北海道をキャンプツーリングするときに知っておきたいことをまとめました。
初めての北海道で驚いたこと、長旅ならではの困りごと、旅をするうえでの工夫など、私が2度の北海道ツーリングで気づいた初歩的なことを一覧にしてみました。
これから北海道ツーリングを計画していく方の参考になれば幸いです!
費用はどのくらいかかる?
北海道行くのって、やっぱ大金がいるんですよね?
遠い北海道、それも長期の旅となれば、当然気になるのがお金。
実際に北海道ツーリングをするなら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
重要なポイントはこんな感じ。
1つずつ、詳しく見ていきましょう。
関西発、9泊10日で14〜18万円かかった
私が経験した2回の北海道ツーリングでの費用を見てみましょう。
2021年 | 2023年 | |
---|---|---|
全日程 | 9泊10日 | 9泊10日 |
全費用 | 189,930 | 144,540 |
2年とも9泊10日、三重から出発で14万〜18万円くらいという結果でした。
敦賀or舞鶴からの新日本海フェリーで往復し、現地では基本的にキャンプです。
やっぱり、それなりにかかるね〜…
どうでしょう?高いと感じましたか?意外と安いと感じましたか?
「じゃあ具体的に、何にどのくらいかかっているの?」という点が気になると思うので、その内訳を見てみましょう。
費用の内訳 | 2021年 | 2023年 |
---|---|---|
食費 | 25,048 | 25,914 |
宿泊・風呂代 | 26,460 | 22,920 |
ガソリン・交通費 | 17,834 | 22,771 |
フェリー代 | 71,800 | 42,690 |
お土産 | 46,285 | 28,945 |
その他 | 2,503 | 1,300 |
2021年と2023年で約4万円の差額がありますが、食費、ガソリン・交通費、宿泊・風呂代はほぼ同額。
一方で、フェリー代とお土産代で約5万円、2021年のほうが高いという結果となりました。
その理由はと言いますと…
フェリー代…2021年はお盆休み期間に利用したので、夏休み料金で割高だった。
お土産代…2021年は“最初で最後の北海道”だと思っていたので、とにかくお土産を買いまくった。
って感じです。
お土産代は人によって買う量が全然違うと思いますが、私は2回とも「かなり買った方」だと思います。
なので、単純にコレはもっと安く出来るはず。家族に無理なお願いをして行ってたので、代償が必要です…。
重要なのがフェリー代で、お盆休みに利用すると7万、それ以外(2023年は9月利用)だと4万で済みます。
お盆しか夏に長期休みがない人にとってはどうしようもないですが、ちょっとした時期の差で大きな金額差が出ます。
なので、①お盆休みを避けられて ②お土産もさほど買わない というのであれば、9泊10日でも13万円くらいに収めることが出来ると思います。
フェリー代は高いけど、こればっかりはどうしようもないね〜…
1日あたり5〜6千円で過ごせる
トータルの費用は、出発場所や日程によって大きく異なります。
「じゃあ、単純に北海道で過ごす費用ってどのくらい?」というところが気になってきますよね。
これはズバリ、1日5,000円〜6,000円で計算できます。
その内訳がこんな感じ。
項目 | 費用 | 備考 |
---|---|---|
朝ご飯 | 500円 | セイコーマート |
昼ご飯 | 1,000円 | レストラン |
晩ごはん | 500円 | セイコーマート |
キャンプ場 | 500円 | 無料も多数 |
温泉 | 500円 | もっと安い所もある |
ガソリン代 | 2,000円 | レギュラーで計算 |
合計 | 5,000円 |
北海道はセイコーマートという旅ライダーの強い味方となるコンビニがあります。
安くて美味しいので、ここで朝ご飯と晩ごはんを買っても各500円程度で収まります。
お昼はレストランや食堂で1,000円くらいでしょうか。
そして北海道は、キャンプ場がめっちゃ安いんです。
無料のキャンプ場なんてたくさんあるし、有料でも500円くらいのが多いです。
あとはガソリンを1日1回入れても大体2,000円くらいなので、合計したら1日5,000円で収まります。
お昼ご飯をもっと贅沢したとしてもせいぜい6,000円。
なので、滞在日数×5,000円で計算すれば具体的な「現地での費用」が見えてくると思います。
1日5千円!計算しやすいね〜
1日どのくらい走れる?
