簡単にできるめし袋の炊飯は、美味しい?まずい?実践レポート

キャンプめし

キャンプで簡単に米を炊く方法の1つが、めし袋と言う専用の袋を使ったやり方。
難しい作業が要らない反面、「本当にこれで美味しく炊けるのか?」と思う方もいらっしゃると思います。

今回は、めし袋の使い方から炊きあがりの美味しさまで、実際に試した内容を詳しくレポートしていきます。
めし袋を使ってみようか悩んでいる方、ぜひ参考にどうぞ。

この記事を書いた人
ヒスケ

中部・近畿地方を中心にキャンプツーリングを楽しんでます。
キャンプにハマって10年、累計120泊を超えました。
「本気で遊んで、誰かの役に立つ」をモットーに、情報発信していきます!



不思議なめし袋とは?

ユニフレームから販売されている、米を簡単に炊くための特殊な袋です。
沸騰した鍋に入れて20分ほど煮込むだけで、ご飯が炊けます。

お米を研ぐ必要が無く、火加減も水加減も適当でOK。
お値段も高くなく、キャンプでの炊飯に不安がある方にピッタリのアイテムです。
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どうして炊飯は難しい?

炊飯を上手に行うには手順や決まりが多いので、1つ間違えるとうまく炊きあがりません。
普段、自宅で炊飯器任せな人は「炊きあがった」感覚がなかなか分からないもの。

特に難しいのが火加減と火にかける時間。
炊き足りないならまだしも、炊き過ぎてコゲコゲになったら手の施しようがありません。鍋の掃除も大変です。

硬くて苦いお米を食べて、焦げ付いた鍋をゴシゴシ洗う・・・。
そんなキャンプご飯、あまり楽しくはないですよね( ;∀;)

めし袋なら、そんな苦労と悲しみを解決してくれます。

初心者にも出来る!めし袋の使い方

それでは実際に炊きながら、使い方をご紹介します。

お米は3/4合炊き、精米を研がずにそのままめし袋へ入れます。
説明書の通り、米の量に合わせた穴の位置へ付属の竹串を通します。

なお、今回はユニフレームではなくお袋のワザというものを使いますが、モノは同じです。
ユニフレームより1枚当たりの値段が安いので、頻繁に使う方はこちらの方がオススメです。

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1.お湯を沸かす

クッカーに水を入れ、火にかけます。
水の量は適当で良いし、足りなければ途中で継ぎ足してもOKです。なんて融通が効くんだ。

今回はいろはす1本分の水道水(555ml)を入れてみました。
大きめのクッカーのがやりやすいので、ユニフレームの山クッカー角型3の大鍋(容量1L)を使いました。
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バーナーは、火力はさほど強くないSOTOのST-320を使いましたが、6分ほどで沸きました。
暖かい時期なら火力が弱くても問題ないので、春夏キャンツーならST-320もおすすめです→Amazonで見る

2.20~30分煮込む

あとはお鍋へめし袋を突っ込み、20~30分煮込むだけ。時間すらアバウトでOKなのです。
火力は沸騰をキープしていれば大体で良いです。


煮込むことで米からぬかが排出され、めし袋が逆流を防いでくれる仕組みだそうです。
袋いっぱいまで膨れると、それ以上米が水分を吸えないのでベチャベチャしにくい、とのこと。

よくわからんけど、すげーな。

(左)20分ほど煮込むと、水の量が減ってきます。
このままでも炊けますが、袋が鍋の底に触れて焦げると面倒なので水を200mlほど足しました。

袋全体がお湯につかったほうがムラなく炊けるので、水の量だけは時々見張っておくと成功率が上がります。

(右)芯が残るのと嫌なので、しっかり目に30分煮込んでみました。

3.10~20分蒸らす

炊きあがったら湯を捨てるか、袋を別の容器へ移して、フタをして蒸らします。
蒸らし時間は10~20分。しっかり炊いていて水分多めかもしれないので、20分蒸らしてみました。

ちなみに、めし袋で炊いた後のお鍋には焦げ付きやヌメリのようなものはほとんどありません。
軽くティッシュなどで拭いてあげるだけでキレイになります。お手入れも簡単だぜ!


ここまでかかった時間は沸騰6分、煮込み30分、蒸らし20分の合計56分
煮込み20分・蒸らし10分にすれば、36分で精米から炊きあがる計算になります。炊飯より速い!

実食!はたしてお味は?

それでは、炊きあがったお米を実際に食べてみます。

(左)袋からスルンと出てきました。ちなみに袋は再利用可能。
まだこの状態では、ベチャっとした風に見えますが・・・

(右)お箸でほぐしてやれば、ホロホロと崩れていきます。
普通の炊飯でいう、柔らかめのモチモチした炊きあがりですね。もちろん、焦げ付きはゼロ。


いざ、実食。

普通に美味しい!

めし袋での炊飯は久しぶりでしたが、十分美味しいですね!
流石に炊飯と全く同じとまではいきませんが、思っていた以上に普通に炊けてます。
ちゃんとご飯の甘みもあるし、芯残りもなし。


個人的にランク付けするなら
炊飯(精米) > めし袋 > 炊飯(無洗米)≧ パックご飯 > アルファ米
かな?

私はキャンプでよく無洗米を通常の炊飯で食べていますが、それよりも美味しく感じました。
もちろんめし袋で無洗米も炊けますが、そもそも研がなくて良いので無洗米を使う理由はありません。

めし袋の欠点 燃料の消費が多い、お湯の捨て場所

めし袋の欠点は、大量のお湯を沸かさなければいけないので燃料消費が多い事。

30~40分はそこそこの火力で沸かすので、ガスの消費は普通の炊飯より多くなります。
ST-320の場合、最大火力でレギュラーガスが2時間ほど持つので、ざっくりボンベの3分の1は使う計算になります。
予備のボンベを携行したり、めし袋と同時に他のレトルト食品を湯煎するなど、工夫が必要です。


そして、沸かし終わった大量のお湯の捨て場所にも困ります。

いわゆる研ぎ汁なので流しに捨てても良いですが、その都度炊事場まで行くのが面倒だったりしますよね。
空いている空のペットボトルへ移せば、鍋をすぐに再利用することが出来ます。無論、地面に捨てるのはNG。

まとめ 初心者にこそオススメの方法です。

ということで、めし袋炊飯実践レポートでした。
多少の欠点こそあるものの、火加減水加減不要で確実においしいご飯が炊けるので、キャンプ初心者にはぴったりな方法です。

「キャンプに挑戦したいけど、ご飯炊くのは難しそう・・・」と悩んでいる方、ぜひめし袋を使ってみてください。

炊飯をした後のお鍋の掃除も簡単なので、初心者じゃなくてもオススメしたい逸品。
ベテランキャンパーも初心者と同じで、炊飯した後の鍋を洗うのはきっと面倒なはずですからね。

その他にも、キャンプで簡単にお米を食べる方法があります。
パックご飯やアルファ米など特徴や美味しさは様々。色々試して比べた結果を↓にまとめました。



それでは!

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