましいんですが・・・。
とはいえ、旧モデルでも困ることはほとんどありません。
荷物をたくさん持って行ってお店のごとく広げたい!という人にはそもそも不向きなテントです。
厳選したコンパクトな道具を並べて、すべてが手の届く範囲に収まるちょうどよい距離感と広さ。
そういうものを求めている人にピッタリなのがパンダテントなんです。
オプションパーツが豊富です
パンダは人気のテント故、ソロテントでは珍しくオプションパーツもいくつか出ています。
オプションによってパンダがさらに快適に、幅広く使えるようになります。
標準のメッシュインナーは秋冬では風通しがよすぎます。
風を通さないスタンダードインナーを使えば、冬キャンプにも対応します。縦張りにも対応。
インナーのフロアを保護するシートです。
パンダに合わせたサイズで、ベルトに引っ掛けるだけで使えます。
こちらもテントに接続したまま設営・撤収出来るので、モノが増えても手間が増えない親切設計。
パンダとタープを接続する場合に必要なスチール製のポール。
無くても接続は出来ますが、標準のアルミポールでは強風時に曲がる恐れがあります。備えあれば憂いなし。
まとめ:キャンプツーリング向けのテントです
以上、ここまでパンダの魅力と、欠点を補う方法について説明してきました。
とにかくバランスが良く快適に使えるので、私は「キャンプツーリング用として№1」だと思っています。
お値段は2万円を超えますが、バイクでキャンプ旅を楽しみたいなら、自信を持っておすすめします。
バイク以外に、徒歩や電車などでキャンプへ行く人にとっても使いやすいはずです。
今後、これを超えるソロテントが出るとも考えにくいので、私はパンダをずっと愛用し続けていきます!
ちょっとパンダは違うかな?と感じた方は、他のおすすめテントも↓こちらでご紹介しています。
おまけ:レンタルするという選択肢もあります
購入に勇気がいるという方は、レンタルするという選択肢はいかがでしょうか?
ここまで私の好みでパンダをおすすめしてきましたが、テントは人によって合う合わないがあって当然の、選び方が難しいジャンル。
「2万以上するテントだから、買って失敗はしたくない・・・」
そう考える人も多いはず。
そこでぜひ試してもらいたいのが道具のレンタルサービス。
「やまどうぐレンタル屋」というキャンプ用品のレンタル専門でやってるお店があるんです。
もちろん費用は掛かりますが、買うよりよっぽど安くつきますよ。

ここならば、パンダを1泊6,480円で借りることが出来ます。2泊なら8,740円。
これを安いとみるか、それなら思い切って買っちゃうかは意見が分かれる所ですが・・・
「どうしても買う前に試してみたい!」という人にとっては、とても便利なサービスだと思います。
キャンプ場でパンダを貸し出してるところって、ほぼ見たことないですからね。
借り方やよくある質問、キャンセルについてなど、詳しくは↓のリンクから確認してください。

ちなみに「やまどうぐ」ってなってますが、登山専門店ではないのでフツーのキャンプ用途で借りてもOKです。
実店舗は新宿と河口湖、富士5合目にあるので、怪しいお店ではないのは確かですw
レンタルして実際に使ってみて、気に入ったら買うもよし、やっぱり別のにしよう、ってなるもよし。
ネットでレビュー見たり、お店の展示品見るよりも確実な、自分がキャンプで使った感想が手に入ると思えば、悪い投資じゃないと思います。
気になった方、一度覗いてみてください。
コメント
はじめまして。
質問してさせてください。
お使いのテントは普通のパンダですか?
パンダライトの方が良いかと思いましたが収納サイズがΦ14×52cmでした。
パンダの赤以外があるんですね。
はじめまして。
私が使っているのはモデルチェンジ前のパンダテントです。
ですので、アースカラーなんですね。
パンダライトはサイズ表記が間違っていたと公式サイトでアナウンスされていましたので、再度確認してみてはいかがでしょうか?
パンダライトは生地が薄い分、小さく軽くなっているみたいですね。
その分耐久性など気になりますが、やはりコンパクトなのは魅力的です。