憧れの北海道!ガンガン走るぞ〜〜
ちょっと待って!無計画に走ると痛い目に遭うよ!
とてもスケールが大きい北海道。
「1日にどのくらいの距離走れるもんなんだろう?」という疑問は初北海道なら誰もが感じる疑問だと思います。
ここでのポイントは2つ。
1日250kmを目安にしよう
連日キャンプで旅をするなら、“1日の走行距離は250kmで計画する”のが私なりの結論です。
距離だけ聞くと「え?たったそれだけ??」と感じませんか?私も最初はそう思っていました。
普通の日帰りツーリングなら、400kmくらいは普通に走れちゃいますからね。
でも、実際に北海道キャンプツーリングをしたとき、↓このように感じました。
・連日キャンプを繰り返すのは、それだけでかなり疲れる。
・予定外の寄り道や、景色の良いスポットがたくさん出てくる。
→ギュウギュウに予定を組むと、対応できない!
とにかくキャンプ旅は忙しいし疲れます。1週間を超えるような長期の旅程となれば尚の事。
旅の前半は楽しさアドレナリンでへっちゃらでも、後半は絶対にバテます。
なので、最初のうちは「軽めにしとくか〜」って感じで予定を組み、感覚が分かってきたら距離を伸ばせば良いんです。
そのための目安が250kmという距離です。
では実際に、1日250kmを目安に走った2023年北海道ツーリングでの移動履歴を見てみましょう。
1日目(赤) | 211km |
2日目(黄) | 357km |
3日目(緑) | 224km |
4日目(青) | 360km |
5日目(紫) | 239km |
6日目(白) | 400km (深夜フェリー) |
いかがでしょう?
「どこが250km目安やねん!」と突っ込みたくなるほど、実際の距離はガバガバw
いくら目安があっても毎日ピッタリ250kmなんて無理だし、目安として役に立たないことも多いんです。
距離よりも時間。15時にキャンプ場に着こう!
なので、目安にするのは距離ではなく時間という考え方のほうが良いです。
時間の目安として、15時にはキャンプ場に着くということを基準にしておくのが良いかなと思います。
「15時?早くね?もうちょっと走れそうだけど…」と、欲が出てしまうのが旅ライダーの性。
でもこれが、結構ちょうどいい時間だったりするんですよ。
試しに、キャンプ場到着から就寝までのタイムスケジュールを考えてみましょう。
- 15時 チェックイン人気のキャンプ場は、受付に時間がかかることも。
- 16時 設営設営場所に悩んだり、荷物を運び入れる手間もかかるぞ。
- 17時 買出しコンビニ・スーパーまで遠い場合は先に買っておこう!
- 18時 温泉長旅の疲れを癒やす温泉。時間に追われずゆっくり入るべし。
- 19時 夕食炊飯は時間がかかるので注意。
- 20時 片付け、のんびりタイム洗濯などある場合はこの間に。
- 21時 翌日の予定を組む結構時間がかかる。複数のキャンプ場をピックアップしていこう。
- 22時 就寝早めに寝てしっかり休もう。早起きすればたくさん走れる!
どうでしょう?
時系列で書いてみると、15時着でちょうどよく感じませんか?
1時間遅い16時チェックインでも、道中で買出しや温泉を済ませておくならそれもアリでしょう。
でも、17時チェックインだと流石に遅いです。なにか想定外のことが置きたときに対処できなくなる可能性が高いです。
ではでは、実際のキャンプ場到着時間と“その時の感じ方“をまとめましたので、ちょっと見てください。
日付 | 到着時間 | 感じ方 |
---|---|---|
1日目 | 14:30 | ◎ 余裕たっぷり。初日なのでまずは様子見。 |
2日目 | 16:00 | × 忙しい。洗濯・夕食終わるまで余裕なし。 |
3日目 | 14:45 | ◯ 丁度良い。キャンプ場を散策し満喫できた。 |
4日目 | 16:00 | ◯ モバイルテント(コテージ)利用なので丁度良い。 |
5日目 | 15:30 | ◯ 丁度良い。洗濯に行っても余裕あり。 |
6日目 | --- | ー フェリー乗船のためノーカウント。 |
やはり15時前後だとちょうどよく、16時以降になるとちょっと焦りがある感じでした。
ちなみに、これは北海道での失敗談ですが…↓
初北海道ツーリングでの初日、16時20分にキャンプ場に着いたがコロナで閉鎖と判明。
代わりのキャンプ場を探して、なんとか受付時間ギリギリの17時に滑り込んで寝床を確保できた。
→めっちゃ焦ったし、めっちゃ不安になった。
(北海道ツーリング2021 “コロナ禍の洗礼、キャンプ場閉鎖”より)
という経験があります。
それでもなんとかなるのが北海道なんですが、できればそんなアクシデントでも焦らず対応できるゆとりが欲しいですね。
最後に、私が2回の北海道で感じた格言を一つ。
「余裕があれば、小さなことも楽しめる。余裕がないと、北海道の大きさを楽しめない。」
名言いただきました〜〜
北海道のキャンプ場ってどんな感じ?
ところで、北海道のキャンプ場ってどんな感じかご存知ですか?
キャンプツーリングをするなら、ぜひとも知っておきたい北海道のスゴさをお伝えいたします。
北海道はキャンプ天国!
とにかく北海道はキャンプ天国!コレは本当にそう思います。
本州じゃ信じられないような素晴らしいキャンプ場が、あちこちにあります。
北海道のキャンプ場の特長を挙げてみると…
・料金が500円程度と安い。無料の所も普通にいっぱいある。
・予約不要で飛び込めるところが多い。お盆休みでも普通に利用できる。
・大体どこにでもキャンプ場がある。
・バイク向けのサイトや価格設定も多い。
・温泉徒歩圏内が普通にある。神。
・セイコーマートが大体近くにある。神。
と、感覚がバグりそうなほど素晴らしいキャンプ場が多いです。
こんなキャンプ場が本州にあったら、大混雑間違いなしだよォ!!と叫びたくなるところばかり。
「そんな良いキャンプ場、どうやって探すの?」とお悩みの方に、素晴らしいツールをご紹介いたします。
「北海道キャンピングガイド」という北海道のキャンプ場探しに特化した本があります。
情報の網羅性が素晴らしく、混雑度やキャンパー層、バイクの乗入れ可否、利用者のコメントなど知りたい情報がぎっしり詰まっております。
今やスマホやネットでいろんな情報が手に入る時代ですが、それでも及ばないぐらいの内容の濃さと探しやすさ。専門書はやっぱり凄いなと、改めて感じる代物です。
北海道でキャンプするなら、真っ先に入手すべき“旅のバイブル”だよ。
キャンプ場を探すときはココに注目
そんな天国のような北海道のキャンプ場。
その中でも私がキャンプ場を探す時の条件がありました。優先度が高い順に、こんな感じです。
①温泉が近い
②ゴミが捨てられる
③ロケーションが良い
④乗入れできる
何よりも優先したのは温泉の近さでした。
長旅の疲れを取るのに温泉は欠かせませんが、行き帰りが遠いと逆に疲れてしまいます。
徒歩圏内か、バイクでも5分程度のところからまず絞っていきました。
そんな都合の良いキャンプ場あるんかいな…と思いますが、これが普通にあるんですよ。北海道すごい。
↑のキャンピングガイドにも温泉までの近さが載っているので、ぜひ見てみてください。
普通に「徒歩◯分」「温泉まで1キロ」みたいなところばっかりでビビりますよ。
そしてゴミが捨てられること。
北海道は環境保護のためか、コンビニや道の駅にゴミ箱がありません。自販機ですら横に空き缶入れがありません。
ですので、道中のゴミも含めてキャンプ場で捨てられるような所を選ぶようにしていました。
ゴミを捨てられないキャンプ場を選んでしまうと、捨てる機会がなくずっとゴミ袋を持ち運ぶ事になります。
長旅で積載も余裕がない中で、匂いや汚れが気になるゴミは持ち歩きたくありませんからね〜…。
北海道に来て1番驚いたのが、ゴミ箱がないことでした…
ロケーションの良さも大事です。
単純な景色だけではなく、ライダーがソロキャンプしやすい雰囲気かどうかも含めて、です。
ファミリーでごった返して騒がしい所よりは、多少不便でも静かでのんびり出来る方が落ち着きます。
キャンプ場を見かけたら、同士(ライダー)が多いかどうかチェックしておくと良いですね。
乗り入れできると便利ですが、条件としては緩め。
リヤカーが借りれたり、駐輪場からサイトまで近かったりするところがほとんどです。
あと、乗入れ出来ない=ファミリーが少なく空いていることが多いので、逆にライダーには利用しやすいこともあります。
乗入れ・横付け出来ないことも想定して、キャンプ道具を簡単に持ち運べる積載仕様にしておくのもコツです。
参考に、私が利用した北海道でのキャンプ場を簡単に一覧にしてみました。
↓のボタンリンクからどうぞ。
正直、北海道はどのキャンプ場もめっちゃいいです。まさに天国。
セイコーマートは旅人のオアシス
北海道のローカルコンビニ「セイコーマート」。
これがとにかく便利なので、キャンプ旅をするならぜひとも積極的に活用しましょう。
普通の大手コンビニでは出店しないようなド田舎にも普通にあるし、品揃えも豊富でキャンプするには最高の買い出しスポットです。
特に私が嬉しいのは、こういう“一食分の野菜や味付け肉“が売っていること。
ソロキャンプにちょうどいい量で、そのまま火を通すだけで食べれて、しかもめっちゃ美味しい!
2021、2023の北海道ツーリングではほぼ全日程でセイコーマートのお世話になりました。
それでもまだまだ制覇しきれないくらい食べ物がたくさんあるので、もはやセイコーマートを北海道ツーリングの目的の一つにしていたくらいでした。
ちなみに、セイコーマートはこのご時世でもレジ袋を無料でくれるお店。
そのままゴミ袋として活用できるので、これもライダーにとってはありがたいポイント。
雨の日はどうしたら良い?
多少の雨ならまだしも、大雨の日は素直にキャンプは諦めてホテル泊などに切り替えましょう。
連日のツーリングで体も疲れているところに、色々と負担のかかる雨キャンプはかなりキツイです。
長旅では諦めも肝心。「捨て」の日を作る勇気も必要です。
ゆっくりお風呂入って、濡れた道具乾かして、しっかり予定組み直して、また次の日から楽しめれば良いんです!
せっかくの北海道、できるだけキャンプを楽しみたい気持ちもあるかと思いますが、遅くともお昼までにはどうするか決めましょう。
雨の日は多くのライダーがホテル泊をするので、予約争奪戦になりますからね。
また、近くに都合よくホテルがあるとも限りません。
北海道ってそこら辺にキャンプ場はありますが、ホテルは街の方にいかないとありません。
私は、雨の日にやむなくホテル泊に決めたはいいものの、最寄りのホテルまで150km以上離れていて2時間半以上走らなければいけなかった、という経験があります。
参考:北海道ツーリング2021 4日目
服装はどうしたら良い?
北海道は夏でも寒いって聞くけど本当?どんな格好で行けばいいの?
北海道は暑いのか寒いのか問題。
これはいろんな情報が錯綜していて、イマイチ答えがはっきりしません。
「北海道は夏でも冬と思え」とか「春ぐらいのちょうどよい暖かさ」とか、どれが真実なのか分からない!
でも実際に行ってみたら、全く違う感じ方をしました。
2回北海道に行った私なりの結論がこちら。
私が北海道で何を感じたか、ぜひ参考にどうぞ。
夏なら迷わずメッシュジャケットで
夏の北海道でも、夏用ジャケットで普通に行けます。
真夏用のフルメッシュだと流石に肌寒いでしょうが、春夏向けのベンチ付きメッシュジャケットが一番適していると思います。
私がそう結論付けた理由が↓こちら。
東京オリンピックのマラソン競技が札幌で行われた2021年夏。
「北海道は東京より暑い」と言われたほど、異様な暑さでした。
この時がたまたまなのかもしれませんが、とてもじゃないが夏ジャケット以外ありえない暑さなのでした。
北海道だからって、夏が冬になるわけじゃないだよね〜。
レイヤリングとレインウェアで対応する
「北海道は夏でも暑いってのは分かったけど、でも夏ジャケで寒いときはどうするの?」
目まぐるしく変わる寒暖差には、レイヤリング(重ね着)とレインウェアで対応するのが基本です。
ざっくりいうと、寒ければ中に一枚足す、もっと寒ければレインウェアを着る、という感じ。
ライディング時の服装と、寒暖差への対応の一例はこんな感じ。
気温などに応じて①暑い→④寒いの順で、着るものを変えることで対応します。
これなら、携行するのは防風インナーとレインウェアのみでOK。
防風インナーというのは、タイチだと↑こんな感じのやつ。
小さく収納できて荷物になりません。買出しや散策時など、ライディングジャケットを脱いだときに羽織るにもちょうどよく、1枚あると何かと便利です。
そして、ライダーなら誰もが持っているレインウェアも立派な防寒着。
私はモンベルのバイク向けレインウェア「ストームバイカー」を使用していますが、抜群の耐久性と防水透湿性で、バイクライフに欠かせないアイテムです。
ちなみに、夏の時期に秋冬ジャケット+レインウェアを着ると、通気性が悪すぎてめちゃくちゃ蒸れます。
雨だからレインウェア着たのに、自分の汗でムレムレでびっしょりしてしまっては意味がありません。
なので、通気性の良い夏ジャケット+透湿レインウェアというのは理にかなっていると言えますね。
体むき出しで走るバイク、服装のことは真剣に考えよう!
暑いからってライジャケ脱いで走るなんて、愚の骨頂です!
準備で気をつけることは?
北海道って、何を持っていけばいいの?
キャンプツーリングをするにあたって、北海道ならではの準備というものがあります。
私が感じたのは以下の3つ。
荷物は必要最低限、使い慣れたもので!
とにかく連日キャンプの繰り返しになります。
荷物運び・設営・撤収の全てが楽になるので、荷物は必要最低限なもので構成しましょう。
特に朝の片付け時間は、その日の走行可能時間に直結します。ササッと片付けてすぐ出発できるようにしましょう!
そして、使い慣れたいつもの道具であること。
「せっかくの北海道だから」といきなりNEWギアを持っていくと、「思ってたより使えなかった」「返って邪魔になる」という事になりがち。
北海道だからといって、なにか特別な道具が必要なことはないので、いつもの道具で挑みましょう!
もし新しい道具を持っていきたいなら、事前に扱いに慣れたうえで“持って行く価値があるか“を見極めておきましょう。
小物ならまだしも、テントとかの重要な大物が環境に合わなかったら、悲惨です…。
買ったばかりの道具って、無駄な物でも持っていきたくなるんですよね〜…
気持ちはわかるけど、慣れないことはするもんじゃないよ!
積載は防水仕様にしておくと便利
北海道って、晴れ予報でもちょっと走れば急に天気が崩れてくることがよくあります。
実際に私も「雨雲レーダーが反応しない降雨」に何度も会い、え!?いきなり雨!?なんてことがよくありました。
ただの通り雨ですぐ晴れたり、かと思えば結構しっかり降ったりと、北海道の天気はよく分かりません。
その都度、バッグにレインウェアを付けたり外したりするのは面倒です。
なので、可能な限り積載は防水仕様にしておくと手間が減らせます。
2021年…フルパニア+ホムセン箱で完全防水
2023年…防水バッグ、リアボックス、サイドケースは防水インナーケース
と言った感じで、多少の雨でもそのまま走れる状態にしていました。
特に2021年は3日連続で大雨だったので、防水仕様の積載で非常に助かりました。
雨の心配をするぐらいなら、初めから対策しておけばよいのです。
余談ですが、バッグのレインカバーは走行中に外れてしまう事も多いようで、サイドケースの片側だけカバーがない…というバイクも何台か見かけました。
北海道は特に走行速度が速いので、カバーではバタつきが多くて取れたり破れたりするリスクが大きいと感じました。
荷物量は8割にとどめておく
旅の道中、思いがけず荷物が増えることはよくあります。
お土産も買うし、脱いだ服をとりあえずポイ〜と放り込んでおきたい時とか、ゴミ袋とか。
そんなときに、サッと荷物を足せるぐらいのスペースを開けておくと便利です。
私はリアボックス(43L)の半分ぐらいを常に開けてありましたが、正直これでは全然足りませんでした。
総積載量が180Lくらいだったので、リアボックス1個分くらいは合ったほうが良かったですね。
旅の最終日に、千歳空港でまとめ買いしたお土産。
現地で調達したお買い物袋(青いやつ)に詰め込みましたが、これだけ嵩張りました。
お土産だけで3〜4万使っていたら、そりゃこれだけの量になるよね〜…
コレ以外にも、生鮮食品なども爆買いして発送してあるので、お土産の総量はかなりの物になります。
既存の積載に追加スペースが作れそうにないなら、このようにすぐに拡張できる準備をしておくと良いでしょう。
フェリー旅の過ごし方、注意点
ぶっちゃけ、船が苦手で北海道を躊躇してます…
本州から北海道へ行くなら、フェリーは必須になってきます。
特に関西〜北海道航路は20時間を超える長旅。ここも旅程の一部として備えておかないといけません。
フェリーに関して重要なのが、以下の3つ。
船酔いが心配でも、備えておけば大丈夫
関西から北海道までの航路は、20時間を超える長い船旅となります。
そう聞くと「船酔いとかめっちゃ心配…」という人、結構いると思います。
中には「船が苦手だから北海道行くの悩んでいる…」という人もいるかもしれません。
私も船の揺れは苦手なんですが、結果から言うとほとんど問題なかったです。
これまでの乗船経験での感想と対策は↓こんな感じ。
・酔い止めを飲んで寝てればOK
・揺れるのは一部区間だけ
・なんやかんや慣れる
まず、船酔いが心配なら乗船前に酔い止めを飲んでおきましょう。
コレが一番確実で効果があります。
出港は夜遅く24時頃。
ただでさえ眠い時間+酔い止め飲んでおけば、船酔いしやすい人でも眠気のほうが勝るでしょう。
北海道旅でテンション上がっているからと船内をウロウロ歩いたりせず、さっさとベッドで寝ておきましょう。寝るのが一番!
忘れてもフェリー内の売店で売ってますが、開店時間が限られているので必要なときに買えないかも。
あらかじめ用意して置きましょう!
私が2往復乗ったフェリーはいずれも穏やかな波でしたが、唯一揺れるポイントが有りました。
それがこの地図のちょっと先、本州と北海道の間の津軽海峡近辺。(苫小牧航路の場合)
揺れると言ってもグワングワンするわけじゃなく、さっきまでより上下左右傾くな〜って分かるぐらい。
そういうポイントなのかもしれないので、不安ならこのポイント付近では素直に寝ておきましょう。
ちなみに、小樽航路の時はあまり揺れるポイントがなかったように感じなかったので、舞鶴〜小樽航路を選ぶのも一つの手かもしれません。
…が、人というのは船酔いもするけど船慣れもするもんで、これまで十数時間乗船していれば多少の揺れは気にならなくなります。
そのうち、船が揺れてるのかただのエンジンの振動なのか分からなくなってきます。
私は遊園地のバイキングすら酔うくらい船(?)が苦手ですが、ずっとフェリー乗ってると慣れてきて、「おぉ〜傾いてるな〜」とか言いながらレストランでご飯食べれるくらいにはなりました。
空腹でも満腹でも酔いやすいそうなので、適度な食事を取っておくのも大事なポイントです!
ちなみに、船内で湯船に浸かっていると船の揺れや傾きをお風呂の波でモロに感じます。
海と湯船のダブルで揺さぶられるので、長時間浸かるのはやめたほうが良いと思います。
フェリーでの時間も旅の一部。ここを楽しめる準備もしておこう!
あまり船の揺れに慣れすぎると、今度は下船後に陸酔いする可能性もあります。あまり敏感になりすぎないのが1番のコツかも知れませんね!
船内での過ごし方。電波は無いぞ!
船内では、ほとんどの時間 携帯の電波がありません。
出港して陸を離れると電波がなくなり、次につながるのは翌日の15時頃でした。
当然、その間はネットができないのでYouTubeみたりして暇をつぶす事ができません。
なにか他の手段での時間つぶしが出来る用意をしておきましょう。
船の揺れに慣れてきたら、地図やガイドマップを見て旅のスケジュールを組むもよし。
あらかじめDLしておいた映画や電子書籍を見るもよし。
画面を見るのは心配だな〜って人は、音楽やトーク番組などをDLしておくのも良いでしょう。
船によっては、テレビで衛星放送などを見ることもできます。
誰がチャンネル管理してるのか分かりませんが、大抵流れてるのはメジャーリーグだったりしますね。
その他にも船内で映画上映があったり、景品が当たるクロスワードゲームなどイベントやってたりします。
なんやかんやで退屈せず過ごせましたね。
なお、私は真正ぼっちライダーなので「船内で出会った人と楽しく談笑」なんてイベントは発生しませんでした。笑
ガハハ!俺は一人でも楽しめるのじゃ〜。
甲板での取り回しと、荷物の準備
フェリーといえば、車両甲板でも注意が必要です。
普段フェリーに乗る機会が無い人だと、環境が違いすぎてかなり戸惑うと思います。
特に注意したいのはこの2つ。
①足元が悪く、立ちゴケしやすい
②スペースが狭く、荷物の出し入れができない
一つずつ解説します。
①足元が悪く立ちゴケしやすい
車両甲板は、車両固定のための鎖が地面に張ってあったり、ベルト固定用のフックが飛び出ています。
この凹凸に引っかかると立ちゴケするリスクが高いです。
バイクも荷物満載で重いので、とにかく取り回しには細心の注意が必要です。
跨ったまま足で漕ぐと立ちゴケしやすいので、素直に降りて押し引きしたほうが安全です。
…が、多くの人がこの「押し引き」に慣れていないようで、苦戦している人をかなり見かけました。
甲板に限りませんが、バイクの押し引き・取り回しのコツは以下の通り。
・腕の力で支えようとせず、バイクの重心はやや左(ライダー側)に寄せ、腰で受け止める!
・下げるときはフロントフォークの反動を使い、リアシートやフレームを持って押し下げる!
・うまく動かせないときは周りに人に手伝ってもらう!
こんなところで立ちゴケしたら目も当てられないので、無理だと思ったらさっさと助けてもらうに限ります。
きっと他の人も困ってると思うので、そういうときはお互い様です!
バイク女子は、4〜5人のおじさん達に助けられていたよ。バイク界隈の縮図…。
②スペースが狭く、荷物の出し入れが出来ない
バイクは特に、ギュウギュウに隙間なく駐輪することになります。
隣との距離が狭いので、甲板で荷解きして荷物を広げるスペースは無いと思ってください。
なので、バイクを止めたらパッと荷物を取り出してすぐ部屋へ行けるように、乗船前に必要な荷物をまとめておくべきです!
リュックサックに貴重品や着替え・サンダルなどを入れておき、降りたらそのまますぐ行けるのがベストですね。
この時、持って行く荷物は少ないほうが良いですが、そこまでシビアにならなくても大丈夫。
大抵はロビーなどにコインロッカーがあるので、邪魔になるライジャケやヘルメットなど入れておけますよ。
なお、出港後は甲板に戻ることが出来ません。荷物を持ち出すときは、忘れ物がないかよ〜く確認しましょう。
私は、船内で食べようと思っていたご飯を置いてきてしまった経験があります…。
旅は準備8割。行く前から成功は決まっています!
ここまで、北海道ツーリングの準備・楽しみ方を紹介してきました。
ノープランで行って現地で決める“いきあたりばったり旅”も楽しいですが、想定外のトラブルで貴重な時間やお金を失ったり、嫌な気持ちになる事は避けたいもの。
何度も北海道に行けるような人ならそれでも良いですが、“人生で唯一の北海道ツーリング”になる人だってきっと多いはず。
準備をしっかりしておいて、あとは自由に北海道を楽しむだけ!不安要素は想定済み!
という状態にしておけば、いざなにかトラブルが起きても冷静に対応できるし、そんなトラブルさえも良い思い出になるでしょう。
そして「1回だけのつもりだったけど、やっぱりもう一度北海道に来たいな」となってくれたら最高ですね。
(私のことです)
この記事をご覧になっている人の多くは「これから初めての北海道ツーリング」を計画している方だと思います。
そういった方々に、可能な限り北海道を楽しんでもらいたい!そういった思いで、このまとめ記事を作成いたしました。
北海道を楽しみにしているライダー達の参考になれば幸いです。
いろんなサイトや雑誌を見て、自分なりの北海道の楽しみ方を見つけてみてください。
こんなにも自由を楽しめるツーリングは他にないですからね!
それでは!
まとめ記事かいてたら、また北海道行きたくなっちゃったよ…
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